創作彼女の恋愛公式の逢桜√について

ネタバレあり

他のルートについては触れず、逢桜√メインで語ります。




まず逢桜が可愛いです!
すっごく可愛いです!!!!

久しぶりにこの子と一緒になりたいなと思わされました!
やっぱりそこそこに常識人で、好きなものには頑固な幼馴染には「こいつには俺がいないと」なんてセリフが出てきちゃうほどです。

ほう、じゃあどんなもんか説明を………なんてする必要はありません。

『幼馴染・茶髪ロング・創作趣味』

もうこれだけで100点です。

自分の作品をプレイしていれば分かるはずです。
メインヒロインはこの設定で統一しています。
そんな自分が推す美少女です。
勿論可愛いに決まっています。

で、そんな俺の嫁は物語を作るのが生きがいらしく、なんと自分も同じような人間なので「これは運命だ」と意気揚々とプレイしたのですが、進めて行く途中でいくつか言いたいことががががががが……………。

…………おっと失礼。感情が先走りしてしまいました。

これに関しては他にプレイした方の中も似たようなことを考えているようです。

ただここで作品にケチをつけると面白くありません。
この作品は素晴らしい作品です。
名作と言って良いでしょう。

でも、だからこそ。
勿体ないと思う場面があるのです。

そこでnalumilleがこういった展開が見たかったなと妄想した展開をお話します。

社会人編がみたい

プレイ済みの感想をいくつか読んだのですが「共通ルートの話は長くしっかりとしていて好感がある」「ただ個別ルートが短く感じた」そんな感想が見受けられました。

自分も似たような感想があると同時に、その想いの裏にある「もっとこのセカイを楽しみたい」という作品への愛がそこには隠れていると気付きました。

だって逢桜可愛いですもん。
もっとイチャイチャしたかったですし、作品論をもっと語り合いたかったです。

またこれは私だけかもしれませんが、一度固執した考えを改める展開を望んでいます。これは続編でもいいかもしれませんが「一作目を否定する二作目」的なシナリオが見たいのかもしれません。この作り方は結構メッセージ性が高くなるのです。

ですので私は「創作彼女の恋愛公式 社会人編」を希望します。

これなら十分な尺が見込めますし、作品作りにえぐみがプラスされて共感を生むでしょう。

学生、若さ、だからこそ描けた「純粋に近い創作愛」ですが、その道は中々に邪道。勢いで行った黒歴史を反省する場面もしっかりと盛り込めば物語がより引き締まるかと。

特に病人を連れ出すというのは恋愛ものではあるあるですが、ロジックがしっかりしていないと不快感が出て来るものです。

できればもう一度似たようなシチュエーションを作り、今度は大人の対応を見せて欲しいです。

過去の作品に対する自己評価

逢桜たちが命がけで作り上げた作品。
それを未来の自分たちはどう思っているのか。
プレイした人たちはどう思っているのか。
そこを描いて欲しいです。

まず毎年クオリティの高い作品が生まれています。技術は進化し、作家を志す人間は腐るほどいて、天才はごろごろいます。

そこで逢桜が卒業後、自分たちが作った作品に対しての考えを見せて欲しい。これはクリエイターあるあるですが、発表した後も作品を永遠と作り直したいと考えます。時間が経てばああすればよかった、ここを直せばもっと良くなる。そんなことを望みながら生きています。

正直、命をかけて作ったからこれ以上はない、なんて考え方は勿体ないと私個人は考えます。

作品をより良くしたいのなら生きて生きて、自分の作り上げたセカイを見つめ直し、作り続けるしかないのです。

確かに寿命が来て、最後の最後に自分が出来る最高の物語を作るという熱意は分かります。一瞬、刹那、命の輝き。実に素晴らしい。

ただそれに見合った作品が生まれるのでしょうか。
良くも悪くも、最高だと評されている作品はそこに鎮座するだけで勝手に成長しません。

そこでもう一つ。

今度はプレイした人たちがどう感じたのかを知る展開です。
もちろんプラスマイナス両方の意見です。

きっとそこで感じるのは多幸感、そして羞恥心と落胆。
評価空間で中央値がトップクラスの作品でもボロクソに叩く人は現れます。
単にその人の性格が悪いだけかもしれませんが、中にははっと気づかされるような意見もあるはずです。

というよりも、作品の頂は乱立し、より高次の作品を理解出来るのは限られた人だけ。

つまりいい作品を作っても一定数の人間にしか届かないということです。

そこで自分は何をすべきなのか。一度考えてみるのが社会人というもの。
そしてその社会人としてどう生きていくのか。これから先の物差しはどういったものなのか。

————なんてありきたりな考えする逢桜が見たいのです。

学生時代で覚悟ガン決まりでも上には上がいる。正直幸せだなんて言って死のうとするだなんて甘えです。幸せなんて解釈をして、本当は進むはずだった一分一秒、一歩、1センチを無駄にしないで欲しい。もっと貪欲に、異常で、狂気で、凡人には理解できない生き方をする化け物であって欲しいのです。命を懸ける程度じゃ収まらない、それこそその姿に魅了され、周りの人間ですら命を投げ出すほどの人外であって欲しいのです。

そして更にもう一歩先へ。

思考実験の先

これは社会人編のそのあと。
いつの日かの話。内面の話。作家として求める理想の話。

やりつくしたと思ったその先を用意しておく。もちろん物語として。
それを人は蛇足と言うのかもしれませんが、自分はそこが一番大事だと考えています。

正義と悪、表と裏、内と外。
最後に全体を俯瞰するバランス。

作者が信じ込んだ世界をセカイと認識する。
認識できるからこそ、エンターテインメントに出来る。

そして本当に最後。
プロットだとかテーマだとか、そんな堅苦しいものを全てぶち壊して、考え語り続ける、エゴが見たい。

どこまで思考の手が伸びるのか。永遠に、この時間が止まって欲しいと思うほどに。


終わりに

かなり雑に書いてしまいましたがこれが自分の望みです。
求めすぎだと思うので、やりたいことは自分の作品で描くつもりですが、創作が好きでエゴイストとしての属性までついている逢桜には色々と望んでしまいました。

多分こういったスポコン的な考えは最近だと「冴えない彼女の育てかた」に登場する紅坂朱音が該当すると思います。

また男女で高め合う展開だと落第騎士の英雄譚(特に9巻)

悪魔に魂を売ってでも高みを目指すセッション

病気と闘いながら自分の夢を追う聖の青春

この三作品は、プレイをして何か物足りないと感じた方の穴を埋めてくれる作品です。もしよろしければ読んで、観て下さい。


…………と、変な熱で語ってしまいましたが、ゲームをプレイして自分に火がついたのは間違いないです。誰にも負けない最強のゲームを目指して、それこそ命がけで頑張りたいと思います。

では。





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