一人で猫カフェに行ってみた

ずっと猫カフェに行ってみたいと思っていた。なぜ行きたいのかと言われると正直特別な理由はない。ただ、実家に1匹と妹の家に1匹、計2匹の猫を家族が飼っていて接する機会もあったから、猫を飼っている家で過ごすのと猫カフェで過ごすのではどう違うのかなんとなく気になっていた。結局きっかけもなくずっと行かなかったのだが、おそらくこのままいても一生きっかけなんて生まれない。そう思った僕は覚悟を決めて今回行くことを決めた。

僕が今回行ったのは猫喫茶空陸家の池袋西口店。場所は池袋駅の西口から歩いて1~2分くらいのところなので、迷うことなくたどり着けた。ここは比較的小さめなビルの1フロア(5階)が猫と触れ合えるスペースになっていて、まず2階で受付をしてから説明を受けて5階に上がるという流れになっている。利用時間は30分、60分、フリータイムとあり、今回は60分を選択した。入室料は60分の場合1200円+税で、時間関係なくドリンクが飲み放題になっている。なお、受付をした際に名簿に名前を書くのだが、それを見ると1日数人しか来ていない日とかもあり(僕はその日2番目だった)、猫カフェだけで儲けているような感じではなかった。実際、受付をした2階はペットショップだったので、おそらくこちらがメインなのだろう。

まあそんなこんなで受付を済ませて5階に行く。僕が入った時には他のお客さんが誰もいなかった(名簿でなんとなく分かってたけど)。誰もいないのは少し気楽に感じたものの、猫カフェに来るのは初めてだし参考にする人いないので何をしたらいいのか分からない。結局どうしたかというと、実家にいるときと同じような過ごし方をした。具体的に言うと、基本的にスマホを触ったりしながら猫が近くに寄ってきたときに撫でたり、こちらの気が向いたときに自分から猫に触りに行ったり。本当に家にいるときと同じような過ごし方をしていた。途中に店員さんが砂をかき混ぜにきたり、カップルが入ってきたりというのを眺めながら時間いっぱい過ごしてお店を出た。

こうして実際に猫カフェに行ってみたけど、結論としてはただじっとしていても猫はそんなに寄ってこないということである。まあ、そりゃそうだ。猫だって初対面の相手に対して興味を持って近づくことはあっても、そのままたいして何もしてこない奴に懐く理由はない。最低限こちらも興味がありますよというアクションを起こさないと猫もこちらへの興味を失くす。当然だ。実際、後から来たカップルはエサを買っていて、それを見せた途端に何匹もダッシュで寄ってきた。相手が食べ物をくれると分かれば、それは飛びつくよね。

僕は今回の経験を通して、相手に興味を持ってほしかったら自分から「あなたに興味を持っている、私にたいして興味を持ってほしい」という意思を示さなきゃいけないんだ、というある種日頃の人間関係にも通ずるものを学べた気がする。それに気付けただけでも行った意味があると思うし、もしまた行くときには今回の経験を活かせたらと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?