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【StableDiffusion】BreakDomainという神モデルについて

はじめに

これはただBreakDomainが素晴らしいというだけの記事です。モデルについては作者のBD様の記事及びCivitAIを参照してください。


単純プロンプトの生成比較

まずは有名なモデルたちと簡単に比較してみましょう。以下ではAnythingV4, AbyssOrangeMix3.0, CounterfeitV2.5, BreakDomainでそれぞれ「absurdres, highres, ultra detailed, 1girl, outdoors,」という短いプロンプトを生成させます。指示内容が極めて少ないので、各モデルが自由に特徴が出せるのです。


AnythingV4


AbyssOrangeMix3.0


CounterfeitV2.5


BreakDomainAnime

細かい背景が手軽に

お分かり頂けたでしょうか、outdoorsという「室外」の指定に対して、AnythingとAbyssは緑豊かな野外を生成するのに対して、CounterfeitとBreakDomainは人工物が多めな背景を生成します。
どうやらAnythingとAbyssはかなり背景に関わるトークンを入れないと、繊細な背景を生成してくれないようです。CivitAIのページに掲載されているexampleには綺麗な背景が描かれていますが、プロンプトを見ると数十個単位の雰囲気を描写するトークンが入っているのです。
対してCounterfeitとBreakDomainは大雑把なトークンを与えることで、結構雰囲気がある背景を生成してくれます。特にBreakDomainは作者の方が配布している「自然言語プロンプト集」があり、導入すればさらにボタンポチッとで美しい背景を生成できます。

親しみやすい人物デザイン

上記の生成結果を見ると一目瞭然ですが、BreakDomain以外のモデルではプロンプトで人物の外見を指定しないと、ゲームのキャラみたいな外見を持つキャラクターが生成されます。特にCounterfeitに関してはランダムで生成されたはずのこの4つのキャラクターは、プロンプトで完全に回避しない限りあらゆる場面で出てくる「デフォルトキャラ」です。
そこでBreakDomainではリアルの街に出ても恥ずかしくない一般的な服装を身に着けているキャラクターがデフォルトで生成されます。これはまあ好き嫌いの問題ですが、ネットに投稿されている版権キャラが関わらないAIイラストを見る限り、言い方が悪いですが、私みたいな素人が趣味で生成したもののほとんどは学校制服を着用しています。(服を着ている場合ですが)もっといえば伝統的なイラストも学校制服の着用率が極めて高いです。(勿論服を着ている場合ですが)
ということは手軽に制服っぽい制服が生成できるBreakDomainは趣味で手軽に好きなイラストを生成したい人にとっては非常に優秀な存在となるのです。
当然、これらのモデルに詳細な指示を出せばどれでもお望み通りの外見になるので、ファンタジーなキャラクターを生成したい時も全く問題がないのです。

BreakDomainAnimeで生成いた魔女のイラスト
absurdres, highres, ultra detailed, burning fantasy town, dynamic angle,1 girl, loli, silver hair, witch,black costume.sadly, holding a wand Negative prompt: EasyNegative, (worst quality, low quality:1.4), bad-hands-5 Steps: 20, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 7, Seed: 1560334774, Size: 768x512, Model hash: 1870fa10c3, Model: breakdomainanime_A0440, Denoising strength: 0.6, Clip skip: 2, Version: v1.2.1, Hires upscale: 2, Hires upscaler: R-ESRGAN 4x+ Anime6B

作者は日本語が通じる

最初に作者のリンクを貼ったので今更ですが、作者は日本語で情報発信をしている方なので、モデルを使用する上で便利な情報を手軽に読めるのです。
今の時代、特にこういうパソコンを弄るものに関心がある人なら英語でのコミュニケーションは障害になり得ないかもしれませんが、CivitAIを漁るとわかるように、AIイラスト界隈では英語と同じぐらいに中国語も使われているのです。Anythingの作者の方は明確に「英語は喋れません」と言っているぐらいですよね…
正直今のどころ気になる情報はググれば出てくるので、作者本人に聞かないといけないようなことはなかったのですが、交流ができるとなんだかんだで嬉しいじゃないかと思います。
因みに作者のBD様のメンバーシップ(1000円以上プラン)に入ると話しかければ対応してくれるらしいですが、私は500円のプランなのでまだ声掛けができません()。

おわりに

というわけでBreakDomainを褒めてみました。本当に手軽さがすごくて初心者にも優しいモデルとなっているので、まだ使ってない方はぜひ試してみてください。



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