何回も好きにさせてくるから


ユンギの「BE」のカムバック・インタビューを読んで、当たり前のように感情がとっ散らかって、残ったのは「ずっと愛してる」しかなかったんだけど、ようやく言葉にできそうだから、まとめたい。


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インタビューの感想なんてクソみたいなことをし出すほどには、頭はまだ冷えていないし、熱されたままだけど、ひとつひとつ、ゆっくりと話していく。

それくらい、ユンギの音楽に対する熱と想い、自分と向き合ってきたであろう過去全部がまとまっているような感じ。
自分の鬱のことや恐怖症のこと、言葉には出していないだけで、それとなく話している部分があったからそこも見ていきたいなって。

先ずは「これからのために肩の手術をした」と以前言っていたこと。
兵役を終えても活動をしたいから、と。
活動といっても、色いろな形がある。私としてはバンタンで、と思っているけれど、選択肢は、未来はそれだけじゃない。ユンギはきっとbtsとして、そしてSUGAとして、AgustDとして、全てをひっくるめて「活動」としたんだと思う。
期間が空いたとしても、彼は絶対また戻る、その意思がある。そう個人的に思いたいからかもしれないけど、そう思ってくれてると信じてる。

バンタンの激しいダンスで今までどれくらい痛みを隠して注射で誤魔化してステージに上がっていたんだろう。肩を回す動きだって多い。腕を上げないダンスなんてない。

毎日のようにユンギの肩のことを考えてる。
2012年に事故で痛めたあの日から、今までのこと。
動画を見返すたびに肩をかばってないかなって心配になっては、もう手術したんだし、なんて思いながらも無意識に探してしまう。平気じゃないのに、私たちに見せなかったその姿を。
予定より早めた手術は、2021年のコロナ収束後を見越して。本来であれば手術はまだだった。BTS法案(これに関しては微妙なところが色々あるけど)なんていうものがなければ、ユンギは兵役がすぐあるのだから、手術後リハビリを終えたらすぐに兵役になったのかもしれない。
ボイスオンリーのVライブでイブライブは出るよ、と言ってくれた時、嬉しさと不安と心配で溢れていた気がする
それでも本人はただ質問に答えていくのと同じペースで話すものだから、笑ってしまう。

正直にいえば、イブライブは泣いていた
たった一曲じゃんって思うかもしれないけれど、私の中で大きいことだった
LGOのあのユンギの優しい声が聞けただけで、録音じゃなくて本人の口から聞けただけで十分すぎるほど。

「変わらないまま」

その言葉がどれほど重たくて優しくて柔らかい響きか

今回がはじめての7人でのLGOなわけではないのに、いろんなことが込み上げてくるのはなんでだろう
久しぶりだったからかな

インタビューの初めに書かれた「SUGAは、よく無表情な顔で熱い話をする。自分の人生、そして音楽について」
ここから始まるインタビュー文
そう、ユンギは語る時、想いを音にして出す時は無表情なことが多い
何かに向き合っているからなのかは分からないけれど、言葉の熱量とは反対にあまり顔が動かない
そして話した後、恥ずかしくなったり、ふとした時に笑うからペンとしてはそのギャップにまた死ぬしかなくなるんだけど

メンバーの活動を見守るのはあまり良い気分ではないと。空きが目立って見えるって
私たちとはまた違う観点で見てたし感じてたはず
その空白は「当たり前にあるものがない感じ」
バンタンは7人で、並びが決まっている。長く見てきた景色が変わるのは確かに違和感
『ユンギがいない』のではなくて『防弾少年団が7人じゃない』
同じようでいて少し違うそれに何度も頷いてしまったよ、ユンギ
そう誰がかけても防弾少年団は本来の姿ではないから


ユンギの音楽への想いは多分これからも広がっていくんだと思う

音楽が好きなんだなって思わされる場面は多いんだけど、ジャンルを問わずに聞いているとわかると余計に。良いものはいいと純粋に思える貪欲さに、音楽への愛があるなって思う

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こういう人もいる
『売れてるやつがいい曲』『売れてないならダメな曲じゃん?』『流行ってないから』
有名な人が、人気な人が歌えば、それが良いみたいな空気があるのが一般的なのかもしれない。バンタンもそうだと言われてしまえばそれまでかもしれないけど、彼らは良くも悪くも自分で曲を作っているから、曲というものに対して想い入れが深い。
確かにいい曲は売れることが多い。でも個人個人にしてみればどの曲も見方によっては良い曲になるし、時代によって感じ方も全て違うから、総合していえば売れないからといってダメな曲は少ないと思う。ないとは言わないけど
作る人の思いのこもった歌に音にダメはないって思うからなんだけど。
人やその時の人気に縛られずに輝く音楽こそ、長く聴かれたり、ふとした瞬間に「これがいい」と思わせてくれるものこそ、良い曲だと私は思ってる。
音楽の良し悪しを周りに合わせて、流行に合わせて決める人が多い、そんななかで、ユンギが古い曲や、日の目を見なかった音楽に触れることが個人的に嬉しい

今でこそ人気が出て、売れて、たくさんの人の関心をうむ曲を作るユンギも数年前までは、売れていなくて、曲を聞く前から否定されていた
アイドルの作ったラップは、なんて言われて
詰めて詰めて、自分自身と向かい合って作ったものは、自分という『有名でも人気でもないアイドル』だからとまとめて否定されたこと

コンセプトの違いや考え方の成長による変化、認められていくことによって生まれる肯定感とかは昔とは違うだろうけど、その時その時にユンギが真っ直ぐ向き合ってたことは変わらないと思う。だからこそ、有名ではない曲などに触れたり、古い曲を聴き良いものは良い、ここが良い、すごいと思ったり感じたりしてくれることがすごく嬉しい

時代の移り変わりに合わせて、そして移り変わりを作れるのも、そんなユンギだからだと思う

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一つのものに集中し、他のことは目を向けないスタイルの人だっている。それで売れる人、認められる人だって少なくはない。もちろんその分野を突き詰めたものばかりで良いものだって多い。
だけれど多くの人に愛されるかといえば多分別。
気づかれるのは、愛されるのは亡くなった後、みたいな場合だって多い。
ユンギは今の世界に寄り添って、自分のできるところで、やりたいことをやりつつ音楽を作る、そんな難しいことを音楽を愛しているということで続けている、そんなふうに見える

『どこでも愛される音楽を作りたい』

そう語るユンギは多分真顔で、少しした後にふって肩を一度揺らして笑ったのかな。空気をふはって柔らかく吐き出すように笑ったのかなって思う私は大概重たいやつだと思う

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音楽を作る人が音楽の商業的分野を学ぶと嫌になることだって多いはずなのに、バンタンのプロデューサーミンシュガ様はそこにも踏み出す。
そう、認められなければ廃れるしかないアメリカの音楽業界。日本とも韓国とも見ている視点の違う音楽の地。ユンギはアメリカが好きで憧れてるところだってあるはずの場所。ほぼ完全実力社会でもあるあの場所は厳しい
元からアメリカを目指してきた、世界を目指してきたバンタンとしてはここからが始まりなのかもしれないなって思わせてくる。ここまで人気になって、確かに落ちていく不安すら生まれてくる、いやとっくにあるかもしれないけど、ファンとしては、まだここからみたいに思うんだよなぁ、だって、今まだ挑み出したばかり。
そしてそう思うのは多分、ユンギの確実な一歩一歩と思わせてくる言葉から
Billboardにしても、グラミーにしても、天狗になるどころか浮かれるという言葉もなくて、BTSとして歩いていく花道にあるボードを見つけた、そんな感覚なのかなって思う。
次のいく先を示している看板を見つけたような感じ。ゴールに着いたんじゃなくて、ゴールが近くなったんじゃなくて、ゴールは準備してないまま、何もない道を、整えられてない道を7人で歩くことで踏み固めている状態をイメージしてもらうとわかりやすくなるかもしれない。
1人で歩いたんじゃ道にはならなくて、7人が揃って歩いたから道ができるイメージ
作られた道じゃないからゴールはないし、たまたまみんなで歩いて行ったところにその看板があった、みたいな感じ。

ユンギの「それが?」には思わず笑ったよね
推しがカッコ良すぎる。Billboardやグラミーの看板が欲しい人たくさんいるのに、喜んでるし、ありがたいと思っているのはそうなんだろうかど、本当に地に足をつけている考え方だなって
やっぱり来世は石になりたいって言うだけある人だよ

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引用

グラミー賞にノミネートされた時、「こんなことある?」という感じで(笑)、すごく嬉しかったんですが、「僕はノミネートされた歌手なんだ」という風には全く思わなかったです。ノミネートされるならされて、賞をいただくならいただくまでであって、動揺することはありません。どれだけ大きい賞か分かっていますし、いただいたらとても感謝すると思いますが、それはこの全てがファンの皆さんのものすごい努力のおかげでできたことだからです。僕たちが何かいい賞をいただく度に、僕たちよりもっと喜んでくださるので、そこがとても重要なんですね。みんな嬉しいけど、さっさとやるべきことをやろうという雰囲気です。これまでの間、元の場所に戻る訓練をしてきましたし、浮かれるようなメンバーもいませんし。


僕たちよりも喜んでくれる、とアミたち、スタッフたち、家族など様々な人を指しているユンギ
それが重要だと、ぽん、と語れる人がどれくらいいるんだろう
いつだってアミを置いていかない、アミの手を掴んで、振り返ったり、顔を覗き込んだりしてくれるユンギの言葉たちがすごく好き
本当なら手放しで喜んで良いのに、俺たちやったんだって言っていいのに
もうすでに看板の前に立ち止まらずに次へと歩き出しているその背中はいつだって見惚れさせてくる
元の場所に戻る訓練、やるべきことをさっさとやる
それが酷く難しいのに
これが出来るからこそワールドスターになったんだと思う。なるべくしてなった、みたいな


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ウリバンタンが売れても変わらない、そんなことを人に言われるほど彼らは「変わってない」
大人になったし、もちろん世界規模でファンだっている、もう目の周りは毒々しくない。
コンセプトの転換だって何度もしてきた。それでも変わってない
人としての本質、デビュー前からの意識が変わらないんだろうなって。本当にファンを良い意味で泣かせてくる。本当に。
ありがとう、と何度も言葉にして伝えたい
諦めないでいてくれて、そのままでいてくれてありがとうって。

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うつ病に寛解はない
私個人の考え方だけどそう思ってる。病気にすごく詳しいわけではないので完全に個人の経験からのものなんだけど
今だってユンギの心のどこかに多分ある

白いキャンパスに、黒い点を置いたら目立つ
そこが気になってじーっと見てるとその黒い点はどんどん大きくなってきているように見える。白かったはずのキャンパスは黒い点をずっと見つめていたが故になんとなく灰色に見えてくる
そしてそれが嫌になって全てを黒で塗りつぶす

そうなればもう2度と白くはならないわけなんだけど、さらにそれで苦しむ。白くしなければならないと気づいた時、さらに苦しくなって、消しゴムやら、絵の具やら色々なもので消そうとするのに、それは消えない。薄まっても、重ね塗りして白く見えても、中側は結局黒に変わりない
またそれに苦しむ

悪循環ってこんな感じなんだと思う。黒い点がついても気にしなければいつかさらに薄まり、「あ、そんなことあったね」ってなるのに、気にしていると大きくなってないのに「これはもうだめ、大きいもん」ってなっちゃう

黒の点を受け入れられたり、真っ黒になったキャンパスを見て、「ここからどうするか」と思えるようになるには酷く辛い想いをする。だってそれが黒いってちゃんと認めなきゃいけないから
自分が今まで抱いてきたものを覆さないとなかなかに難しいと思うから

今が少し楽になれたのはキャンパスを見て、理想通りの色じゃなくなった時に「こういう世界もある」ってなったからかなって思うんだ
言葉にして、歌にすることで、それを認めてくれる仲間がいる事で、視野が広がったから
キャンパスだけを見つめるだけじゃない生き方、表現の仕方を知ったからかな

「病気になったのは世界が自分か」
自分だけのせいじゃないって思えるようになったのは本当によかったと思う
それをユンギの口から聞けて
半分くらいはきっとユンギのせいじゃないよ、なかったよ
全部とはいえないけど、きっとそう
この世に全て自分のせいなんてことはないと思う。1人で生きてるんじゃないから

曲を書く事でまたひとつ自分に対して違う見方でいれる
それがユンギの支えになってるのかなぁなんて聞くたびに思う
自分たちの心の変化も、成長も状態も全て曲で教えてくれる、ファンに共有してくれる、そんなバンタンだから、愛されるのかなって


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メロディラップと言えば良いのか、今回はゴリゴリのラップは少なく、というかほぼなくて、どちらかと言うと柔らかい言葉のビートだった。それにも触れてて。
やりたいことやれてるのかなって思ってたんだよね
高速ラップがユンギだし、その中に自分の思いの丈をぶち込んでいくスタイルだって多かったわけだし。だからなんというかLGOとかはラップ!というよりかはメロディにのせたラップ
個人的にユンギの「んっんっんっん〜」が目覚ましにしたいくらい好きなんだけど(起きれない)
どうなのかなって思ってたら「これも好き」とのこと。一安心した
どうか、やりたいこと、その時好きなことで音楽で表現してほしいから(どこから目線だ??)
歳を重ねるごとに柔らかいラップが似合うようになってきたユンギ
またハルマン歌ってね
何度聞いても「あのユンギの口からなんで甘い言葉が!?」ってなるんだよね、あれ
大人の彼らが歌うと何倍も変わるんだよ‥


「音楽を続けたい」

ユンギのその言葉に、私はまた頷く

私も応援していたい

形は変わる、きっと「防弾中年団」になったら踊れない。膝が痛いって笑うし、腰が痛いって言いそう。今よりも動かなくなるのかな。老けたなぁって言うんだろうし、声だって思うようには出ないのかもしれない。今の形は継続はできないと思う
だけど、なんとなく、どんな形であれ「音楽を続ける」限りバンタンは存在するような気がするんだよね
きっと彼らはそれでも「変わらない」でいてくれる

願望であり、夢であり、切実すぎる妄想だけど


バラバラの文章でごめんね
まぁ、言いたいこととしては
ユンギが好き
バンタンが好き
それくらいなんだ

音楽に出会ってくれてありがとう

明日もあなたのことを愛してます

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