牡牛座
牡牛座は、12星座の2番目の星座さん。
牡羊座で生まれた生命が、
手足や視覚、嗅覚、味覚などを活用し、外の世界に触れていくような状態。
五感の感覚が12星座で一番敏感と言われています。
土の星座/不動宮/女性星座
土の星座は、牡牛座/乙女座/山羊座。そのうちの1番が牡牛座さん。
形あるもの、現実、肉体などを意味する、土の星座。
土以外は、火、風、水、があります。
◇活動宮は季節の始まり、物事が始まる動き出す力強さと行動力。
牡羊座/蟹座/天秤座/山羊座があります。
◇不動宮は季節の盛り、物事を維持安定させることが得意。
牡牛座/獅子座/蠍座/水瓶座があります。
◇柔軟宮は季節の終わり、物事を次に繋げる複雑な流れをこなす柔軟さ。
双子座/乙女座/射手座/魚座があります。
牡牛座は、4月から5月にかけての、春の盛りの星座。心地よく過ごし五感を満たせるような穏やかな季節。
そして女性星座は、12星座を1番男性・2番女性・3番男性……と交互に割り当てられたもの。
男性の能動的な強さと、女性の受動的な優しさを意味します。
牡牛座さんは、
土の星座/不動宮/女性星座
これらから、少し牡牛座さんの印象が見えてきましたか?
牡牛座とトートタロット
5番 高等司祭
高等司祭は、宗教団体の長、または重要な役割を担う人物のカードです。
企業などの営利団体ではなく、神に仕え、同じ神を信じる人々を守り導くような存在。日々の祈りや、献身的な生活、長としての立場など、全体的に落ち着いた茶色で描かれています。
牡牛そのものも描かれていて、牡牛座のカードと分かりやすい1枚です。
5番という数は、4番の安定の中から先へ進む数。
季節の盛りの不動宮ですが、何もしないでじっとしているという状態ではなく、身体を動かして活動するというよりも、精神的な成長を行う時期。
その成長を見守る知識と経験豊かな存在。
他の星座さんから見ると牡牛座さんには、そんな穏やかな安心感を覚える人も多いのではないでしょうか?
カードの中に描かれた人物は、高等司祭を父とした妻と子の親子の姿。
親子・家族・血縁関係、組織などの意味にも繋がります。
牡牛座さんの人物像
前述のような存在を感情的に守らなきゃというよりも、義務として守ることが当たり前と感じる牡牛座さん。牡羊座さんが攻撃なら、牡牛座さんは守備。じっと待って、動く時は力強く。
攻守のバランスだけでなく、他天体を見ることで個性はさらに分かれますので、あくまでも参考程度でお読みください。
一般的に、牡牛座さんは、コツコツ努力が出来る、真面目、マイペース、食や美的センスへの拘りが強い、というキーワードが紹介されます。
ただ、きっと牡牛座さんご本人は「別にそんなつもりはないけど」と思われるでしょう。それでも、他の太陽星座さんから見ると、憧れる部分でもあり、尊敬する部分でもあるように思います。
高等司祭のカードからも感じられますが、牡牛座さんは、落ち着いた大人っぽい雰囲気の方が多いかもしれません。その中にも、誰かに対して言葉を伝える技術や雰囲気も併せ持ち、女性星座の柔らかさも感じられます。
牡牛座さんが頑固、と言われやすいのは、規律や価値観を守るため。
春の不動宮さんですので、芽吹いたものをこれから大きく育てるための維持安定させる、その環境を守っている星座さんです。
牡羊座さんが起こしたものを、牡牛座さんが守り、次の双子座さんがみんなに「これを育てているよ」と伝えに行く。
誰かのために何かを守る
その牡牛座さんらしさを周囲が「真面目で頑固」と言い切るのは、なんだか勿体ないなと思います。きっと、何をどう思われても、牡牛座さんの根底にある部分は揺れることなく耐えることも多いでしょう。
ある程度の年齢になると、それは周囲にも理解され、牡牛座さん自身でも、その資質を受け入れて守る部分と、そうでない部分のメリハリがついてくるでしょう。
学生時代を思い出すと、クラスの様々な人物像の中に、目立つ存在でないけれど、あの人がいたからクラスがまとまって安定していた……というような、例えば、リーダーシップを取る委員長の補佐や、書記など、そして、何か分からないこと、困ったことがあれば、つい頼ってしまうみんなから一目置かれるような存在。心当たりはありませんか?
その方は、もしかしたら牡牛座さんかもしれませんね。
また、牡牛座さんは所有することやお金に関することも強い位置にある星座さんですので、欲しいものがあると、それを目標に計画を立てお仕事を頑張ります。逆に言うと、そうして手に入れたものは、牡牛座さんにとって、生き甲斐や、このために辛い事を頑張ったというご褒美でもありますので、本人が望まない限り『勝手にものを処分・傷つける』ことは、最大級のダメージを与えることだと理解して、他の星座さんは接してあげてくださいね。
もちろん、他の星座さんのものも、勝手に処分するのはあまりお勧めできる行為ではありません。喧嘩やトラブルのもとですし、その瞬間の行為がその後何年も傷として残ってしまいます。牡牛座さんの場合は、他のことは我慢できても、そこだけは……という意味が強いとご理解ください。
牡羊座のお子さんと向き合う保護者の方や先生方へ
牡牛座さんは、大人の世界や都合を理解することが、他の星座のお子さんよりも早い傾向がありそうです。このルールを守らなければ迷惑がかかる、とその背景にある理由まできちんと理解しているでしょう。
そんなお子さんに対して、大人は規律正しい見本でいることが、牡牛座さんの信用を保つことになるでしょう。何らかの事情でいつものルールから外れることをしなければならない時は、どうしてそうするの?という理由も説明してあげると納得するでしょうし、安心して想定外の行動に向き合うことができそうです。「どうでもいいから、とにかくこうして」という曖昧で、意味のない指示には、どう反応していいか困る牡牛座さんも多いかもしれませんので、押し問答する時間より、最初から説明をしてあげてくださいね。
また、牡牛座さんの美意識や価値観を傷つけることは、本人そのものを傷つけることと同じになりますので、例え大人が理解できなくても「そんなもの」扱いをしないでください。
そして、本人が成長の中で変化するタイミングは、他のお子さんよりゆっくりかもしれません。ただ、その変化は彼らの大きなエネルギーを使っていますので、周囲は見守ってあげる余裕を持っておくと良いでしょう。
牡牛座さんと仕事
基本的に、きちんと対価が得られたり、納得して取り組む仕事やボランティアなどでは、誠実にしっかりと働く牡牛座さん。
特に、ルールやマニュアルがしっかりしている所では、ストレスが少なく過ごせそうです。
逆に、あなたの好きに自由にやってみて、と丸投げされたり、次から次に変化の多い対応は、あまり得意ではないかもしれません。知識や経験を活かせる職場・職種なら、どんな変化にも対応できるように事前の資料読み込みも苦にならないので、保守作業も良さそうです。
職業でいうと、公務員や教職員、誰かを育てるなどの役割は得意といえるでしょう。信頼を大切にする職業も、牡牛座さんらしさを生かせそうです。
また、美への感覚が優れていますので、芸術に関わる事も良いでしょう。何かを創る生み出す側、またはそれを守り発表展示なども。
食に関する仕事であれば、早い安いよりも、丁寧で質の高いものを提供できるようなお店や、そこに関わる業務など。
ただ、こうした仕事は、求人の回転が他業種より遅く、なかなか就職活動が実らないことも。そういう時は、仕事は仕事と割り切って、よりストレスが少ない職場を選び、好きなことはプライベートでストレス発散や癒しとして接してみてください。
牡牛座さんの恋愛や結婚生活
価値観と、食の好みが似た相手なら、心地よく過ごせる時間が増えそうです。完全一致しなくても、それを楽しむ牡牛座さんを否定しないこと。
結婚しても、楽しみ=趣味の時間やそれを楽しむ空間を持っていることが、牡牛座さんお笑顔を守るポイントになります。
牡牛座さんのこだわりは、生きる意味そのもの。
恋愛よりもそちらを優先させることがあっても、牡牛座さんの心の安定のために譲る気持ちがあると、お互いにストレスになりにくいでしょう。
一緒にいる時間が長くなると、お互い緩さも出てしまうでしょうから、その時に牡牛座さんの『これだけは許せない』という部分を理解できるかどうかも重要です。牡牛座さんは、大抵のことなら自己犠牲をしても我慢……と思っているかもしれませんが、それは納得ではなく、諦めに近い感情でしょう。
逆に、牡牛座さんが強く怒りを訴えるということは、もう、最後の通告と言ってもいいかもしれません。そうなる前に、話し合い、そして決めたことは出来る限り守る、守れない時はそれを相談するなど、信頼を損なわないことが大切です。
仕事も趣味も楽しむ、ベタベタしすぎないけれど、愛への理解関心も高い。
真面目で大人で揺るがない、そんな牡牛座さんの魅力を心地よく感じられる相手なら、関係は上手くいきやすいでしょう。
逆に、牡牛座さんは面白みがなくてつツマラナイから変わってもらいたいな……と望むなら、最初から牡牛座さんをパートナーとして考えるのは諦めた方がお互いのためになりそうです。
ただし、太陽星座だけでは、本質のごく1面ですので、それを判断するのはできればホロスコープ作成をして他の部分も見ることをお勧めいたします。
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