時系列13

浮気がわかって6日後の木曜日
私は友人と飲みに行き、ことのあらすじを全て聞いてもらった
結論から言うと、この会で私は自分がどれだけ惨めでどん底なのか思い知らされた様な感じがした
話しているうちに整理がついて、夫が私に対してもう愛情がないこと、私が夫に求めていること、依存しすぎていること、そして今冷静になれていないこと、話していると明確にわかってきてあまりにも惨めな気分になるので、話題を変えたいと思ったほどだった
初めは夫に対して批判的だった友人二人も、ことの経緯を聞くうちに私のフォローも夫のフォローもできなくなったようだった。お互い様の夫婦なんだな、とも思う。
ただ、友人たちに話して踏ん切りがつき、やはりこのまま許すのは無理だし、サヤカと別れないんなら私とも終わろうと話そうと思った。
金曜日はそんな気持ちで過ごし、離婚を半ば覚悟しながら過ごした。
娘たちから父親を奪ってしまうこと。たぶん婚活はできても、娘たちを別の男に会わすことはできないだろう。年頃の娘にどんな年代であれ血縁関係のない男を一緒に住まわせるのは怖すぎる。私に彼氏はできても、娘たちに父親を作ってあげることはできない。
結局は私のせいだと自分を責めるだろう。
夫はきっと、さっさと私たち親子を捨てるだろう
でも、少しは寂しがってくれたり、悲しんでくれるんじゃないかと期待した。
そして、それを引き合いに出すことで、サヤカとの別れを考えてくれるのではないかと。
どう考えても、サヤカと付き合ったままのあの人を受け入れて、笑顔でご飯を提供し、部屋の掃除や洗濯などできない。それが私の正直な気持ちだ。
気づいてしまったから、私に愛情がない事実に。

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