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映画「ホット・サマー・ナイツ」

気になっていた洋画。A24作品とは知らなかった。

宣伝文句は「忘れられない夏がくる」。主人公カップルのアップがビジュアルで、てっきりラブロマンスかと思いきや(たぶんそう売りたかったんだね)、思いの外、ドラッグ売買が話の中心モチーフにあるハードな側面もある映画だった。

小さめなアメリカ映画の「イマドキ」だと僕が勝手に思う、クローズアップ多目、カット短めテンポ早め、カメラ目線カット多目の感じは嫌いじゃないけど好きでもない。音楽もたくさんかかって楽しい映画。

でも冴えないティーンネージャーの主人公が、モテるマッチョなイケメンと仲間になったり、町一番の美女と恋仲になったり、ドラッグ売買に手を染める展開はどうしても都合に見えてしまう。彼なりのクレイジーな部分がもっとあって欲しかった。大麻の卸をやってる男、警官の男はすごく良かったけど。

「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメはすごく良かった。それにナレーションを主人公ではなく、彼らを見ていた少年にしたのも効果的だと思う。ヒロインのマイカ・モンローはどちらかというと苦手なタイプの女の子でやや冷ややかな目で見てしまった。

また観るかと言われると微妙ではある。日本ではウケそうにないな。ちょっと日本のお客さんには遠い気がする。「君の名前で僕を呼んで」が当たったというのがわかりやすい比較かもしれない。「永遠に僕のもの」も気になってるんだけど、やっぱりこれも当たってない。

小さい映画は邦画も洋画も難しい。面白いのもあるのにね。にしても、アップリンクは一度にたくさん小さな作品が観られて本当に貴重な映画館。吉祥寺住みたいぞ。

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