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【チャンピオンズカップ2024 予想】ラストランのレモンポップから覇権を奪う馬は現れるのか!?

皆さんご機嫌いかがですか。中崎です。
12月1日(日)に中京競馬場で行われます「チャンピオンズカップ」に出走予定の注目馬について、展望を記載しましたので、ご興味ある方も、ご興味がさほど無い方も、是非ご確認ください。


この度『馬券のミカタ』さんよりお誘をいただき、推奨馬を投稿することとなりました。
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◆中京ダート1800mについて

今年のチャンピオンズカップは昨年と同じく中京ダート1800mでの開催となります。
中京ダート1800mはスタート地点がホームストレッチ上にあり、スタート直後に登坂するコースレイアウトとなっていて、1800mという距離以上に負荷が高くスタミナが求められる舞台設定です。
また、このコースの一番のポイントは、3~4角のスパイラルカーブで、向正面からの下り坂も相まって、外を回った馬が遠心力で外に引っ張られるように振られて、距離ロスとスタミナロスが大きくなるため、この3~4角を内ラチ沿いで減速しながら我慢をして回って来ることが出来た馬が、『逃げ・先行・差し・追込』と、脚質を問わずに上位に台頭してくるという、非常にバイアスが激しいコースとなっています。

◆チャンピオンズカップ/直近10年

比較的ペースに素直な傾向が強く、前傾ラップでペースが流れれば差し馬も台頭していますし、後傾ラップでペースが落ち着けば、ペース通り順当に前にいる馬が好走しています。
今年はというと、明確にハナを切りたい馬もいますし、揉まれ弱くて前目のポジションを確保したい先行馬もいて、ペースは落ち着くということはなさそうなので、差し馬、特に3~4角で減速しながらタイトに内を回って来れそうな差し馬にも注目をして予想を組み立てたいという考えです。


🏇ウィルソンテソーロ(牡5/58㎏)/川田/中3週

◇フォトパドック評価

▶筋肉量が豊富でパワフルな馬体です。レース間隔が詰まりますが、馬体には張りがあって、好調さを継続しているという評価です。
▶速い脚を繰り出すよりも、しっかりと良い脚を長く使うタイプという見立てで、ワンペースの展開の方が持ち味が生きるタイプという見解です。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶昨年の2着馬で、昨年は後方から直線だけで差し込んで来る競馬で、レモンポップ相手にゴール前で襲い掛かりましたが、本質的には好位で上手く立ち回りたいタイプ。昨年の好走実績があったとしても、昨年同様に後方からの競馬をしてしまうと分が悪い印象です。
▶持続力勝負でこそ輝くタイプなので、中京ダートのスパイラルカーブをこなすには、レースの中での『加速と減速』の切り替えの部分で、他馬比較で劣後するという見立てで、能力はここでは上位という評価ではありますが、外を回って来る展開になると、取りこぼしてしまうことも想定した方が良さそうです。


🏇ガイアフォース(牡5/58㎏)/長岡/中25週

◇フォトパドック評価

▶トモのボリュームがスピードの源泉になっているという評価で、春よりも筋肉の輪郭がはっきりしている点は好印象です。
▶休み明けになりますが、膨張色の真っ白な芦毛の馬体でもすっきりと見せており、仕上がり面は問題がなさそうという評価です。
▶蹄の厚さは標準的ですが、後肢の繋ぎは立っているので、芝でのスピード比べよりは、ダートでパワーを生かす展開の方が現状は合っていそうです。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走の安田記念ではロマンチックウォリアーの【0.3秒差4着】、4走前の天皇賞秋ではイクイノックスの【1.0秒差5着】と、芝の一線級との対戦で存在感を示している馬で、2走前のフェブラリーSでは、初ダートながらも、今回も対戦するペプチドナイルに【0.3秒差2着】と善戦をしており、能力に加えてダートへの適性の高さも示しています。
▶ただ、今年のフェブラリーSと比較すると、今回のチャンピオンズカップはメンバーがだいぶ揃った感もありますし、血統的にも父キタサンブラックにDeputy Minister持ちの母との組み合わせは、ウィルソンテソーロと共通する部分があり、ワンペースの消耗戦向きで、道中で器用に加速と減速をするタイプではなく、エンジンを掛けたら長く良い脚を使いたいタイプなので、タイトなスパイラルカーブを器用に立ち回るという点においては、他馬に譲るという見解です。


🏇クラウンプライド(牡5/58㎏)/横山武/中11週

◇フォトパドック評価

▶胸前の筋肉に迫力がありますし、トモの筋肉も豊富で、馬体のバランスが良く、まとまった体型で隙がないタイプです。逆の視点で言うと決め手の部分で強烈なモノには欠けるという評価をしています。
▶2022年チャンピオンズカップの時のように、直線入口で先頭に並びかけるような積極的な競馬をしての持続力勝負が合っているという見立てです。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走のコリアカップでは今回も対戦するウィルソンテソーロを寄せ付けない圧勝でしたが、2走前のマーキュリーカップでは、斤量差が3㎏あったとはいえ、ビヨンドザファザーにハナ差まで迫られる競馬内容で、勝ち切れはしましたが、評価としては微妙という見解です。
▶ただ、チャンピオンズカップは2022年に2着のあるレースですし、その他にも2022年JBCクラシックで【0.4秒差2着】、2023年帝王賞で【時計差なし2着】など、この路線の一流馬としのぎを削って来た経験値は高いという評価です。
▶昨年のチャンピオンズカップ時は当週の坂路でガンガン追っても、レース当日の馬体重が『+15㎏』の大幅な馬体増で、仕上がり切らずに出走していたことと比較すると、仕上がり面で雲泥の差ですので、馬券の軸としては面白い1頭という評価です。


🏇サンライズジパング(牡3/56㎏)/武豊/中3週

◇フォトパドック評価

▶前走のみやこS時よりも毛艶が良化しており、9月以降、4走目にはなりますが、出来落ちは感じない仕上がりという評価です。
▶脚長でストライドの大きい走りをするので、器用さには欠ける面があり、また骨太な体格から俊敏なタイプでもないため、タイトなスパイラルカーブの中京ダート適性は、他馬に譲るところがあるという評価です。

◇チャンピオンカップでのポイント

▶前走のみやこSは道中、終始外目を回る大味な競馬で、得意の消耗戦でスタミナを発揮する形となって、直線逆手前ながらもこの馬の能力を存分に発揮した競馬だったという評価です。
▶ただ、京都ダートと比較すると、中京ダートはコーナーでの減速後の直線での加速能力が、さらに問われる舞台のため、俊敏性や瞬発力などの適性では他馬に譲る部分がありそうです。
▶なお、今年のチャンピオンズカップは開催時期の関係で、3歳と古馬の斤量差が『1㎏差』ではなく『2㎏差』となるため、このアドバンテージをもってどれだけやれるかではないでしょうか。


🏇スレイマン(牡6/58㎏)/斎藤新/中10週

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走のテレ玉杯オーバルスプリントは、前半3F<35.8秒>のペースを追走するのにやっと、という競馬で、距離短縮が良い方向に向いたとは言い難く、地力の高さで【0.2秒差2着】を確保したという評価です。
▶2走前のプロキオンSは、好スタートから馬群の外目をプレッシャーなく追走する絶好の展開でしたが、勝ち馬ヤマニンウルスとの機動力・脚力の差が明確に表れてしまい、さらに言えば、ゴール前では突き放されていて、プロキオンSの時点では、対ヤマニンウルスとは明確に能力差があったという評価です。
▶スレイマンの過去の競馬を振り返っても、大敗している時でも、先行して砂を被らずに良いポジションで回って来ていることもあるなど、敗因が分かりづらくムラ馬という印象です。
▶血統的には半姉に『ジェンティルドンナ』がいる良血馬ですが、ダート色が濃い血統構成ではありません。父キングカメハメハこそ、チャンピオンズカップとの相性は良いですが、殊更に血統面からチャンピオンズカップで推奨する要素もないのかなという見立てです。


🏇ドゥラエレーデ(牡4/58㎏)/R.ムーア/中3週

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走のみやこSは3角で手応えがなく大敗。
▶3走前のエルムSは前残りの競馬を2番手から進めた展開利はあったものの、勝ち馬のペイシャエスより斤量が1㎏軽かったにも関わらず、最後は差される競馬で、ここ2回のダートでの競馬は、全盛期の力を発揮できているとは言い難いという評価が妥当という見解です。
▶ただ、昨年のチャンピオンズカップは【0.3秒差3着】、同じく昨年末の東京大賞典は【0.2秒差3着】と、3歳馬だったドゥラエレーデは古馬との斤量差が1㎏しかない中で、馬券内に喰い込んでおり、そのポテンシャルの高さは評価をすべきです。
▶調教の動き自体は前走からさほど上積みは感じませんが、昨年に好走した条件に戻っての巻き返しには注意をしたい1頭です。


🏇ハギノアレグリアス(牡7/58㎏)/岩田望/中8週

◇フォトパドック評価

▶昨年のチャンピオンズカップと比較しても、取り立てて変化はなく、7歳馬なので良い意味で完成しているという印象です。
▶フットワークを見るとパワーを感じる馬力型ですが、馬体自体はパワフルではありますが、すっきりと見せており、瞬発力で捌いて来る競馬にも十分に対応できるポテンシャルを持っているという見解です

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走のシリウスSでは斤量59.5㎏を背負う中、4角をインで我慢して直線で加速をするという中京ダートのお手本のような競馬で快勝しています。
▶昨年のチャンピオンズカップは【0.8秒差6着】と掲示板を外しましたが、4角で外を回った分のロスが響いたという評価で、3~4角で内を立ち回る競馬さえ出来れば、巻き返しがあって不思議のない馬という評価をしています。
▶ただ、距離については2000mくらいの方が合っていますし、上りも掛かれば掛かるだけ持ち味を発揮するタイプではあるので、勝ち切るにはハードルが高いという評価なので、3連系馬券の3列目には置いておきたい1頭という見解です。


🏇ペイシャエス(牡5/58㎏)/横山和/中2週

◇フォトパドック評価

▶勝利したエルムSの時と比較をすると、やや余裕残しの身体つきで、ふっくらと見せる馬体です。
▶これまでのシャープな馬体のイメージとは異なっているので、この状態でどういった走りが出来るかについては注目をしたいところです。
▶元々ダート馬としてはシャープな身体つきで、走りも素軽さがあって重たくないタイプなので、力のいる地方のダートよりは、中央のダートの方が適性的には高いという見解です。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走の武蔵野Sは久々のマイル戦でしたが、離れた3番手で流れに乗れており、上位馬の直線スピードの高さに屈した競馬にはなりましたが、特段悲観するような内容ではなかったという評価です。
▶休み明けを一度使って、距離も守備範囲に戻っての一戦ということであれば、十分に上位争いを出来るだけのポテンシャルを持っているという評価ですが、フォトパドックを見る限り、仕上がり面で不安点があるだけに、当日の状態は確認をしてから取捨をしたい1頭です。


🏇ペプチドナイル(牡6/58㎏)/藤岡佑/中6週

◇フォトパドック評価

▶胸が深く心肺機能が高そうな馬体をしており、持続力勝負の展開が、この馬にとっては得意な形の競馬という評価です。
▶トモの筋肉量も豊富でスピードにも長けており、スピードが出る軽い馬場が合っているという評価で、適性で言うと中京ダートよりも東京ダートの方が走りやすい舞台なのかなという見解です。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶前走の南部杯はレモンポップをマークして勝ちに行く競馬でしたが2着と及ばす、2走前のかしわ記念は時計の掛かるマイル戦が合わなかったものの【0.7秒差3着】、3走前のフェブラリーステークスは先行勢が軒並み馬群に沈む中で、4角4番手から早め先頭で押し切っての勝利と、マイルに距離を短縮してからは、安定した競馬が続いています。
▶ただ、揉まれ弱い馬なので、中京ダート1800mでは、3~4角を内ラチからどれだけ近くを回って来れるかがポイントになりそうで、揉まれるのを嫌って外を回す形だと、中京ダートでは脚が続かないため、可能であれば逃げ馬の直後の外目の番手を取る競馬が理想という見立てです。
▶能力的にはフェブラリーSを勝ってはいますが、現役の一線級のダート馬たちよりも、やや劣るという評価をしているので、展開利が欲しい立場という見解です。


🏇レモンポップ(牡6/58㎏)/坂井/中6週

◇フォトパドック評価

▶相変わらず腰高な馬体で距離は1600mくらいまでが守備範囲という評価です。
▶クビ差しも太く力強いタイプで、昨年のチャンピオンズカップの時と比較すると、さらにパワフルな馬体になっている印象で、距離については1800mにポジティブな評価はしづらいです。
▶昨年は大外の15番枠という不利な枠順を、スタートから積極的に出して行って、不利を帳消しにする競馬でしたが、理想は真ん中から内枠ですんなりハナを切れる形という見立てです。

◇チャンピオンズカップでのポイント

▶2024年サウジカップと、2023年のドバイゴールデンシャヒーンの海外2
戦以外は全戦で連対をしている馬で、国内のJRAのGⅠと地方のJPNⅠを5連勝している実績は、このメンバーでは群を抜いています。
▶今年の南部杯とさきたま杯のパフォーマンスから、昨年の勢いを感じないという意見もありますが、そうは言っても現状は国内では負けずに勝ち切る競馬を続けている訳で、特段評価を落とす必要もないという見解です。
▶ここがラストランにはなりますが、1週前の追い切りを見る限り、しっかりと負荷を掛けてきている点は高評価で、ここに向けて勢いを感じる馬が他に何頭かいますが、レモンポップが世代交代を阻むのか、許すのかが、チャンピオンズカップの最大の焦点になりそうです。

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