真宮寺是清のイメージ香水を作ってみたい

3月頃に書き散らした雑文です。5月になってCeles推し活で香水頼んだので記念に(?)この妄想も供養します。

ニューダンガンロンパV3、誰ソ彼ホテルのネタバレを含みます。
現実的ではない想像上の話が多数含まれます。

題名の通り。
しかし、あまりすぐに実現する気はなくただだらだらイメージを妄想しているだけなので、正確には「イメージ香水を作る妄想をしたい」かもしれない。
イメージ香水を作れる店の存在は知っているし、友人も行ったことがあるので、イメージ香水を作るというのがとても現実的な行動であることは分かっている。そして、プロの方に作ってもらった方が良い調合ができるだろうことも分かる。しかし、これは妄想なので、自分が知っている数少ない香水(品名と評判しか見たことがなく嗅いだことがないのすら含まれる)からイメージ香水を作ることを妄想したいと思う。概念をブレンドして概念香水を作る妄想のままごとだ。

題名でイメージ香水と言ったが、推し香水ではない。推しというと、応援している好きな存在という感じが強いけれど、自分は真宮寺是清の素晴らしさを世間に知らしめたいというわけではなく「こいつ最悪だな!(歓喜)」という目で見てるので、推しではない(早口)。
そして自分は所謂夢属性ではない。なので、現実的に真宮寺是清がつけてそうな香水というのではなく、真宮寺是清という存在を示すことが出来そうな香水を考えたいと思う。
理想としては、primaniacsから発売されている大外聖生の香水の紹介文から象徴されるようなもの(引用が面倒なのでしていないが、彼の二面性をうまく表した面白い香りだった)が良い。

さて、ここで真宮寺是清の登場である。
彼のネタバレ込の本質として
・民俗学者
・フィールドワーク
・知的かつ冷静
・重い愛を持った殺人鬼
という四点を主軸にして考えてみたい。

さすがに「民俗学者の香水」なんていうのは厳しいので、とりあえずこの四点を匂いとして言語化してみよう。
・民俗学者→古物、書物、お香(彼の部屋の雰囲気的に)
・フィールドワーク→土、自然
・知的かつ冷静→ハーブ
・重い愛を持った殺人鬼→パウダリー(お姉さん)、ムスク

ここから妄想の調合を始めていこう。
注意点として、ここからいくつか香水の名前を出していくけれど、それはあくまで「イメージとして合いそう」というだけで、実際にレイヤリングしてどうなるかは試していないので、何も保証はできない。現実味の一切ない想像であることをご承知いただきたい。また、自分は香水の初心者なので経験に裏打ちされた話は何もないし、実際なら正気の沙汰でないことも普通に話しているかもしれないが許してほしい。

まず一番下の「重い愛を持った殺人鬼」成分についてだが、自分の持っている重めの香水をとりあえず当てはめてみよう。
例えばJ-Scent「和肌」や、LUSH「WHAT WOULD LOVE DO?」なんてどうだろう。
前者は、ペアーの果実感とともにおしろいのようなパウダリーな香りと後に残るムスクが(自分の肌上では)特徴的な甘めの香水で、真宮寺是清のお姉様のお化粧品といったイメージに合わせられる気がする。
後者は、ラベンダーとタンジェリンとベンゾイン(ハーブと柑橘の甘い香り)で、リラックス効果があるもののクセのあるハーブが渋く香る甘い香水といった感じだが、品名がとてもよい。直訳すれば「愛は何をするのか?」。真宮寺是清の愛が何をしたのかというと……と考えるだけで素敵な気持ちになれる。前述の四要素の中の
「知的かつ冷静(ハーブ)」もこれ一点で満たしてくれる。
どちらの香水も概念としてなかなかいいんじゃないだろうか。

続けて今話に出た「知的かつ冷静」に移ろう。しかしこのハーブというものは他の香水に混ざっていることも多々あるものなのであまり優先して選ぶ必要は無さそうだ。というわけで、今回はこの要素については「WHAT WOULD LOVE DO?」などで満たしたものとして、言及しないものとする。

ここからは面白い香水が多いDEMETERに頼っていこうと思う。なお、自分は現品を嗅いだことがない。感想を貪り読んでイメージしたことしかない(今度5mlが再販したら買おうとは思っている)。つまりここからは概念of概念であって、香水の概念を扱うようなものだ。正確性もひったくれもないので注意されたし。

「民俗学者」の要素としてはこんな感じだった。
民俗学者→古物、書物、お香
古い書物の香りとしては「Paperback」というものがある。感想を読む限り埃っぽい甘めの古本の匂いらしい。めちゃくちゃ良さそう。

要素としては最後になる「フィールドワーク」。
フィールドワーク→土、自然
これはちょっと難しい。何故かというと自然系の香りはたくさんDEMETERにあるからだ。まず、土からそのまま「Dirt」はどうだろう。湿った土や若干のハーブを感じさせる香りらしい。もしくは雨を感じさせる「Thunderstorm」も良さそうだ。雨をモチーフにしたものはこれ以外にもあるようだが、パッと見た感じ雨に近いという感想が多かったこれを選ばせてもらった。スコールのあとの雨や土の香りらしい。
どの香りも、土の上を歩き、天候に左右されず活動するフィールドワーカーの概念になるのではないだろうか。

さて、これでイメージ香水の材料となる概念香水が出揃った。本来ならこれを試すところまで書くべきなのだろうが、これは妄想なのでここで終わりだ。民俗学者・フィールドワーカーとしての自然の匂いと知的な青年らしいハーブの香り、それらを真宮寺是清自身の内面を映す甘く重い香りが包み込む素敵な香水が出来ることを想像して筆を置く……と言いたいのだが、最後に真宮寺是清の良さについて語っておこう。

真宮寺是清の何がいいかって、知的で冷静な学者であるのにその信念は姉の存在に寄与していて、姉の消失という現実に向き合わないようにするための友達作りという名の人殺しをしていることだ。その殺しに合理性はなくどう考えてもリスクが高い行いなのに、ただ自分の幻想を守るために続けている非合理性がたまらなく良い。人殺しが彼の日常を守り縛るお呪いであることに、どこまでも本人は無自覚だ。その歪なあり方がとても美しいと思うし真宮寺是清の良さだと思う。絶対に不幸せだと気づかないし、幸せにもなれないのが真宮寺是清だ。

願わくば真宮寺是清のフレグランスがprimaniacsから発売されんことを……。


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