架空ロック名盤100選 007

映画「猿々しきかな人間」サウンドトラック(1983)
V.A.

第三回高鳴り映画大賞音響賞に輝いた同名作品のサウンドトラックにして、80年代を代表する、佐良モトオ監督曰く「美しき寄せ集め」ザ・息子自慢隊によるヒビ割れホーンセクションがたくましいM1「猿とサル」に始まり、如月マキ子によるロッカモッカシャンソンが12分弱続くM2「猿ながら天晴れ」戸島よしかずとブルームーンズのシーサイドマダムギターが心地良いM3「猿だ猿だと騒いだところでどうせ猿には飼われまい」など、聴き終わった時にはまるで一本の映画を観た様な、もっと言えば一匹の猿を飼った様な気持ちになる、昭和最高の猿作。
なお、映画自体は動物園の猿を映し続けただけの奇作で、第一五回日本映画館決定大賞では最駄作を意味する、河童賞を受賞している。

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