2024年12月1日 中山最終レース
全頭コメント(軽く)
1枠1番 ドンデンガイシ
1年7か月の休養明け初戦。
もともと芝を使ってこともあり、芝スタートは歓迎。スタートもそこそこ出る。
しかし最内枠かつ外にはテンの早い馬がいるため、前のポジションを取ることは難しそう。あとは距離短縮でどうなるか。
1枠2番 バサラ
前走中山ダ1200で大外からスタート。ゲートは早かったが二の脚がつかず、後ろからの競馬になってしまった。
2走前の桑園特別では逆に最内枠からのスタート。この時もスタートは良かったが二の脚がつかず。
今回前に行く馬が多く前に行って自分のペースを作るのは難しそう。
内枠だと割り切って差しに徹しなければ勝ち目はない。
それと余談だが、前走のパドックを見た感じ腹袋に余裕を感じた。
仮に今回馬体のハリが良かったとて買うつもりはないが、、、。
2枠3番 シークレットヴァウ
なかなか1勝クラスを勝ちきれなかったが、前走の福島1150でようやく2勝クラスへ。
前走の勝ち方自体は福島1150が前有利なこと、他馬とレベルが違ったことを加味して高く評価することはできないが、以前からの持ち前である先行力はこのクラスでも通用するはず。
今回内枠なのは少しマイナス面だが、持ち前のスタートでハナか番手を取りに行くことはできそう。
ただ外の各馬のスタートが良く4番手以降になった時に自分のペースが作れずにずるずると揉まれてしまうことも考えられる。継続騎乗なので鞍上もそこは理解しているはず。揉まれたときにどうなるのかはわからないが、すくなくとも前に行きたいことは事実。
コース適正と持ち前の先行力がどこまで通用するかがカギ。
2枠4番 ピカリエ
前走は不良馬場の上、ペースが遅かったから度外視。
2走前は割とミドルペースだったが、前が垂れてきてそこを差し切った。
時計も減速していることから強く評価することはないが、差し展開でしっかり着内に来れる点は評価できる。
3走前はムーヴ、ニットウバジル相手の3着。
前半34.5とミドルだったが、しっかりと差し足を使えた。
今回は展開的にそこまで遅くなることはなく、むしろ早くなる可能性の方があると思うので展開次第では頭もある1頭。
3枠5番 ワークソング
前走はスタート良く出るも、二の脚がつかずいったん4番手ぐらいに。
道中軽く促しすことで4コーナー付近で3番手浮上。そのまま残して勝利。
重馬場ということで前が有利だったためそこまでの評価はできない。
個人的に評価したいレースは3走前のレース。
スターターンに負けるのは仕方ない。それよりもミドルペースでしっかり差してこれた点に注目したい。スタートはそこそこ出たがしっかり抑え、先行集団を見る形で後方待機。直線で進路を確保して3着に迫る勢いで伸びてきた。
今回のレースはワークソングが楽に先行できるメンツでもなければ枠でもない。結果を残せるとしたら3走前のようにスタートの良さを活かして中段インのポジションを確保し、差し足で勝負することだと思う。
3枠6番 ヒストリアイ
前走はスタートが悪く、二の脚もつかなかったが、道中追い続けて早め鞭を入れて差してきた。
やはり重要なポイントはスタート。
スタートが出ないのでやること差すことしかない。
差すと言っても溜めて差すのではなく、促して促して長く脚を使うタイプ。
今回内目の枠なので、外に持ち出して促せるかがカギになる。
早めに仕掛けて後方集団より少し前のポジションからコーナーで外に出して、直線では外からじっくり追い続ければ勝てるかもしれない。
ポテンシャルは感じるので、道中鞍上の腕がちぎれても追い続けさえすれば馬は答えてくれると思う。
4枠7番 ニルアドミラリ
2走前はスタートで負けてそのまま回ってきただけになってしまった。
勝った3走前もすんなり先頭に立つことができ、道中ペースを落とすことができたことがだいぶ大きい。
今回そこまで楽にペースを落とすことは難しいのであまり評価はできない。
4枠8番 サザンステート
近走はスタート後の二の脚が他の馬よりもつかず、先行できずにいる。
さらに展開も若干スローよりの展開が続いており、展開が向かずにいる。
着内に来るときはしっかり先行するパターンが多く、前で粘る競馬がこの馬の強みだと思う。
今回枠は問題ない。相手関係を見ても先行できないわけではなさそう。
4~5番手で競馬できれば自分の強みを活かせそう。
ただ、近走同様に行き脚がつかないのであれば着内は難しい。
コース適正と近走の行き脚の鈍さを見極めて取捨選択したい。
5枠9番 アメリカンマーチ
前走は単純に他馬とレベルが違った。
余裕で逃げるとそのままペースを落として自分のペースを作り、そのまま圧勝。
2走前は大外枠から好スタートを切るとハナへ。
鞍上がしっかり押さえてペースを落とし、直線ではドゥータップに粘り負けるも、3着以降には差をつけての入線だった。
稍重で前が残りやすいことを加味しても、自ら展開を作りに行ける力は評価したい。
今回もスタートしてハナ争いをする可能性が高く、持ち前のスタートを活かしてハナに立つことができれば頭まである。
枠は問題なく、ハナを取りに行きたいであろう馬も内にいることから展開を作りに行くことはだいぶできそう。
ここは地力が試されるレースになる。
5枠10番 アイアムユウシュン
前走はスタートも二の脚も使えず10着。
単純にその日のコンディションが悪かったのか、レースからではあまり不調の要因はわからない。
それ以前は好スタートを切って先行する競馬が続いていた。あと少しのとこれで差されて着内を逃している。
このコースでは良馬場で早い勝ちタイムをもっており、コース適正や実力はあるはず。
今回枠は問題なく、鞍上が善臣先生に代わるのでなにか変化を期待したい。
以前通り先行できればチャンスがある1頭。
6枠11番 トモジャミ
前走は内で脚を溜めるも届かず。
2走前はスタート良く前を見る形で中段内に構えた。
4着以降とはあまり差のない競馬ができたもの、いまいち力を発揮できていない。
3走前も同様に中段の内に構えるも届かず4着。
今回減量騎手が鞍上ということで、スタート良く中段前目の外に構えて脚を溜めることができればワンチャンあってもおかしくない。
とはいえ特徴的なコースで差してこれる技量が鞍上にあるかは別である。
6枠12番 プルスウルトラ
前走は芝でのレースで、スタート良く出たと思ったが二の脚つかず。
2走前はスタート出て先行するも、直線では失速してしまった。
一応5走前にこのコースを走って6着ではある。
外枠から中段前目の外を追走し、粘っていた。
今回どうようの走りができるかは微妙で、近走スタートが遅いことも気になり評価はできない。
7枠13番 ダラムキャッスル
近走はすべてスタートが良い。
今回も外目の枠で芝スタートを活かして前に行けそう。
ただスタートは良いものの、直線で粘れず大敗している。
現時点で馬場は稍重、良馬場に回復しても含水率はそこまで下がらないので、アメマやヴァウが競って来ないで自分のペースを作れれば3着をギリ確保できるぐらいかも。
実力でいえば見劣りしてしまうので、展開を作ることができなければ馬券に絡むのは難しいだろう。
7枠14番 グレタ
近走はすべてスタートを決めて先行している。
粘り負けることはあるにしろ、掲示板にはしっかり残っている。
前走は真ん中の枠からスタートを決めて先行。
最後は直線でアビアスに差されてしまったが、差のない良い競馬だった。
2走前もスタートを決めて先行策。
600m通過が35秒とスロー寄りで展開が向いた。2着にはのちにオープン馬となるインユアパレスがおり、展開が向いたにしろその馬とあまり差のない競馬だったことを考えれば実力はある。
3走前も同様にスタートを出して、3番手へ。
34秒ジャストで早めの展開を前で受けての5着。
展開が向かずとも先行して5着なのは純粋に評価したい。
今回枠は良く、馬場もグレタに向いていると思う。
しいて言うならこの馬は決め手に欠ける。
先行しても粘り切れない部分がどうしてももったいない。
今回は枠や展開等、グレタに向く要素が多いのでここでしっかり残せるかどうかといったところ。
8枠15番 ショウナンアビアス
スタートが良く、先行~中段で控えて脚を使っている。
前走は最後の直線まで先団内目の好位につけて、直線で先頭に立つも差されてしまった。
2走前は直線で捉えるかというところだったが、捉え切れず。
3走前は中山ダ1200で、先団のチュウワキャリアとグレタを捉えての3着だった。
今回も外から内の各馬を見ながら好位で脚を溜めることになりそう。
スタートもいいのでできれば先団の1馬身後ろで脚を溜めたい。
気になる点2つあり、一つは乗り替わり。
鞍上はあまり中山ダ1200では見ないし、勝ってる記憶もあまりない。(勝ってたらごめんなさい。)
割かしこの馬のやりたい事ができる枠でもあり、揉まれる心配がないので競馬しやすいが少し不安ではある。
二つ目はこのレースが今年で10走目であること。
少し使い過ぎのような気もしないではない。
長距離遠征がないのはいいが、コンスタントに使い過ぎではないか?
これだけ使っても結果を残せるのがこの馬の強みと言われればそれはそうだが、注視しておきたい。
ただ実力はこの中だと上位なので、慎重に取り扱わなければならない。
8枠16番 マイネルディレクト
前走は他に行く馬がおらず、スタート出たこの馬が逃げることに。
もっとペースを落として逃げるのかと思ったが、ペースは早めだった。
それでも2着とは0.3秒離して勝ったところを見るに実力はありそう。もしかしたら鞍上はこの馬の今後を考えて、あえてロングスパートでの走りをすることで先行馬とのたたき合いを体に教えたかったのかも?
(ラップの刻み方が徐々に減速して、最後大きく減速しているのを見るになにか意図があったのではないかと)
2走前は中山ダ1200で、スタートそこそこで中段から進む。
前半600mが35秒を遅いと見たのか、向こう正面から少しまくっていき、外々回して差してきた。ペースがゆったりだったので道中まくっていったのは正解だった。
今回大外枠ということでどういう競馬をするのか、すこしわかりづらい。
外枠を活かして先行するのか、中段外に構えて4コーナーでまくって差すのか。
この馬の脚質的にどちらもできると思うが、各馬のスタートを見ると若干中段外を追走する競馬になりそう。
臨機応変に対応できるが、その選択肢を鞍上がどう活かすのかにかかっている。
最終予想
展開予想
最終的な結論を出す前にまずは展開の予想から。
スタート出て前に行きそうな馬でいうと、アメマ、ヴァウ、ダラキャ、グレタだろうか。
その後ろだとステート、ディレクト、アビアス、ユウシュン、ワクソンか。
さらにその後ろがドンデン、アドミラ、トモジャミ。
最後方にピカリエ、ヒストリ、プルトラだろうか。
真っ先に考えたいのは先団のアメマ、ヴァウ、ダラキャ、グレタのポジション。
ダラキャは枠と脚質的にハナを取りに行く可能性が高い。スタート出なかったとしてもそこそこ競ってきそう。
次にヴァウ。内で控えさせてもあまり得しなさそうなので、できれば番手は最低限取りたいはず。行けるならハナ取り切って自分のペースを作りたい。
その次にアメマ。スタート良いので各馬見つつハナ取れるならハナ取っちゃいそう。
ただ枠的に2~3番手外に構えて逃げ馬を見ることもできる。キックバック受けないし、競ってペース上げるよりかは34秒ジャストぐらいで通過できれば差されずに残せるだろう。近走逃げて成績残しているので、無理にでもハナを取りに行く選択肢も十分考えられる。
最後にグレタ。
多分控える。先行して長く脚を使いたいはず。
前が流れないなら3番手外から、流れるなら1馬身後ろで脚を残しておきたい。外のアビアスが主張してくるならアビアスの内で競馬して、アビアスを外々に回させたい。
これらを考慮するとダラキャ、ヴァウ、アメマが競ってペースが早くなるパターンとヴァウかダラキャのどちらかがすんなりハナを取り切って、34秒ジャストのミドルペースになるかの2パターン考えられる。
それでも他のパターンももろもろ考慮して、だいたい33秒9~7のペースになる可能性が高いので、今回はミドルよりのハイペースの展開で予想を組み立てたい。
本命
◎アメリカンマーチ
非常に悩んで出した末の本命。
今回ハナを取りたそうな馬が数頭いるが、その中でも比較的楽に先行できそうな点を評価。
前に行く馬が多いと流れて差しが利きやすくなるが、他方で馬場の回復状況を見るといまだ稍重のまま。水分をある程度含んでいる状態ならギリギリ前が止まりにくいのではと判断。
もちろん後ろから差す馬を本命にする選択肢もあった。
しかしどの馬も現状の少しだけ前が止まりづらいであろう馬場に対応できるか不安な部分がある。
ヴァウとダラキャとの兼ね合いになるが、特にヴァウは控えてもいける点から番手を受け入れる可能性がある。あとはダラキャがどのぐらい競ってくるか次第。
不安要素が残る差し馬から買うよりも、隊列が決まってミドルよりのハイペースでギリギリ差されない可能性に賭けてみたい。
対抗
〇シークレットヴァウ
この馬もこの印にするか非常に悩んだ。
なんといっても枠が内で、外にテンの早い馬がいるということで枠的にはよろしくない。
ただアメリカンマーチを「ミドルよりのハイペースでギリギリ差されない展開」として本命に挙げている以上、その展開になったことを想定しなければならない。
そう考えた時、この馬の適正と先行力は外せない。
アメマが内ラチに寄せてくるとキックバックを受けてよろしくないが、徹底してアメマがヴァウを抑えない限りそうなる可能性は低いので、すんなり番手で運ぶことは叶いそう。
と言いつつそこまで信用しきれるわけでもないので、本命対抗にあまり重心を置いた馬券は買えない。
ヒモ
▲ショウナンアビアス
ヒモ一番手はショウナンアビアス。
この馬はこのメンツでは上位。しかし鞍上とレースを使いすぎている点が少し不安で本命にできなかった。
この馬もアメマが来る展開を考えたときに、高確率で来ると考えられる。
隊列は縦に長くなるので、先団のグレタの外か半馬身後ろになる。
前が垂れれば垂れる程この馬に展開は向いてくる。
今回ミドルペースよりとは言ったものの、実際にはハイペースなので前が垂れる展開は大いにある。
この馬の不調が私の勝手な憶測であれば間違いなく飛んでくるので、実力・展開面から入れておかなくてはならない。
△グレタ
この馬も同様にアメマが来る展開において外せない。
スタートが良く、前の動向を見ながら競馬できる点は強みだろう。
何より福島1150や新潟といった芝スタートのコースで結果を残しており、着外だったものの近走では中山でも惜しい競馬をしている。
こちらも実力・展開面から入れておかなくてはならないが、やはりどうしても勝ち切る力が乏しく、粘り負けしてしまう点はネックだと考えこの印。
穴
☆ヒストリアイ
穴馬はヒストリアイ。
最初はこの馬から買おうかとも考えた。
前走の勝ち時計は2勝クラスでも通用するし、前走の走りを見てもポテンシャルを感じる走りだった。
スタートは遅いものの、追い続ければ直線でしっかり伸ばしてくれる点は評価できる。
しかし、今回内枠ということで簡単に外に持ち出してじわじわとまくっていけるかというと難しい。
ポテンシャルと流れた展開にはまりそうというところで穴馬として推奨したい。
そのほか3連系の馬券を買うとなればコース適正と内でロスなく脚を溜めれるピカリエ、鞍上善臣先生に代わって何か変わるかもしれないユウシュン、アビアスの後ろの進路を取って差してこれそうなディレクト、減量騎手を背に一発あるかものトモジャミまで上げておきます。
終わりに
今回だいぶ印は悩みました。
展開や隊列、枠、地力のバランスが思ったより取れていて、考えるのは面白かったですが、どのパターンもありうるのでなかなか印を打てず。
現時点でもだいぶオッズが割れているので、やっぱり難しいレースなんだなと。
それでも最終的には馬場状態からある程度レース展開を限定して、他の展開を割り切りました。
正直やらない方が良いです。
「チャンピオンズカップの負けを取り返そう!!」などと考えない方が良いです。それなら京都、中京の最終の方がまだましだと思います。
平場の中山ダ1200で中山ダ1200を嫌いになってほしくないので、やるなら来週のアクアラインステークスかカペラステークスに専念してもらえれば幸いです。
良き週末を~。