本屋でうずくまって泣いてしまった本。20年前に出会った人事の女性とのお話。
小川珈琲の原田様。私の事は絶対に覚えていない。
勝手に大恩人にしています。
実は、小川珈琲を新卒時に受験し役員面談まで進んだのですが他社の内定が早く出たので辞退して別の会社に入社したのです。
辞退する時に原田さんに
「〇〇さん、今回は残念です。あなたならどんな会社でも大活躍されるでしょう。自信をもって頑張ってください。」とお電話口でありがたいお言葉をいただきました。
20代の私は、社会で働くのは怖い。怖い大人がたくさんいて、怒られて怒られて仕事をしていかないといけないんだなと勘違いしていて、自分に自信がありませんでした。
社会に踏み出す自分にお世辞でも素敵な言葉をいただいたことに、現実味がなくてあっけにとられたことを思い出します。
それから、内定をもらった会社に入社し数年楽しく働き、結局寿退社してしまいましたけれど・・・・
社会人として復帰して、ご縁があって障害福祉事業の企画と運営をすることになり順風満帆に仕事をしていました。
しかし、40代を超えて人事面でうまくいかず、体調に自信がなくなりお休みをいただく期間をいただきました。
1か月有給を使って、ゆっくりと過ごしていました。
そんな時、本屋巡りが趣味で本屋に行きビジネス本の新刊コーナーで仕事の本を物色していました。
見知った名前を見たときに
「あなたならどんな会社でも大活躍されるでしょう。自信をもって頑張ってください。」という原田さんのお言葉を思い出したのです。
思わず座り込んで泣いてしまいました。
どんだけ気持ちに余裕がなかったのかと思うくらい、隠れて子供の様に涙が止まりませんでした。
その本には、当時の原田さんの葛藤が丁寧に書かれていて、その時の私に絶対的に足りない事柄ばかりでした。
原田さんは、私の事は知らないけれど、我が家ではいつも小川珈琲のオリジナルブレンドをドリップしながら子供達にはこの話を良くしています。
この場を借りて、人生で2度も私に自信を取り戻させてくれた原田様に心から感謝申し上げます。
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