Excel本出します。世界最速のExcelの教科書(仮)
出版社のダイヤモンド社からお話をいただき、Excelの本を書いてます。
タイトルは、「世界最速のExcelの教科書」などの名前になりそうです。
来年の早い段階に出版できるようにコツコツと書いてます。
内容は、とにかく徹底的にExcel操作のスピードにこだわった本。
「世界最速の〜」などがタイトルにつくと、難しいのではないか、と敬遠される方もいるかもしれませんが、基礎からしっかりと載ってます。むしろExcelをこれから始める方にたくさん読んでほしいです。
まず、今販売されているExcel本を一通りチェックしてみました。充実した本が多いのですが、Excelの機能を順番に羅列した「辞書的」な本が多いな、と感じました。
たぶんこれでは知識は増えてもスピードは高まらないな、と。
スピードを高めるには、マウスを使わないで操作する訓練をするべきです。特にExcelを仕事でたくさん使う人。99%の操作はノーマウスでできます。
しかし、多くの方に誤解されていることなのですが、ショートカットキーをどれだけたくさん覚えてもあまり操作は早くなりません。
頻出する操作である、セルの移動、セルの選択、操作ミスをした時の対処、キーボードでの指のホームポジションに至るまで、あまり意識されていないけど大切な基礎がたくさんあります。
ショートカットキーを覚えることも大切ですが、これらの基本動作を無意識レベルに身につけることが最初にやるべきことです。
この本のコンセプトとしては、
・Excelを始めて学ぶ人が基礎からしっかり学べる本
・Excelをある程度使える人もスキルをアップデートできる本
を目指しています。
★Excelにちょっと自信がある人も、第1章から順番に読んでほしい
この本は、その他のExcel本とは掲載の順番がかなり違います。
どんなスキルにも、上位1%に到達するための、ステップがあります。
僕は中高の部活でバドミントンをしていました。ラケットには正しい持ち方があります。いきなりサーブやスマッシュの練習をしてもラケットの握り方が我流だとすぐに限界がきます。
スポーツも楽器も、基本の型があります。天才であれば我流でも成果が出るかもしれませんが、多くのひとは基本動作をしっかり押さえた方が伸びが早いものです。
Excelも押さえるべき基礎があります。
そして、スピードを高めるという意味では、Excelの基礎をしっかり押さえている人はほんとうに少ないと感じています。
肌感覚ですが、Excelユーザーの300人に1人くらいかと思います。(もっと少ないかもしれません)
Excelはなんとなくできた気になりやすいので、基礎が抜けていることに気付きにくいのです。
だから、機能を網羅的に掲載する本ではなく、講義形式で順番に読んでもらうことを意識して書いています。
大切な基本から順番に書いています。そしてその基本動作を本を読み進めるうちに何度も反復できるような構成になるように工夫しています。
この操作方法を第1章〜3章で徹底的にやります。
この基本と呼ぶ手法は、おそらくほとんどの方にとって新しい方法で、感動的な発見もたくさんあるのではと思っています。
★手を動かしながら読んでほしい本
そしてこの本のもう1つの特徴は、とにかく演習を重視した内容になっていることです。
本を買うと、Excelのダウンロードデータを取得できます。実際のExcelデータを使って実際に手を動かして練習しながら読み進めてもらいたいと思っています。
本の中にはしつこいよ!ってくらい「この動作を反復してください」、「5回は繰り返してください」というメッセージが登場します。
とにかくしつこいです。でもその反復の効果を本を読み進めると同時に実感していただけると思います。
このような点も、他のExcel本とはちょっと違う特徴です。
そのような作りにしたのは理由があります。それは、僕はExcelは知識ではなく、身体能力に近いスキルだと思っているためです。
たとえば、ピアニストがピアノを弾くときのことを考えてみましょう。ピアニストは、鍵盤のどこを押せば、ドの音が鳴る、レの音が鳴る、ということは、知識として知っているため、音楽を自由に演奏することができます。「どの鍵盤を叩けば、どの音が出るか」ということを、知識として知っている状態。これが「知識」であると思ってください。
しかし、プロのピアニストは演奏中に、どの鍵盤を叩けばどの音がなる、なんていちいち思い出しながら演奏しているでしょうか。
答えはNo。
弾きたい音楽を頭に思い浮かべると同時に、”無意識レベルで”指が勝手に動き、自由に曲を演奏しているはずです。
この”無意識レベル”というのが非常に大切で、これが反復によって獲得されたスキルなのです。
Excelの達人と言われているひとは、頭で操作をイメージした瞬間に指が「無意識に」動き、0.5秒でどんな操作も完了しているものです。それは何度も反復して指が覚えるまで繰り返したから。
反復して知識を体で覚えるスキルにまで高めないと、本当に身についたとは言えません。
だからこの本は実際にPCを開きながら、じっくりと練習しながら読んでもらうことを想定して書いています。
気軽に電車の中などで読んでもらっても嬉しいのですが、本当にしっかりと力をつけたいという方は、ぜひ実際にPCで練習を動かしながら練習をしてほしいです。
ちょっと大変だと思いますが、読み終わったころには、驚くくらいスキルが生まれ変わっているはずです。
演習を重視した内容にする際に、1つ問題がありました。それは、PCを使いながら本を読んでいるときに、本が勝手に閉じてしまうこと。
僕もプログラミングの勉強など、実際にPCを開きながら本を読んだことがあるのですが、いちいち本が閉じてしまうのがとても不便でストレスに感じていました。スマホを置いて重しにしたりしてイライラしながら読んだ記憶があります。
開きっぱなしでも閉じないような本にしたい。
この話をダイヤモンドの編集の方にずっとお願いしていたところ、なんと「勝手に閉じない」製本技術があるということで、その製本技術を見つけてくださいました。
これで、1番の心配事が解決です。編集の中村さんには感謝です!
出版は来年初旬を目標に、コツコツ書いております!お楽しみに!
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