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バンド組むように仕事しようぜ

僕が大学生のころ入っていたサークルは、早稲田大学のギタークラブでした。
そこでギターをやっていたのですが、今思うとそのサークルは、中々おもしろい仕組みだったなあと思います。

そのサークルは、「ギタークラブ」なので、メンバーが全員ギタリストです。
ただ、ギターだけでは演奏できる曲のバリエーションがでないので、
ボーカル、パーカッション、ベース、キーボードなど、ギター+もう一つの楽器をできるメンバーが複数いました。

僕はギター 一筋って感じでしたが、クラシックギター、アコースティックギター、エレキギターの3種類のギターを弾いていました。
(ほんとに時々ですが、ボーカルもやっていましたw)

クラシックの独奏もできるし、フォークもできるし、ロックバンドもできるという感じ。
そのおかげでいろんなジャンルの曲ができたし、それぞれの音楽ジャンルを好きになることができました。楽器が弾けるとその音楽ジャンルに深く入り込んでいくことができます。

月例会という名の、月に1回の演奏会でおのおの好きな曲を演奏していましたが、面白いことに組むメンバーは毎月違いました。曲のジャンルも、クラシックからメタルまでめちゃくちゃバリエーションがありました。

「この曲をやりたい」と誰かが言って、それに向いていそうなメンバーが即席で集まって練習して、演奏会が終わったら解散、って感じです。
その頃はそれが当たり前と思っていましたが、世の中の音楽ユニットのほとんどが固定メンバーであることを考えると、柔軟で先進的な体制だったなと思います。

3年間活動をしましたが、1回しか組まなかったメンバーもいますし、何回もセッションした人もいました。

ほぼ全員がマルチスキルで複数の楽器をやっているのが当たり前、といった感じでした。
「ギター+〇〇」です。僕のようにギター一筋の人もいましたが、そのような人はギターがかなりうまくないとちょっとつらかったですね。

◆そういえば僕は、バンドを組むように起業した

今思うと、このころの体験が自分の働き方に影響をしているのかも、と思っています。

僕はコンサルティングや、Excel研修、洗車事業、ダンス事業など、いろいろな仕事をしています。
それぞれのプロジェクトでメンバーが違います。プロジェクトなので、目標達成したら基本的には解散です。

いろいろな「楽器」を弾ける人。
データサイエンス、エンジニアリング、SEO、営業など、いろいろなスキルを持ったひとがゆるやかに集まっています。

大学生のころは、ドラム、ベース、ギター、ボーカルなどそれぞれの楽器が弾ける人が集まって、自由に好きな曲を、毎回違うメンバーと演奏していました。

よく考えたら、今もやっていることが変わっていないな、と思っています。

今はいろいろな仕事をしていますが、最初は小さな事業アイデアを思いついて、すぐにインターン生を募集して一緒に企画を始めました。それが今の事業を始めた最初のきっかけです。

ノリとしては、やりたい曲ができたから「バンドやろうぜ!」という感じ。
バンド組むときに最初はメンバー募集をするように、仲間を集めました。

やりたい曲があって、その曲を披露するために、バンドの仲間を「メン募」したわけです。

曲が決まれば、必要な楽器が決まります。その楽器を弾けるひとを探します。


プロジェクトも同じです。活動が決まれば必要なスキルが決まります。専門家が必要なら新たに探しにいきます。

面白いもので、仲間が集まるとそれぞれの人に色があるので、できる曲・やりたい曲も変わってきます。
つまり音楽性から始まるのではなく、メンバーから音楽性が広がっていくのです。

もちろんこれからもどんな人と出会うかはわからないので、今後、音楽性がどのように変わっていくかも予想ができません。

ちょっとふわふわしているかもしれないけど、このやり方が自分には合っているし、仕事を楽しんで続けられている理由の一つかな、と思います。

◆別にバンドのメンバーが毎回変わってもいいじゃん

よく音楽の方向性の違いでバンドが解散、という話を聞きますが、
もしかしたら彼らもよりバーチャルな関係であれば、関係が長く続いたかもしれません。

昔から、バンドはボーカル、ギター、ベース、ドラムのメンバーが固定していて毎回同じメンバーなのは少し不思議でした。
他のアーティストとコラボして曲を出すこともありますが、それはあくまでも"課外活動"であってメインの音楽活動はやっぱり同じメンバーです。

僕の大学のサークルの様に、毎回組む人が変わる。曲も音楽性も変わる。
そんな仕組みを、音楽業界に取り入れても面白いな、と思います。

そしてこれはビジネスの世界でも同じなのではと思います。
会社という形のある形態がなくても、人が集まってプロジェクトができれば事業は進みます。

大学のサークルでは、ベースを弾ける人が圧倒的に少なく、ベーシストはどの曲にも引っ張りだこでした。
ベースがないと成立しない曲がたくさんあるので、声がかかるわけです。何曲も掛け持ちしているベーシストが多かったです。

どんな事業をやるために必要だけど、その希少性が高いスキル。
例えば法務・税務の知識があれば、どんな小さな会社でも法務・税務は必要ですので、仕事は無限にあるわけです。
そのような貴重な楽器演奏者は、何十社もかけもちして仕事してもいいと思います。

アプリやWebを作るスキルも、引っ張りだこです。
特定の会社の専属エンジニアは、固定バンドの固定ベーシストのようなもの。他のバンドに入っていてもいいと思うんですけどね。

◆サービスは曲(作品)であり、常に大ヒットを目指す

僕は自分の事業、自分のチームDIKはバンドのようなものだと思っています。

各プロジェクトから生まれるサービス一つひとつが、曲です。
いろんな楽器を弾ける人が集まって、いい曲をたくさん作ろうと努力しています。

ギターサークルは趣味でしたが、今の僕は仕事として自分の事業をやっています。
お客様にお金をいただく対価としてしっかりと満足いただける価値を提供しなくてはいけません。

だから、思考は常に「Goメジャー」。趣味の音楽活動でなく、常にメジャーデビューを目指しています。

もちろん、僕たちは、まだまだ立ち上げたばかりのインディーズバンドにすぎませんが、Excel研修はちょっとずつ知名度が増えてきていますし、ファンになってくださる方も増えてきました。
洗車事業も、千葉県を中心に少しずつ知名度が出てきています。

いい曲をたくさん作って、たくさんの人に知ってほしい、好きになってほしい、と思っています。

DIKというバンドサークルが、ヒット曲を何曲生み出し、世の中に送り出せるか?

本当の意味での大ヒット曲は、プロのアーティストでも人生で数曲かもしれません。
でも今取り組んでいることが、ひょんなきっかけで爆発することもあるかもしれません。

そんなワクワクを感じながら、日々生きております。

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