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【StableDiffusion】i2iの設定について(検証)

昔はよかった、DenoisingStrengs(以下、DS)だけを気にしていればよかったから…
ここにControlNetが参入してきたものだから、世はまさに大i2i時代!
ControlWight(以下、CNW)、EndingControlNet(以下、ECN)とパラメータは1つから3つに増え、組み合わせは3乗に。
という現状を少しまとめてみました。
※今回はアップスケールなしの等倍i2iのみを扱います。

まとめ

どうせ最後まで読むのはめんどくさいでしょうから結論から
 ①ControlNetなしの場合
  ・原画と大きく雰囲気を変えたくない場合DSは0.6以下
  ・手書き修正をなじませたりする場合はDSは0.3~0.4程度
  ・seed値の影響を結構受けるので要試行回数
 ②ControlNetのみの場合
  ・原画の雰囲気とほぼ同じ → CNW0.3 ECN0.5
  ・書き込みを増やしたい場合はCNWを大きくする
  ・ECNはあまり影響がない
 ③DSとControlNet併用する場合
  ・ちょうどよい設定(個人の感想)ECN0.5 DS0.5 CNW0.5ぐらい
  ・調整する場合は、DSとCNWの値の差を広げるように調整する
   ※(DS:CNW)とすると(0.5:0.5)と(0.7:0.7)は大体同じような画像になる
  ・ECN君はもう船降りたので固定でいいと思う

1.DSの影響

修正例1 ぼかし

まず、DS単体での影響を確認していきましょう。使っていくのは以下の画像。手のところをわざとぼやかして、影響を確認しやすくしています。

これをDSを変化させてi2iさせた結果が以下の通り。seed5パターン。

ピンクの線より右がギリ使えるかなライン、黄色の右がもう別物、1から作り直そうライン(独断と偏見)です。×を入れた個所は、ノイズの影響なのか手が消えちゃいました。
【結果】元絵を軽く修正しつつ、雰囲気を残したい場合はDSは0.6以下が良さげ、seed値の影響が大きいので試行回数が必要

修正例2 加筆、元絵がある程度しっかりしてる

次は上の画像に簡単に手を書いた下記の画像をi2iしていきます。

途中でめんどくさくなったことは謝ります。で、これがこう。

今度の合格ラインは、”手の形ある程度しっかりしている”プラス”書き入れた手の形が崩れていない”です。
黄色い線の間(見にくくてごめん)が合格ラインです。
【結果】DSは0.3~0.4ぐらいが良さげ

2.ControlNet単体での設定

BDさんが記事にまとめてらっしゃるので、蛇足ではありますが、DS0.7で実行した結果が以下の結果になります。

黄色い線の左側が元画像に一番近い雰囲気の画像です。
【結論】CNWは0.3~0.5ぐらいがおすすめ ECNが0.4以上はあまり影響がない?

3.組み合わせ

では、組み合わせた際の設定はどうでしょう?
以下の画像で試していきます。

わかりやすいように髭を書き加えてみました。
偶然ですが、あご髭はノイズとして修正されやすく、ちょび髭は口の影として化けるため、修正されにくくなっています。詳細は以下の項でどうぞ。

①DSとCNWの組み合わせ

ECNは0.5、プリプロセッサはなしで設定

黄色いラインより左があご髭、ちょび髭両方とも修正されるライン
ピンクラインより左があご髭は修正、ちょび髭は面影を残しているライン
どのような目的でi2iをするのかにもよりますが、黄色とピンクのラインの間が、変なところは直すが元絵をある程度尊重する合格ラインとしました。
【結論】DSは0.5~ CNWはDS-0.1ぐらいが良さげ


②DSとECNの組み合わせ

CNWが0.5だとほとんど関係ないですね(0でも)
設定間違えたか????
【結論】CNWがある程度以上だとECNはほとんど効果はない

その他

DSが0.7の場合ECNがどれだけ影響ないか動画にしました。
気になく方はどうぞご覧ください。
先ほどのDS0.7でCNWに対してECNを変化させてた画像をパラパラ漫画にしただけです。

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