G29からCSL DDに乗り換えたので比較を書き残しておきます。


タイトルの通り、G29からCSL DDへと乗り換えました。
結果としては大満足。とはいえ高い買い物だったので、現在G29を持っていてCSL DDを迷っている方のため、そしてあぁ自分はこんないいものを買ったんだなぁと後で思い返してQoLを高めるために比較を書き残しておこうと思います。
なお筆者はDirt rally 2.0(デイリーのタイムは大体真ん中くらい)とiracing(レーティング1300くらい)をquest2を使ったVR環境で遊んでいます。


比較環境

G29一式 + G29用シフター(結局殆ど使わなかった)

CSL DD + ClubSport Steering Wheel Formula V2.5 X + CSL Pedals

CSL DDはデフォルトの5nmです。(非力でG29でもひーこら言ってたので)


各項目比較


FFB

一番気になるところだと思うので最初に書きます。
マジで全然違います。
具体的にはG29にあるザラザラ感がCSL DDには全くありません。
なんというか、解像度が高いです。ゲームにもよるだろうけど、車の状況がめちゃくちゃ分かるようになりました。

具体的なシチュエーションでは、低速コーナー進入時にインにある結構な段差の縁石を踏んだ、という状況。そもそもそんな縁石を踏むな。
G29ではガタガタッ!とハンドルが揺れて、あぁ縁石踏んだなぁ・・・立ち上がり気をつけなきゃなぁ・・・くらいの情報量でした。
CSL DDだと縁石に乗り上げた際に車がどれくらい揺れて、グリップの不安定さとタイヤが滑り始めたかどうかすらまで(ある程度は)分かります。
CSL DDに乗り換えた直後はむしろなんでタイヤが滑り出したかどうかが分かってるんだ?って疑問になった。それくらい違う。
タイヤのグリップ感覚がマジで違うのでオンロードもオフロードでも等しく差が出ます。
(後述するけどこれに関してはハンドルによって違うかも)

あとFFBがめっちゃ静か。CSL DDはマジで無音。FFBに気をつけるだけでいい。つまるところディスクふにゃふにゃシステムだけで解決。


本体について

ハンドルを含まない本体だけで比較するとG29より一回り小さいCSL DDですが、重量はG29より一回り重いです。
具体的にはG29がおよそ3kg、CSL DDは本体およそ6kg+ハンドル分です。
G29を机にクランプ付けして遊ばれていてCSL DDも同じようにクランプ付けを考えている場合、6kg以上ある小さな物体をしっかりクランプ止めできるのか、を考えて購入したほうがいいかと思います。またG29と比べるとハンドル位置が結構前に来ます。
(直訳:しっかりCSL DDをネジ止めできる環境を用意した方がいい)
ちなみに筆者はホイールスタンドプロにCSL DDをネジ止めしています。
なおG29はUSB接続をした時にハンドルが左右に限界まで動いてセンター校正をするんですが、CSL DDはコンセントを繋いでいる限りセンターが本体側で記憶されているのでUSB接続をした際に待つ必要がありません。
使用時に逐次USB接続する環境ではCSL DDは地味ながらもストレスフリーになります。


ペダル(G29付属ペダルとCSL Pedals)

G29は3ペダルですが、CSL Pedalsは2ペダルになります。
ブレーキペダルには多少の差がありますが、これについては良し悪しというよりは好みかなぁ、という感じ。


ハンドル(G29とClubSport Steering Wheel Formula V2.5 X)

※注意
G29はハンドルが本体と一体化しているのに対して、fanatec製品は本体とハンドルを別々に購入し取り付ける、といった構造になっています。
よってゲームやプレイスタイルによって使うハンドルを変える、ということすら可能なため、単純な比較にはならないことを念頭に置いてください。

fanatecのハンドルについては形状も丸形とD型、価格は2万円代のものからあるため選択肢は割と豊富にあります。
その中で自分はボタン数の多さを理由に少し欲張ってハンドルだけで5万弱するFormula V2.5Xをいきなり買いました。めちゃくちゃよく出来てて後悔はないどころかよくやったって自分を褒めるくらい。
なおDR2.0では2010年代の新しい車種で遊んでいるため、F1スタイルの形状ながら問題なく遊べています。
G29はパドルが金属部分ながら少し鋭利なのがずっと気になってたんですが、Formula V2.5Xのパドルは同じく金属ながら丸みがついてます。
パドルを引いた感じも違うんですがこれは好みかな?G29はカチッ、Formula V2.5Xはガコッて感じです。自分はFormula V2.5Xの方が好みでした。
あとボタンの配置がとにかく秀逸です。前述の通りVRで遊んでいるためハンドルは一切視認していないのですが、問題なく使えています。こんだけボタン数あってVRで全部問題なく使えるのはすごいと思う。
あとこれは知らずに買ったのですが、Formula V2.5Xには内部にモーターがあり、ゲームが対応していればFFBとは別に振動するようになっています。プレステとかのコントローラみたいな感じです。
FFBとは別にこの振動機能でオーバーステアとかが分かるようになっている可能性があります。
アルカンターラ製とかはまぁ・・・別に滑らず使えればどうでもいいと思ってるので・・・
あと走ってると全く気にならないのですが、おそらく使用ハンドルに関わらずおよそ10度ごとに抵抗があります。G29のゴリゴリした感じがCSL DDでは10度ごとに滑らかな山としてある感じでしょうか。
使用に関しては全く気にならなかったのですが、最初は初期不良かと考えてしまったので知っておくといいかと思います。


結論

G29からよりグレードアップしたい、という人であれば(ハンドルチョイスをよっぽど間違えなければ)かなり満足がいくかと思います。
ラリーよりもオンロードで違いを感じた(というよりはDR2.0よりiracingで違いを感じた?)ためゲームで多少の差異はあるかと思いますが、それでも大きな差があるのは間違いないです。本当にCSL DDは解像度が高い。
もしG29から乗り換えない理由が値段であれば、値段分の差はしっかりあります。自分もたっけぇなぁ・・・と思いながら半ば勢いで買って満足してるし。
ただ、今(2021/12/23現在)は購入しても届くのが半年飛び越えて来年7月なのでそんな待てねぇよ!って人は待ってもいいかも・・・
Gran Turismo DD Proならハンドルやペダルが全部ひとまとめになって
ついでにPS5で使えるので、ハンドルに問題がなさそうならGT DD Proを買うといいかも?

ちなみに、G29すっとばしていきなりCSL DDを買うのはあまりおすすめしません。
というのも、ハンコンは意外と設置や環境に気を使うので買ったけど実際あんまり使わない・・・という可能性があるからです。自分はG29を買ってから本格的に楽しむ為に部屋の模様替えをしました。
勿論そのスペースを既に確保していてスタンドやコックピットも買う予定でさぁハンコンは何を買うか!まで来ている準備万端な人ならいいかもしれません。
自分はド田舎に住んでるのでそういったものとは縁がなかったのですが、世の中にはハンコンを設置してるショップもあるらしいのでハンコンを設置する環境(ハンドルとペダルを含めたサイズ感など)を確認するのもいいかもしれません。
ちなみにG29も値段分どころかそれ以上に楽しめていたため、さすがにいきなり10万近くは・・・という意味でもまずはG923(G29の後継機であり現行機)を経てもいいかな、とは思います。

という訳でへなちょこレーサーによるG29とCSL DDの比較でした。
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?