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vol.019 【レポート】エクスチェンジプログラムvol.6 JST×大阪大学×大阪市中央公会堂 サイエンスアゴラ in 大阪 ラウンドテーブル 「Dialogue for Life〜コロナ禍を生きる私たちの未来に向けて〜」

開催日時:2022年2月10日(木)18:30〜21:00
会場:大阪市中央公会堂 中集会室
〈登壇者〉
石黒浩(大阪大学栄誉教授、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー)
玉川弘子(大阪商工会議所地域振興部長 兼万博協力推進室長)
熊谷晋一郎(東京大学 先端科学技術研究センター准教授 ※オンライン参加)〈ファシリテーター〉
堂目卓生(大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ長)
〈コメンテーター〉
サリー楓(株式会社日建設計 コンサルタント、建築デザイナー)
永井佑依(a-tune副代表、大阪大学外国語学部学部生)

「コロナ」「いのち」「25年万博」をキーワードに、ラウンドテーブル

 サイエンスアゴラin大阪/ ラウンドテーブル「Dialogue for Life」(大阪大学21世紀懐徳堂主催、科学技術振興機構、アートエリアB1など共催)を2月10日、大阪市中央公会堂で開催。約70人が参加し、約360人がWEB聴講しました。

 基調講演で石黒浩・大阪大学栄誉教授が「人間とは何か? 命の可能性を拡げる試み」と題し、「アバター共生社会の実現を、ムーンショット・プロジェクトで進めています。25年万博では、人間性を失わないようにしながら、技術が支えるいのちを描きたい」と話しました。

 ディスカッション「Dialogue for Life~コロナ禍を生きる私たちの未来に向けて~」では、脳性マヒを抱える熊谷晋一郎・東京大学先端科学技術研究センター准教授が「狭義の『障がい者』にとどまらず、障がいというものがコロナ禍で普遍化し、差別が広がっている」と分析。玉川弘子・大阪商工会議所地域振興部長は「コロナのもと、地元企業などへの支援を続けている。万博に向けては、人とロボットが共に暮らせる『コモングラウンド』実現を目指したい」と述べました。

 また、コメンテーターとして、トランスジェンダーである建築デザイナー、サリー楓さんは「新しい共助の感覚を、広げていきたい」と、大阪大学学生サークル「a-tune」の永井佑依副代表は「『ユニティ』を目指して国内外の学生と交流している。多様性を広げたい」と語りました。

ファシリテーターは、堂目卓生・大阪大学社会ソリューションイニシアティブ機構(SSI)長が務めました。

レポート執筆:嶋谷泰典(大阪大学21世紀懐徳堂)


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