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vol. 21(2019/11/18)平和の森公園コンクリ滑り台やり直し/指定管理者やはりTAC/中野区シティプロモーションは博報堂/埋蔵物調査で中野刑務所の一部発掘

▽平和の森公園コンクリ滑り台やり直し

 平和の森公園(東京都中野区新井)のスポーツ公園化工事で、元草地広場の築山跡に建設中のコンクリート滑り台は、一旦塗った下地コンクリートの大部分が11月12日に剥がされ、酷暑炎天下の作業を含む約4カ月分の滑り台の工事が振り出しに戻った。

 住民の反対を押し切って着工したコンクリート滑り台、工事完了予定の2020年1月末まであと2カ月半、終わるのか? いや、そもそも技術的に作れるのか?
詳報→ https://nakanocitizens.hatenablog.jp/entry/2019/11/17/141000
 上記ブログは、子どもたちの築山が破壊されてからコンクリート滑り台工事振り出しの現在までの写真のタイムラプスと、中野区が対抗意識を持っていたと思われる、豊島区の南池袋公園のコンクリート滑り台のレポも必見。
 平和の森公園第2工区のその他の工事現況は下記「▽平和の森公園第2工区工事現況」をご参照ください。

▽指定管理者やはりTAC

 中野区の11月6日の区議会建設委員会への報告によると、平和の森公園と中野区立総合体育館の指定管理者は、東京アスレティッククラブ(TAC)と日本体育施設(いずれも本社中野区)から成る「アクティブなかのグループ」がプロポーザル方式で選定された。指定管理の期間は2020年6月1日-2025年3月31日。11月下旬に始まる中野区議会第4回定例会に議案が提出される。
http://kugikai-nakano.jp/shiryou/191111102044.pdf
 10月現在、中野区が指定管理にしている8つのスポーツ施設のうち、中野体育館など3つの指定管理がTACグループ、2つがTACを代表企業とする共同企業体、残り3つが日本体育施設グループ。

▽中野区シティプロモーションは博報堂

 中野区の酒井直人区長は9月12日区議会建設委員会で「シティプロモーション事業は株式会社博報堂に委託をしております。平成30年度の契約金額は3039万1200円であり、平成31年度の契約金額は7447万円でございます」と述べた。11月11日議事録公表。
http://kugikai-nakano.jp/view.html?gijiroku_id=3625&s=%E5%8D%9A%E5%A0%B1%E5%A0%82&#S1
 入札情報サイトを検索すると、2018年6月15日の酒井区長就任「直後」の6月26日、中野区は博報堂と「中野区シティプロモーション推進支援業務委託」を随意契約(見積競争)している。

 2カ月後の2018年8月30日の建設委員会で、酒井区政が田中大輔前区長のグローバル戦略推進を中野区シティプロモーションに転換したことが報告された。中野区の、現在まで1億円超のシティプロモーションが「人形」になったのは、以下のPR記事によると、2018年度に博報堂が区民公募せずに業者と大学をメンバーとして開催したワークショップの結果という。
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/osore08

▽埋蔵物調査で中野刑務所の一部発掘

 法務省矯正研修所跡地(中野区新井)の国有地売却に先立つ地下埋蔵物調査で、刑務所の一部と思われる煉瓦の塊が発掘された。隣接する平和の森小学校の移転予定地として、中野区が購入を予定している。
詳報(英語)→ https://mewpro.cc/dark-tourism/nakano-prison-ruins-excavated/
 なお中野区は、同敷地内にある大正時代の煉瓦建築「旧中野刑務所正門」(=平和の門)の現地保存方針撤回を検討中。
旧中野刑務所正門まとめ→ https://togetter.com/li/1402812

▽今週の予定

11/19(火)13:00中野区議会議会運営委員会
11/19(火)18:00第4回今後の図書館サービスのあり方検討会(議論のまとめ)中野区役所
11/19(火)19:00第8期健康福祉審議会第11回介護・健康・地域包括ケア部会。中野区役所
11/20(水)10:00中野区議会厚生委員会
11/21(木)(11/30まで)システム切替のため中野区立図書館全館休館
11/22(金)10:00教育委員会定例会。中野区役所
*上記会議は全て傍聴可
https://nakanocitizens.hatenablog.com/entry/calendar

▽平和の森公園第2工区工事現況

 築山跡のコンクリート滑り台は一旦塗った下地コンクリート撤去。上記「▽平和の森公園コンクリ滑り台やり直し」参照。
*滑り台以外の先週の工事*
【トップライト閉塞完了】11月11日、元草地広場南側、青壁前の300mトラック建設支障のトップライトが手抜き工法のまま押えコンクリートが打たれ、防水工事が完成した。これで元草地広場のトップライトは閉塞完了した。11月13日、300mトラック走路への砕石敷き固めが進んだ。
 11月14日、未開園区域のトップライトに押えコンクリートが打たれ、手抜き工法による閉塞がこれにより完成した。
 また11月14日は300m陸上トラック建設の支障だった青壁左のトップライトが埋め戻され、U字溝が設置された。
 先週の工事予定に「陸上競技場整備工」が追加されていたが、先週は走路敷設は着手されなかった。
 11月12日、元草地広場西側でサークルベンチ2カ所とパーゴラ(あずまや)に敷いてあった煉瓦風舗装が撤去された。元草地広場南東角付近(体育館の近く)で新園路の建設が進んだ。11月14日、体育館との境で発泡スチロールの埋設が進んだ。11月16日、9/9の台風以来青壁左に野積みだった”燃える可能性がある”発泡スチロールが体育館との境の新園路に埋設設置。
*これまでの工事*
【300メートルトラック】8月30日の説明会での細野公園緑地課長の発言によると走路は "緑ゴムチップウレタン" 舗装。工事請負共同企業体(JV)の住友林業緑化によると施工は9-12月。
 内周にぐるりとU字溝を設置(雨水排水設備工)、U字溝には緑のゴム蓋。U字溝から下水道(合流式)に直結する雨水排水管も設置。
 トラック内側に8月21日からフレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ、容量約1トン)が数十個置かれ、9月18日から数個ずつ中身の白い粉がトラック内側の土に混ぜ込まれた。この粉は実施設計報告書に記載なく不明。11月中旬までに混ぜ終わり。
 300メートルトラック走路と100メートル走路は9月24日から平らに整地されたあと、10月8日、灰色の砕石が敷き固められた。11月13日、300mトラック走路への砕石敷き固めが進んだ。
【草地広場トップライト】平和の森公園には地下下水道処理施設に外光を確保するためのトップライト(天窓)が多数あり、一部が300メートル陸上トラックや園路の支障となる位置にある。
 トップライト閉塞について細野課長は8月30日の説明会で”上からは何もやっていないように見えるが下で足場を組む準備をしている”としていた。東京都下水道局と合意したやり方で閉塞すると2カ月はかかるはずだったが、そのやり方では閉塞されなかった。
 トップライト閉塞の手順は、鉄筋を配置→コンクリ打設→プライマー→アスファルト→押えコンを打つ→埋戻し。
 300メートル陸上トラックの走路支障トップライトを含む、元草地広場西側に6個並んだトップライトは、10月2日と3日に全て破壊された。
 10月8-10日、300メートルトラック支障エリアと元草地広場西側のトップライト計10カ所が埋め戻された。
 一方、トラック走路上とは別の、元草地広場西側トップライト1カ所の閉塞工事は9月27日再開、同日、黒いアスファルトが四角い部分(以前破壊されたトップライトの穴)を埋め、28日その上に白いコーティングがされ、10月4日からアスファルトが流された。これは東京都下水道局と合意し中野区議会で7月に予算増額が認められた工法と違う。
 10月23日、300m陸上トラック建設の支障となっていた青壁東側に6個並んだトップライトが手抜き工法でコンクリートを打設された。
 10月前半に元草地広場の300メートル陸上トラック、地下下水道処理施設トップライト、トラック西側の擁壁、築山撤去跡のコンクリート滑り台、壁泉階段などの工事が急速に進行した。
 10月17日、300メートルトラック西側の支障トップライト(下水道局との合意と異なる手抜き工事で閉塞、埋め戻し)の上にU字溝(雨水排水用)が設置された。
 10月21日、コンクリ滑り台奥の擁壁が完成、西側トップライトのうち埋め戻されてなかった2箇所が埋め戻されたコンクリ滑り台奥の擁壁が完成、西側トップライトのうち埋め戻されてなかった2箇所が埋め戻された。
 11月11日、中野水再生センターの青壁左の300m陸上トラック建設支障トップライトが、手抜き工法のまま押えコンクリートが打たれ防水工事が完成した。これで元草地広場のトップライトは閉塞完了した。
 11月14日、300m陸上トラック建設の支障だった青壁左のトップライトが埋め戻され、U字溝が設置された。
【未開園区域トップライト】未開園区域のトップライトは手抜き工事ののち10月16日にコンクリートで閉塞、18日に周囲の押さえコンクリが30センチほど斫(はつ)られた。10月30日、未開園区域のトップライトの防水工事が始まった。10/16コンクリで閉塞したばかりだが、下水道局と合意した通りに高炉コンクリートを使ったのであればそんなに早く乾くだろうか。
 11月7日に未開園区域のトップライト(手抜き工法でコンクリ打設済み)にプライマーが塗られた。11月14日、未開園区域のトップライトに押えコンクリートが打たれ、手抜き工法による閉塞が完成。
【コンクリ滑り台】小さい子たちの遊び場だった築山を潰した跡にコンクリート製滑り台が建設中。築山を撤去した跡に発泡スチロールを積んでまた土を盛り、一部下地のコンクリートを打ったあと、8月の炎天下に作業員がスコップで手作業で溝を掘って遣り形(位置決めのため仮設する木杭や板)を設置。9月初め遣り形撤去、17日に再び遣り形を設置した。小さい子には危険だとして反対が強かった急斜面は9月26日に作られた。その後少しずつコンクリートが流され、10月中旬までに滑り台下辺までコンクリに覆われた。
 11月11日、コンクリート滑り台の上部が削られた。11/12コンクリ大部分撤去。11/14麓に金属棒と黄テープで遣り形設置。
【園路など】手抜き工法で閉塞されたトップライトを埋めた上(300メートルトラック西側の擁壁の西)の新園路の皿形側溝が設置され、園路の工事が進んでいる。11月12日、元草地広場西側でサークルベンチ2カ所とパーゴラ(あずまや)に敷いてあった煉瓦風舗装が撤去された。
 元草地広場南東角付近(体育館の近く)でも新園路の建設が進んでいる。11月14日、体育館との境で発泡スチロールの埋設が進んだ。11月16日、9/9の台風以来青壁左に野積みだった”燃える可能性がある”発泡スチロールが体育館との境の新園路に埋設設置。
【壁泉】東京都下水道局中野水再生センター青壁前の "壁泉" は9月13日、舗装開始。9月28日に階段を作る工事開始、10月10日階段完成。壁泉は “水とみどりの避難場所” を実現するための水をこの公園に注ぎ込むはずだったが、ついに稼働することはなかった。“再整備” 実施設計報告書によると、ラジオ体操お手本などの “ステージ” に変えられる。
【じゃぶじゃぶ池】未開園区域のじゃぶじゃぶ池予定地周辺は、9月10日、除草のあと11-12日、土が除けられ地下下水道処理施設の覆蓋が露出。
【園内灯、BBQ場、入口12等】8月下旬、園内灯を元草地広場と園路付近に設置、元草地広場の北西でバーベキューサイト着工、公園南西部の”入口12“工事開始、公園南西部の児童遊具着工、300メートルトラック西側の擁壁着工。公園南西部には快工房(埼玉県川口市)の複合遊具とトークチューブ(もしもし遊具)、砂場が設置。
【樹木伐採、発泡スチロール埋設】トラック工事支障木など樹木1万2000本伐採は3月に完了。トラック工事のための元草地広場への1億円の"燃える可能性がある" (by豊川前都市基盤部長) 発泡スチロール埋設もほぼ済み。10月10日、元草地広場の野積み発泡スチロールに赤い逆三角の印がついたロープが張られた。

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