『ごめんねリスト』が持つチームの破壊力
こんにちは。
ママのラジオ制作コミュニティを運営したり、イベントプロデュースしたり、マザーズコーチングをしてる、静岡県伊豆の何でも屋おかーちゃん。中野 あゆみです。
ママ夢ラジオ♡というラジオ番組があります。
全国7ヶ所(北九州・福岡・大阪・静岡・横浜中区・横浜たまプラーザ・渋谷)で放送中のこの番組。
ラジオ初挑戦のママたちが、企画・台本構成・出演・広報にチャレンジする、”日本初のプロジェクト”です。(同じ番組を各地で展開するというのも結構珍しい)
気がついたら全国に150名のメンバーを持つコミュニティとなっていました。
この人数(しかも全国に散らばっている)の旗振り役として、運営チームが存在していおり、私はその1人として、全国のママがラジオ制作に挑戦する姿を、静岡県の伊豆から応援しています。
普段、直接顔を合わせることが難しい各地のメンバーとのやりとりは、
・Facebookのメッセンジャー
・LINE
・zoom(オンラインテレビ会議アプリ)
で行うことがほとんどです。
ただでさえ『はじめまして』の人とラジオ番組をつくるってなかなか骨の折れる作業だったりするのですが。
1番はなんといっても
『ニホンゴムズカシイ問題』
文字だけのコミュニケーションは、言葉が足りなかったり、逆に言いすぎたり、解釈の違いで憶測や誤解を生んだり。
雑談のような短文のやり取りが続けば、会話の当事者以外のメンバーの新着通知もピロピロ鳴るわけで、そのあたりも気にしたいところ。
そもそも信頼関係が構築されるまでは、言葉の解釈に幅が出過ぎて、使う言葉一つ一つに
(良い意味でね!)とか
(ここで言うみんなというのは全員ってわけじゃないけど)
などと注釈を入れまくる"カッコ書き地獄"もよく見かけます。
ニホンゴムズカシイヨネ。。。
この2年近く、全国7ヶ所のラジオ制作チームやコミュニティの、すべてのやりとりに目を通してきました。
そんな中で感じることの1つに、
その『ごめんね』は誰のため?
という場面に良く遭遇します。
例えば、
『こんなことしちゃってごめんね』
というメンバーがいたとします。
謝られたメンバーは
『え?こんなこと?ごめん?全然いいのに♪』
と、大抵の場合感じていて。
周りで見ている他のメンバーも、
『謝ることないよ〜』
というフォローに入ったり。
これはまぁ女性同士のやり取りでは
よくある光景ですよね。
ただ、この時点でチームやコミュニティでは、暗黙の了解が発生します。
『ここではこれをやるということが"ごめんね"に値することなのだ』
『このレベルの頼み事やミスをしたら謝らなければいけない場所なんだ』
『私も前に同じことしちゃったけど謝らなかったな…。今から謝ったほうがいい?どうしよ…』
『そんなことないよ〜ってコメントしてないの私だけだ!冷たい人と思われたくないからフォローのコメント急いでしとこう』
などなど。
誰かの『ごめんね』が、画面の向こうのメンバーの頭と心を少しだけ奪う。
1人の『ごめんね』で、チームのNGが増えていく。
『ごめんに値することリスト』が更新されているのです。(しかも増えていく一方)
すると、チームには『ごめんに値することリスト』から『気にしなくていいよリスト』に移動させたり、『ごめんに値することリスト』から『あやまらないで〜』と削除させたりという、なぜだか新たなミッションが加わる。
つまり、仕事が増える。
チームの暗黙のルールが増えていく。
チームの士気も下がる。
『ごめん』のチーム破壊力、高すぎる。
『ごめんに値するリスト』を更新している当の本人は、相手のためにと思っていることがほとんどなので、更新が止まることはほぼない。
毎日が新記録。
その『ごめんね』は誰のためなのだろう?
相手のための気遣い?
チームを良くするため?
それとも、自分のため?
ママ夢ラジオ♡が目指す、安心安全なコミュニティやチームに不可欠なのは、
『ごめんね』の"気遣い"より
『ありがとう』の"承認"です。
『ごめんね』の発動は、どうか慎重に。
『ごめんね』
『申し訳ない』
『ありがとう』の代わりに軽い気持ちで伝えるあなたの何気ない『ごめんね』が、チームや相手との関係を窮屈にしていることがある…かもよ。
というお話でした。
謝らなさすぎるのもあかんけどね。
コミュニティマネージャー。全国でラジオ制作コミュニティを運営中の2児のおかーちゃん。 イベントやプロジェクトのプロデュースも。 感覚派の発信を言語化して整えるのが得意な畳み人。 少食なのに太っています。静岡県伊豆在住。