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【上級編】ラディカルシンキングのすゝめ

なかのです。

今日のnoteはだいぶ上級編です。なかのの頭の中を垣間見れるnoteですが、一般受けしない上に内容も解説もとっても難しいnoteです。読んでみてわからなくなった方は読むのやめましょう。よくわからん状態で読むとたぶんですけど、人生に悪い方向に影響します。

1.ラディカルシンキングって聞いたことないよね?

「ラディカル・シンキング(radical thinking)」は、造語です。世間一般でよく聞く「●●シンキング」は

  • ロジカルシンキング(論理的思考)

は聞いたことがある人も多いと思いますが、

  • ラテラルシンキング(水平的思考)

  • クリティカルシンキング(批判的思考)

とかになると、聞いたことすらない方も多いと思います。それぞれかんたんに解説すると…

ロジカルシンキング(論理的思考)

現代社会ではだいたいどこでも求められる考え方の代表格「ロジカルシンキング」は「論理的」、つまり道筋をしっかり立てて考える考え方です。ある問題があれば「なんでこうなるの?」「ここはどうなってんの?」「ここは他のどこと関係してるの?」などと、物事を掘り下げて、他の物事との結びつきや流れに着目する考え方(となかのは思ってます)です。

ラテラルシンキング(水平的思考)

ロジカルシンキングはどんどん物事を掘り下げる考え方ですが、ラテラルシンキングは常識やルールを一旦取っ払って、違う角度から物事を捉え、考えてみる考え方(となかのは思ってます)です。
ロジカルシンキングでは今決まっているルールや社会常識の中で解決を目指しますが、ラテラルシンキングだと一旦そういった枠組みを全部取っ払って考えるので、ラテラルシンキングで考えてみた結果の解決方法はややぶっ飛んでたり、現実みのない解決方法が飛び出す可能性もあります。

クリティカルシンキング(批判的思考)

ある問題を構成する要素をことごとく「ほんとに?」「なんでそうする必要があるの?」と疑ってかかり、時には今の枠組みそのものすら否定しながら分解していく考え方(となかのは思ってます)です。いろいろ否定しながら検証・確認していく過程で「ほら間違ってたじゃーん、ここはこうしようね!」と修正や改善を繰り返しながら解決を目指すわけですが、普段からクリティカルシンキングで生きてるとすんごいやなやつになるので注意しようね!

今回オススメする「ラディカルシンキング」を実践するには、「ロジカルシンキング」と「ラテラルシンキング」がある程度できる必要に加え、そこそこの知識量(+情報を調べる力)とセンスが必要です。これを前提に読み進めてくださいね!

2.ラディカルシンキングって何?

「ラディカル(radical)」とは、「根本的な、徹底的な、本来の、抜本的な、急進的な、急進主義的な、過激な、極端な、過激派の、先鋭の」という意味を持つ言葉ですが、「ラディカルシンキング」でのラディカルは「過激な」あたりの意味で考えるとちょうど良いと思います。

ということは過激な考え方ということになるわけですが、具体的な例を考えてみましょう。突然ですが例題です。

例題:テレビの電源を入れてみよう

あなたの家にはテレビが設置されています。このテレビの電源を、あなたの自由なアイデアで電源を入れる仕組みを考えてみましょう。

まぁテレビ本体の電源ボタンを押すなりリモコンの電源ボタンを押せば電源は入るわけですが、これを「自由なアイデア」で電源を入れろと言われると、センスが問われます。

ということで、せっかくなのでこれを読んでるあなたには

  • ロジカルシンキングだけ

  • ラテラルシンキング+ロジカルシンキング

  • ラディカルシンキング

の3パターンの解決法を考えてみてください。3パターン思いつくか、2~3分考えても思いつかない方はこのまま読み進めてくださいね。


ちゃんと考えましたか?
なかの的解決法はこんな感じです。

ロジカルシンキングだけでゴリ押しすると「電源ボタンを押せば電源が入るんだから、変なことせんでよろしい」一択になります。論理的にだけ考えたら、他の要素を付け足す意味が全くないとなかのは思うわけです。

ロジカルシンキングにラテラルシンキングを組み合わせると「部屋に入ったことをセンサーで感知して、自動的に電源が入るようにしよう」が最もアナログで、他にも「スマートスピーカーを使って『テレビをつけて』と誰かが言えば電源が入るようにしよう」とか、「モーションセンサーを使って、特定の動作をしたときに電源が入るようにしよう」などを思いつくんじゃないかと思います。ラテラルシンキングは必ずしも最もスマートで論理的な方法に縛られる必要はないので、あえて要素を付け足したり、回り道をしてみることで得られるアイデアも多いです。ただ、ロジカルシンキングを身に着けてない状態だと夢物語(=実現できないアイデア)で終わってしまうことがほとんどです。また、ある程度の知識を持ち合わせていないとそもそもアイデアが出てきません。ということでロジカルシンキング、やっぱり大事よね。

さて、ラディカルシンキングで考えてみましょう。
ラディカルシンキングは「過激さ」を大事にしてみましょう。なかのの場合はそもそもテレビを見ないので、ラディカルシンキング的思考でなかのが答えを出すと「そもそもテレビを見ないのでテレビの電源を付ける必要がない、てかテレビ撤去しよう」となります。

「おいなかの、問題文聞いてたか?」と思う方もいると思います。そのご意見はとっても常識的で正常だと思いますが、同時にラディカルシンキングは全くできていません。ラディカルシンキングでは過激な結論が出ることが当たり前です。常識的な人に総ツッコミを受けても、本来の問題さえ解決してしまえばなんの問題もありません。

こんな感じで、ラディカルシンキングはだいたい賛否両論が巻き起こります。それでいいんです。問題解決したのに文句を言う人のことはほっときましょう。

もう一問くらい例題解いてみますか。

例題:キャンプに来たものの…

あなたは友人数人で人里離れたキャンプ場に来ています。周囲は人がちらほらいますが混雑はしてないので、のびのびキャンプそうです。
しかし、あなたを含めあなたのグループは全員がキャンプ初心者。これからBBQをしようと思っていたのに、火が起こせません。せっかく炭も食材もBBQ台も持ってきたのに、これじゃBBQができません。さぁ、どうやって解決しましょうか?

ということで、この例題も

  • ロジカルシンキングだけ

  • ラテラルシンキング+ロジカルシンキング

  • ラディカルシンキング

の3パターンの解決法を考えてみてください。3パターン思いつくか、2~3分考えても思いつかない方はこのまま読み進めてくださいね。


さぁ、考えてくれたと思うのでなかの的解決法(回答例)です。

ロジカルシンキングゴリ押しだと「他のキャンプしてる人にお願いして火起こしを手伝ってもらう」「もう火をおこしてるグループから種火をもらってくる」あたりの答えになりそうです。火がつかなくて困ってるだけなので、火をつけれる人を連れてくるか火をもらってくるのが解決までの最短ルートだと思います。

ロジカルシンキングにラテラルシンキングを組み合わせると「他のBBQしてるグループにお願いして、いっしょにBBQさせてもらう」とかでしょうか。絶対に自分たちだけでBBQしないといけないわけじゃないので、ついでにキャンプうまそうな人たちと仲を深めていろいろ教えてもらえばいいんじゃないかと思うわけです。まぁ、コミュ力0の人見知りグループだとちょっと無理な解決法かもですが…
焼かずに食べれる食材も持ってきてるなら「焼かなくて食べれるやつだけ食べて、あとは諦める」という手もありますね。

さて、ラディカルシンキングのお時間です。
火も起こせないのにBBQ来ちゃったとかたぶんキャンプ向いてないと思うので、なかの的ラディカルシンキングな解決方法は「とっとと帰ってだれかの家のホットプレートでBBQしよう!」となります。別に炭もBBQ台も腐るわけじゃないし、キャンプ場でBBQしないと死ぬわけでももちろんないので、帰っちゃったほうが楽しいんじゃないか説。おなか空いてたら途中のマクドナルドとかでビックマックとシェイク買って食いながら帰ろうね。

この解決方法も賛否両論が間違いなく起きると思います。「せっかくキャンプ場に来てBBQセット持ってきてんのにBBQせずに帰んのかなかの!正気か!」と思う方もいると思います。とってもごもっともな意見ですが、やっぱりラディカルシンキングはできてません。

例題2つから「揉めそう」「正気じゃない」と思った方、あなたの感覚は正しいです。なにせラディカル(=過激)な考え方なもんで、平和とは程遠い結論がしょっちゅう出ます。ラディカルシンキングを使う時は覚悟して使ってください。

3.ラディカルシンキングのメリット・デメリット

さぁそろそろ「ラディカルシンキング」がどんな考え方か、なんとなくわかってきたと思います。使い勝手悪そうでしょ?そうなんです。だいぶ使い勝手は悪いんです。でも役立つところもありまして。メリット・デメリットをご紹介しましょうね。

ラディカルシンキングのデメリット

お気づきかもしれませんが、「ラディカルシンキング」を使いこなすのは難しいです。なんせデメリットのほうが目立ちます。

・だいたい賛否両論が巻き起こる
ラテラルシンキングよりも高確率で、というかほとんどの場合とんでもない解決方法が飛び出します。お硬い会社のくっそ真面目な会議でラディカルシンキングを使うと炎上します。使い続けるとたぶん会議に呼ばれなくなります。ということでラディカルシンキングを使う場所はとても選びます。

・夢物語な解決方法が出がち
ロジカルシンキングがちゃんとできない人や、知識量が足りない人がラディカルシンキングを使うと、解決方法が実現不可能(=つまり夢物語)になる可能性が上がります。言葉を選ばずに言うと、バカがラディカルシンキングを使って答えを出し続けると、バカの地位を確固たるものにできます。やったね!

・日常使いには向いてない
ラディカルシンキングは極端な解決方法や論争を巻き起こすような解決方法を量産します。ということで普段から乱用すると「あいつは頭がおかしい」「協調性がない」という評価を独り占めできます。ということで社会から孤立します。やったね!

・センスが必要
ラディカルシンキングで導かれる結論は、その人の性格や経験によって大きく変わります。好きな音楽や映画、好きな食べ物、好きな人、そんなもので結論はめちゃ変わります。なのでいわゆる「四角い頭」の人はそもそも使えない思考法ですし、「まるい頭」の人でも人によって答えはめっちゃ変わりますし、そもそも安定感にはめちゃくちゃ欠けます。

デメリットまみれじゃねぇか!と思った方、その通りです。本当にデメリットまみれです。けして常用する考え方ではありません。しかしメリットもわずかながらにありまして。いちおう、念のために紹介しておきます。

ラディカルシンキングのメリット

・オリジナリティはめちゃくちゃあふれる

たぶんこの考え方を使ってる人自体が相当少ない上に、使ったところでだいぶ変わった考えしか出ないので、一般社会から見ると「すんごい変わったアイデアですね」と評価されることが多いです。奇人の入口に立てます。やったね!

・ウルトラEな問題を解決できるかもしれない

社会常識やルールにとらわれないばかりか、炎上しそうな解決方法がバンバン出てくるラディカルシンキングは、使いこなせるようになると頭がとってもまるくなります。ということで今までにないものが生み出せたり、今まで解決できなかった問題が解決できるようになるかもしれません。やったね!

このくらいです。なので使い所としては「ロジカルシンキングやラディカルシンキング、クリティカルシンキングを使って考えてみたものの答えが出ねぇな!もう無理かもな!!」みたいなときにだけ使うとちょうどいいと思います。

4.まとめ

…まとめ、いる?

なかのがたまに「正気であたまおかしいことを考えたい」って言ってるのは、だいたいこの考え方です。「正気」は根っこにロジカルシンキングやラテラルシンキングを使ってるから、「頭おかしいことを考えたい」は社会常識やルールにとらわれない結論を躊躇なく出すためと考えていただけたら幸いです。

一歩踏み外すと夢物語なことばっかり言ってるやべぇやつになるので、ラディカルシンキングのご利用は自己責任でお願い致します。少なくとも普段づかいは全くおすすめしません。

以上、なかのでした。

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