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日本の生死を分かつ裁判の傍聴

3月15日に開かれた裁判を傍聴した。自分の備忘と、被告の深田萌絵氏をよくご存じない方のために概略を記す。

この裁判は、深田氏の会社の保証金に関する事件を裁くのであるが、その深層から日本の軍事技術の漏洩、中国人スパイの実態が浮かび上がってくる。まさに国防の不備の核心を白日の下に晒すものである。

原告の中国人スパイ側は、深田氏が経営する会社からソースコードを詐取し、それをもみ消すために深田氏の会社を訴えた。言わば犯人が犯した犯罪を隠すために、犯行現場に火を着けて消そうとするのと同じである。

中国人スパイF氏は日本人の戸籍を乗っ取り、日本人を装って深田氏に近づいた。深田氏の会社レバトロンは、F氏の会社アルファアイティシステム(以下アルファとする)と業務提携をし事業を行う契約を結んだ。


アルファのF氏は、レバトロンに1000万円の保証金を預けてソースコードを持ち出したが、それを密かに中国の通信機器会社ファーウェイに引き渡した。そのソースコードは軍事にも転用でき、輸出が規制されているものである。それを人民解放軍につながるファーウェイに渡したのである。

そして、その証拠を消すためにレバトロンに預けた保証金を貸付金であるとして、返還訴訟を起こした。それは保証金の返還が目的なのではなく、深田氏を訴訟に引き込むことによって疲弊させ、諦めて身を引かせるというよく左翼などが使う手である。


ところが深田氏はその訴訟を受けて立ち、その中でF氏が中国人である証拠をつかみ、これまで8年間も法廷で戦ってきた。

今回の証人尋問は、F氏が詐取してファーウェイに渡したソースコードを開発した、レバトロンの技術者ジェイソン氏を、アメリカから召喚して行われた。そしてこれがこの裁判の最終尋問であり判決は6月に出る。

霞が関にある東京地方裁判所806号法廷、
13時半より少し遅れて開廷。閉廷は16時過ぎ。
裁判官3名の他書記官と通訳が各1名の計5名
原 告:中国人F氏、弁護士2名
被 告:深田氏、ジェイソン氏、弁護士1名
傍聴者:先着26名

深田氏、ジェイソン氏が背筋を伸ばして座っているのに対し、中国人F氏は少し背を丸め終始目をつむり無表情。解放軍の幹部の父親を持つエリートスパイである様子は微塵も感じられない。おそらくそれを隠すためのポーズであると思われた。

ジェイソン氏の宣誓の後、被告側弁護士による尋問で始まる。
「米最新鋭ステルス戦闘機F35の主任設計者であった」「米国家最高機密にアクセスする有資格者である」「FBIの保護プログラムの対象者である」「中国共産党と戦ってきた経歴」「ジェイソン氏が取得した特許のリスト」に相違はないか等。


ここで原告側弁護士が関連性が無いと「異議あり」発言。
続いて「受けた被害(毒を盛られた。銃を突きつけられた)」「中国の超限戦の内容」「それらが米国防省に認められた」「深田氏と知り合った経緯(日本インテルCEOの紹介による)」「レバトロン設立の目的(福島原発の放射線汚染に対処)」「レバトロンの技術の高さ(NTT、トヨタ、東芝が高く評価)」「F氏の業務提携の様子(技術の内容を知るのに熱心)」「F氏と中国語で話した様子」「F氏が契約を履行しなかった(アプリ制作)」「F氏による虚偽の内部告発でIRS(米歳入庁)から嫌がらせの監査を受ける」など。
最後にジェイソン氏は「私はアメリカで宣誓供述をしている。もし、私がウソを言っていると思うならば、米国政府に問い合わせてみるとよい」「裁判長から原告F氏に、米国政府に自首するように言ってもらいたい」と締めくくった。

15時に5分間休憩

ここから原告側弁護士による反対尋問
「1000万円は使わなかったのか」「何に使ったのか」「いつまで口座にあったのか」など、預かった金ならば使わずに残すであろうと言わんばかりの質問に終始。


ジェイソン氏はF氏を信用して、事業を進め部品、デバイスなどに2000万円使った。F氏の非協力のためにそれが無駄になった。預かり金ではなく保証金であると答えた。


次に以前に原告が証拠として提出した音声録音について
「いつ聞いたか」「いつ苦情を言ったのか」「なぜかなり後からディープフェイクと言ったのか」
これらの質問も、あたかもそれが本物であるという前提ですることにより、裁判官に印象づけるためのパフォーマンスであると感じた。


ジェイソン氏が、その質問はおかしい。日にちはコンピューターではないので、覚えていないなどと答えると、「お答えいただけないということで次の質問に移る」と、さもジェイソン氏が答に窮したかの印象を与えようとする。


原告側は終始一貫、ジェイソン氏がこれらの誤導尋問に対して、返答した時の言質を取ろうとしていた。


もうひとりの弁護士と交替したが、契約そのものではなく、契約案(ドラフト)について質問をする。
「毎月30万円づつ返すことになっている」に対してジェイソン氏は「ドラフトはあくまでドラフト。答えようが無い」と期待した答えが得られないと、次の質問へと切り替える。

まったくかみ合わない。それはそうである。原告側の弁護士は、わざと明確な答の存在しない質問を選びくり返し、そこから失言の言質を取ろうとする。あるいは裁判官に証人が答えないという印象を与えようとするだけ。

裁判を傍聴したのは始めてであるが、これが裁判というものか、まるで心理戦の耐久試験のようだと思った。原告は勝訴を勝ち取るためではなく、ただの妨害が目的である。普通の人ならば疲れ果て、既にどこかでこの茶番劇から下りたであろう。


しかし、中国人たちは戦う相手を間違えた。

この裁判は勝つか負けるか以上に、中国が如何に日本から技術を盗み続けているか、それが日本の国防上のどのような脅威となって返ってくるかを、大勢の日本人に気付かせる貴重な、そして唯一の機会であると思われる。
もし深田萌絵氏無かりせば、日本の国はこのまま中国の属国となるであろう。


これは決して過言ではない。改めてそれを再認識した傍聴であった。

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