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2022年第17回日本横断「川の道フットレース」【大会編】②両神荘〜小諸グランドキャッスルホテル

CP 8 152.9km @埼玉県小鹿野町「両神荘」体育館 5/1 19:08発

スタート時には雨もあがっていた。ここから先の区間一番ペースをよむことができなかった区間。疲労を最小限に抑える、峠は走らない、そしてポールを使うことを考えていた。
最後のコンビニで飲み物とおにぎりを購入し出発しようとしたところ、この先移動しながら私設エイドするという方から、うめぼしをいただく。
基本、一人で移動を続けていたが、途中前後にヘッドライトや点滅灯の明かりが見えホットする。
峠に入る手前で、おとうさんとおかあさんでエイドをだされている民家があった。温かいお茶と梅干し、山菜やたけのこをいただく。毎年出されているとのこと感謝!ここでいただいた3年もの梅干しはこの日の午後、熱中症対策に多いに役立たせていただきました。

CP 9 175.4km @埼玉県秩父市 志賀坂トンネル入口 5/1 23:45

志賀坂トンネルを出たところで、先ほどコンビニでお会いた方たちが私設エイドを開いていた。


また、トンネルを出たところで記念撮影していただいた。

トンネルの中は風が抜けてとても寒かった

ここから先は下って、上って御巣鷹山の慰霊碑がある夜通るにはこわいところを通って、ながーいトンネルを抜けたあたりでようやく夜が明けた。

途中道の駅、川の駅とあり道の駅のトイレを利用させてもらった。
事前の情報ではこのあたりは仮眠スポットになっているらしいが、暗くてどこに身を横にできる場所があるかわからず、そのままスルーしてきた。

道の駅「なんもく」に着いたときはすでに日も昇っていた。私設エイドでお味噌汁をいただく。夜の行動食と思いコンビニで買ったおにぎりと豆乳はここでようやく食べることができた。
長くつらいオーバーナイトランだった。この先にはコンビニがある。と気が緩んでしまったが、このあとの更につらい一日のスタートだった。

CP10 213.2km @群馬県下仁田町 下仁田交差点5/2 8:25

CPの先のコンビニで補給をして内山峠越えがスタートした。
ここから次のCPまでは反省だらけの区間。
まずは、補給(特に水分)の仕方タイミングを間違えて、このあと熱中症気味になってしまったこと。また、冷静に判断すれば、途中休憩を挟んでも関門時間には間に合ったのに、先を急いでしまったこと。

登ってくるところを撮影いただきました。

↑の写真は下田のこんにゃく店前で撮ってもらったものだったと思う。
応援の言葉をかけてもらったが、休憩せずに先にすすんでしまった。
内山峠は山頂に近づくにつれ、つづら折りのカーブが続き、何度も見たようなカーブやトンネルが続く。
途中暑さと眠気で歩道の端に座り込み、数分目をつむって休んだ。
立ち上がって方向感覚がおかしくなったのか、歩道を反対側の車線に移ったときか、しばらくして逆走してしまっていることに気がついた。
グーグル・マップで現在地を確認しながら、(おそらく、直前でコースの変更・注意連絡があった旧道を通るところ)前に選手が見えたのでついていくことにした。
山頂のトンネルの手前で前を走っていた選手が、駐車していた車からサポートを受けていた。私設エイド?と思って近づいたところ、選手から「お疲れさま」と声をかけられ、あ、個人サポートなんだと気がついた。
私設エイドに甘えきっていた自分が恥ずかしくなり、足早に先を急いだ。
トンネルの中で先ほどの選手が追いついてきた。
先ほどの車は友達に頼んだ個人サポートで、余分にわけてあげれるものはないけど、まだ開けていないOS1(経口補水液)のペットボトル500mlがあるので、マイボトルに半分どうぞということだった。熱中症気味でフラフラだったにもかかわらず、給水のタイミングを間違えていたころだったので、ありがたく頂戴した。
私のゼッケンをみて(緑色は初フルのゼッケン・この選手はフル完走経験のある黄色ゼッケン)「完走して日本海にたどりつきましょうね」と爽やかにいうと下り坂を軽やかにはしりぬけていった。
峠の下りに入っても、走ることができなくなったいた。グーグル・マップで今日のゴール小諸グランドキャッスルホテルまで、徒歩で移動した場合の時間を見て、オール歩きでも関門時間には間に合うことを確認しながら、歩き続けた。

CP11 248.2km @長野県佐久市 中込交差点 5/2 17:06

あとで、ネタにされたガードレール写真

ここまで、何人・何組かの選手に追い抜かれた。夕方になって冷え込んできたのでTシャツの上にレインウェアを着込んで歩いていた。
街なかに入ると何人かの方に「何をしているのか」聞かれる。東京から新潟まで自分の足で移動していること、今日はちょうど中間の小諸がゴールになること、昨日は秩父の山奥から山越えしてきたことなどを説明する。
みなさん「へー」といった顔をしつつも「頑張ってください」と応援してくれ力になった。

CP12 253.7km @長野県佐久市 長土呂南交差点5/2 

佐久市内では先をゆく選手たちが夕食のため?ファミレスやファストフード店を探している感じだった。夕食をとって休憩しようかとも思ったが、あと少し先にゴールしたいと思い、先に進むこととした。
この判断がおそらく、今日2回目の大間違いで、関門時間には余裕があったので、休んで回復させてゴールしたほうが良かったと思う。
コンビニでトイレを借りて出てきたところで、後ろから選手に声をかけられた。
足が終ってしまい、歩くことしかできないとのこと。
ゴールの小諸グランドキャッスルホテルまで、一緒に行くこととした。
残り数キロがとても長く感じた。
ホテルでは食事がとれないので、手前のコンビニで買わなければいけなかったが、お互い最後のコンビニの場所を間違えてホテルについてしまった。
このとき、体調最悪で汗冷えした体がかなりキツイ感じになっていた。一緒にきた選手がコンビニまで戻ってホテルに行こうというところ、「具合が悪いので先にホテルに行って温まってから食事調達します」とゴールすることにした。

CP13 261.7km @長野県小諸市「小諸グランドキャッスルホテル」5/2 20:44着

ゴールでは知り合いのランナー(ハーフ参加)が選手に声をかけてくれていた。「どうでした」と聞かれたが寒さと疲れでうまくしゃべれなかったが、感謝の気持ちだけは伝えれた気がする。
小諸グランドキャッスルホテルでは別に部屋をとっていたので、荷物を受け取り部屋に入った。
トイレで胃のあたりからこみあげてくるものをおもいっきり戻し、着替えもそこそこベットにもぐりこみ寝込んだ。

CP13 261.7km @長野県小諸市「小諸グランドキャッスルホテル」5/3 5:14発

当初の予定では4時スタートを考えていたが、前日の夜↑のような感じで寝込んでしまったので3時に起床したが、部屋で風呂に入ったり、着替えたり準備ができてもまた眠くなったりと結局5時に受付におりることができた。
朝なので少し肌寒い感じではあったが、日中は暑くなりそうな天気だった。
寝たことですっきりしていた。
いよいよ日本横断も後半戦。ここからは、下り下りと自分に言い聞かせ再スタートした。

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