2022年第5回うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン②まねきの湯〜goalまで
前半ゴールから再スタートまで
まねきの湯にはランナーの走る気力を溶かす成分が入っていると言う都市伝説がある。(嘘)今回は前半だけ走る予定のランナーもいるため、単純比較はできないが、完走率30%代と言うことはこの都市伝説(嘘)もあながち嘘ではないかもしれない。
前半ゴールの後、とりあえず風呂に入って着替えして更衣スペースで仮眠に入った。
風呂では体を洗った後、水風呂に入ってアイシング。あとは熱い湯に一瞬浸かってあがるようにした。風呂あがりに喉が渇いたので自販機でドリンクを購入。隣にあるビールの自販機に目が釘付けになるも我慢した。
仮眠はスマホのタイマーを30分に合わせて寝過ごさないよう気をつけた。
実際は着替えに選手の出入りがあるので、物音が気になってあまり眠れなかった。
13:30再スタート
なんとかまねきの湯には溶かされず進むことが出来そうだった。
CP7磐梯熱海温泉けやきの湯(142.5km17:00着)まで
CP7 ケヤキの森足湯広場(142.5km 17時着)まで
まねきの湯を出てうねめ通りを進み、49号線に入ったところの「吉野家」で牛丼を食べた。どうしてもコンビニ食やエイド食だと体が温まらないので、しっかりした食事をとっておきたかった。
郡山インターあたりで雨が強く降り出した。雨具を着るにも蒸れそうだったので、登山用の傘を差しながら進む。
速度は時速6kmは出せなくなって5.5kmぐらいになっていた。
途中眠気が襲ってきて、屋根つきのバス停があったので、仮眠して進む。
CP7 17:00着
エイドの位置が若干手前に変わっていたが、屋根のあるところで座って休ませてもらえ助かった。
CP8 JR翁島駅前(166.8km21:55着)まで
CP7を出てすぐのセブンイレブンでペットボトルの飲み物を購入し、再スタート。この先猪苗代湖畔(上戸浜)まで49号線の移動は辛かった。
①夕暮れなのに、交通量が多い歩道のない道。
②更に強い雨(最初は傘をさして移動していたが、対向車のじゃまになる気がして雨具に着替えた)
③下りに入って歩道が出てきたところでは、雑草がおおいしげり、水たまりができていて、更にどろどろでシューズは濡れてぐしゃぐしゃ。まるでトレイルランニングの大会ようになっていた。
猪苗代湖畔に出て「野口英世記念館」までの直線では、前後の選手と抜きつ抜かれつになっていた。というのは(このあともこんな感じが続くのだが)途中睡魔が襲ってくるので、歩道の縁石に座り込み仮眠している間に後ろの選手に抜かれたと思って、起きて走り出すと抜いていった選手が同じように仮眠しているということが続いた。
「野口英世記念館」手前では私設エイドをだしていただいていた。通る選手もまばらななか、エイドを出していただいて本当に頭が下がります。コーラと梨をいただきました。
CP8 21:55着
翁島駅に入る左折箇所を一瞬通りすぎ、踏切が見えてきたので間違いに気がついて少し戻ってエイドに入った。
エイドでは館山代表自らがよそってくれた「ソーメン」をいただく。
次の目標休憩ポイントをセブンイレブン磐梯インター店と定め再スタートした。
CP9 会津若松駅前(185.3km 1:50着)まで
翁島駅から先は基本下り基調なので、楽にすすめると思っていた。しかし、ここは睡魔との戦いとなった。猪苗代湖畔のときのように、眠くなったら歩道の縁石に座り込んで仮眠。後ろからランナーに抜かれたり、車が通ったりの物音で目覚めたら、再び歩き出すを繰り返す。
セブンイレブン磐梯インター店では缶コーヒーを購入し、駐車場脇で仮眠し(アラームを5分にセット)目覚めたらコーヒーを飲んで再スタートした。
磐梯河東インターを越えたあたりの下り道から前後の数名のランナーと抜きつ抜かれつな感じで進んで行った。
前のチカチカライトについて行ったつもりが、会津若松駅方面に左折する箇所を間違えて、早めに曲がってしまった。間違いに気がついたのは、先行していたと思っていたランナーが前にも後にも見えなくなったから。眠気で見間違えたか、とにかく地図を確認しなおし会津若松駅を目指す。
CP91:50着
会津若松駅には数名のランナーがいたが、みんな一様にここで仮眠をしようとの話になった。この眠気の中、「背炙山」越えはキツいよねと言う話になり、それぞれ仮眠スペースを探した。
深夜誰もいない駅なので、駅舎の軒下を借りて15分の仮眠をした。この後はいよいよ「背炙山」越えに進む。
CP10背炙山レストハウス(199.7km 5:22着)まで
会津若松駅を出てしばらく他のランナーに会わなかった。
セブンイレブン会津東山店が郡山市内に入るまでの最後のコンビニになるので、軽い補給と行動食におにぎり2個を買ってザックにいれておいた。
そして、いよいよ背炙山の登りに入る。この区間路肩縁石がないので、途中眠くなっても、座って休むわけにもいかない。暗闇のつづら折りの坂道は精神的に削られていく。
途中後ろから追いつかれたランナーに話しかけられ、眠気対策に話をしながら登りましょうということで、一緒に登る。もう少しで着くかなというところで、そのランナーは先に行ってしまったが、またすぐ別のランナーに追いつかれ、同じように話をしながら登った。
CP10 5:22着
背炙山レストハウスではカレー・豆乳・コーヒー牛乳をいただき元気になる。仮眠スペースがあるか確認したところ、奥の畳スペースにブルーシートがひいてあり、そこで仮眠していいとのこと。ここまで、歩道の縁石や駐車場の空スペース、駅の軒下なんかで仮眠していたので、天国のような対応と感じ、少し仮眠することにした。
朝6時スタートすることにし、仮眠。時間通りにアラームで起きて再スタートした。ゴールまで約50km。関門時間まで12時間。なんとか完走がみえてきた。
CP11舟津公園(221.8km 9:55着)まで
背炙山レストハウスを出るとしばらくは下り。足が元気な時は気持ちよく下っていけるのに、流石に200kmも走った後だと飛ばすこともできずにゆっくり降りる。
坂を降りた後、湖南から湖畔方面に向かうまでの道は、歩道がなく対向車も多くこわいところだった。途中2箇所の自販機でドリンク補給。湖畔に向かう途中で雨が降り出したので傘を差して進む。
湖畔についてエイド手前のトイレに寄る。エイドまで行ってしまうとトイレがないので、親切にもSAJの看板があった。
CP11 9:55着
エイドには知り合いスタッフがいて元気づけてもらえる。エイドでしっかり補給させてもらえる。残り30kmだけど休石まで上りとトンネルだよなと思いつつ再スタートした。
Goal まねきの湯(251.3km 15:46着)まで
舟津公園を出たあと、休石に着くまで、またしても途中歩道のない対向車の多い道になる。しかも登り坂。途中3箇所トンネルがあるが、距離が長く歩道も狭くなぜか車道側にバンクしているのに、水捌けが良くない道が続く。
これだけキツい要素が集まると、脳内アドレナリンが出まくって眠気に襲われないのが良い点かもしれない。休石近くになると最近新しくなった橋がありそのあたりは走りやすかった。
休石に着いて、
①駐車場の簡易トイレが無くなったことについて感傷に浸る
②自販機でドリンクを購入
③少し移動してワイナリーは入れそうか確認(実際には寄らず)して進む。
残り15kmは、
①海老沢さんが応援にきてくれていた
②途中リタイヤした北海道組2名がレンタサイクルでサプライズ応援にきてくれた
③自分の中で勝手にCPとした「さすけねえ」の写真を撮ったりしながらゴールに向かった。
途中にわか雨に当たり、最後まで楽にGoalさせてもらえないなあと思いつつ進む。
いろいろな思いをのせながらも、郡山市内を進み、郡山駅前を通過し
15:46ゴール!サブ2日のおまけつき!
長いようで短いような251kmでした。
速いランナーじゃなくても、屈強なランナーじゃなくても思いを持って走ればゴールできることが証明出来てよかったと思っています。
大会スタッフの皆さま、私設エイドほかで、応援いただいた皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
以上
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