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ノベルゲームは心のくすり!

※これはFanboxの2022年12月31日の全体公開記事をnoteに写したものです。

12月最後のおまけ記事です。
年末年始のゲームセールが多数行われているので、自分が今までに「マジでシナリオすげーな」と思ったノベルゲーム10本を覚え書きで書いておくことにしました。(セールしてないのもあるけど)
※ご指摘を受けて条件の一部を2023/1/8の17:00修正しました。

シナリオの良さ以外の条件は

・一定の長さがある
・マニアックすぎない
・国内作品(収集付かないので・・・)
・現行普及している機械でプレイ可能なもの

です。

またpc版の18禁作品しか出てないものも今回は紹介してません
(コンシューマーのCEROZ作品は一部あります)
あと、月姫とかシュタゲとかひぐらしとか、あまりにも誰でも知ってるような殿堂入り作品も今回は外しました。
もしやったことないならぜひやってみるといいです~。
有名タイトルも現在多数セール中です。


紹介タイトル

CharadeManiacs

レイジングループ

古書店街の橋姫 々

ファタモルガーナの館

ウーユリーフの処方箋

終遠のヴィルシュ

BUSTAFELLOWS

白昼夢の青写真

真昼の暗黒

番外・雨音と自動人形 結

乙女ゲーム界屈指の人狼ゲーム

CharadeManiacsシャレードマニアクス

(Switch/Vita)

近未来、とある都市。
夏休み間近、平穏な日々を送っていた高校二年生の主人公。
主人公が幼馴染と下校していると、突然目の前に現れた謎の人物に『月が2つ存在する』奇妙な世界へと連れ去られてしまう。
気付いたときには、自分と同じ状況の人間が9人。
何が起こったかわからない彼らの前で、仮面の男は話を始めた。
「ようこそ異世界へ! アルカディアにいらっしゃい!」
「この世界は“ドラマ”を演じるだけで、なんでも願いが叶います!」
主人公たちは異世界から現実世界に戻る為ドラマを演じることとなり、仲間たちと協力してドラマをこなしていく。しかし、10人の仲間の中に自分たちをこの世界へ連れてきた『裏切り者』が紛れている事実を突きつけられてしまう主人公たち。『裏切り者』の目的は、ドラマが行われる本当の理由は……。


乙女ゲームの中でも人気の高いタイトルであり、人狼系の乙女ゲームです。

約束してほしいのですが、もしプレイする可能性が1ミリメートル立方センチメートルでもあればネタバレとか一切見ないで欲しい。見るな。

一本の物語として面白すぎて、乙女ゲームという形からちょっと逸脱しかけてるのでは?とすら思った作品。(キャラクターにストーリーが勝つと乙女ゲームとしての性質が失われる場合があるから)

閉鎖感が半端なくヘビーな展開が続きますが、とにかく先が気になります。

あと、主人公ちゃんも他のキャラも皆非常に魅力的です。

なによりこのゲームには「物語を動かすためにバカなことをさせられるキャラ」がいないのです。

なので、イライラする事なく命がけのギリギリの心理戦・頭脳戦を小さな恋のメロディに乗りながら味わうことが出来ます。

また、声優も非常に豪華なのですが、一部のキャラで声優さんの「マジでやばい演技」を聞くことが出来ます。

乙女ゲームでこんな狂気の演技を聞くことになるとは…と思う事間違いなしです。

そんなに濃度の高い恋愛シーンががっつりとあるわけでもないので、乙女要素にそこまで抵抗が無ければ男の人にもやって欲しいゲームです。

最高のエンタメと地獄、そしてその出口

ウーユリーフの処方箋

(アプリios/android対応)

イケメンを襲う呪いの乙女ゲーム『ウーユリーフの処方箋』
そのゲームがスマートフォンにインストールされたイケメンは、必ず失踪してしまうらしい。
女性を攻略対象としてしか見ていない大学生のマツリ。
そんな彼のスマートフォンにも『ウーユリーフの処方箋』がインストールされてしまう。
ただのゲームだと安心したのも束の間、マツリは『ウーユリーフの処方箋』の世界に迷い込む。
しかし、そこは乙女ゲームの中とは思えない世界だった。

実はこのゲームはノベルゲーム+脱出ゲームで、純粋なノベルゲームではありません。
が、そのノベルゲームとしてのシナリオ構造の見事さからつい入れてしまいました。
乙女ゲームがモチーフのゲームですが、これは乙女ゲームではありません。もっと苦い何かです。このゲームのテーマ、それはズバリ「消費」です。「推し」と呼ばれるいわば簡易的な神が乱立するようになったこの世界の仕組みの光と闇を、表と裏を、とんでもねえエッジで掘り返す超ヤバ作品です。で、このゲームも出来ればネタバレを踏まないで欲しい。
下手に二次創作とかグッズとか絶対に見ないで欲しい。頼む・・・
ググるのもやめろ・・・!
作品タイトルに公式リンク張ったからそのまま飛べ!
娯楽を創作する事の痛みをこれでもかと練りこんだ、開発スタッフ血涙の逸品。やってもやっても「えっ?えっ??」ってなります。
想像を何回も裏切られると思う。
男女ともにオススメできます。(ただしガチの夢女子の人には一部の設定はちょっとNGかもしれない)
想像もできない顛末へぜひ転がり落ちて欲しい。

切なさに殺されたければやってみろ

白昼夢の青写真

(Switch/steam)※全年齢版

世界と呼ばれた少女の物語――
この物語は、世界に全てを捧げた少女と一人の青年の純愛物語です。
ランダムに開始される三つのストーリーは、最後に一つの物語に収束されます。最後の一文を読み終わったときに、簡単には言語化できない感情がプレイヤーの中に残るよう、ビジュアルノベルという表現媒体の特性を活かし、狂おしい程の純愛物語を追体験できるように作りました。

SF。文学部の学生が書いたSF。そんな感じ。元は男性向け18禁PCゲーム。説明文にあるように、主人公も時代も何もかもが全く異なる3つの物語(中世イギリス・現代・近未来)がランダムに混ざり合って少しづつ進んでいきます。
各シナリオとも全くジャンルが違うのですが、全部が高クオリティで面白い!
ただ、この3本にはっきりとした共通点は一切ありません。
奇妙な構成に戸惑いながらプレイしていくことになります。
で、読んでると、え?純文学なのこれ??って思うじゃないですか?
違う・・・これは・・・SFです
で、この3本(+α)の各シナリオの、全くタイプの異なるそれぞれのヒロインを、同じ声優さんが一人でやってます。(他キャラも各シナリオで共通の声優さんがやってる)
声優ってすげ~~~!!!
ヒロイン達がオメガかわいいのでもうそれだけで一見の価値あり。
あと、UIがすごく凝ってます。シナリオによって全部アイコンデザインが違います。
男性にも女性にもおすすめできるゲーム。
ただ、それぞれのシナリオに興味が持てなかったら多少だるいかもしれない?
でも絶対面白いから大丈夫だと思います!

死と再生の果てに終わりを探す

終遠のヴィルシュ

(Switch)

西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。
万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。
国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、短命に抗い続けている。
時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。
番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。

みんな大好きダーク中世。そして作品説明文から伝わるバリバリのディストピアSF感。
あんことチョコを混ぜたらショコラ大福ができちゃった…みたいな贅沢な逸品の乙女ゲームです。
人は遺伝子と記憶さえ継続すれば「同じ存在」といえるのか?というテーマに挑んだとんでもなく哲学的なゲームです。
これも乙女ゲームとしてはちょっと逸脱してるかもな~と思うのが、
このゲームはなんと絶望エンドが必須ルートなのです。
ていうか「どうあがいても、絶望」って感じなのです。
え?そんなのやりたくない?
フフやってみろって~
夜明け前こそ最も暗い。暗黒の後に待つものは・・・。
細かい設定にはちょっとツッコミどころもあるのですが、そんなの気にならんから大丈夫だと思います。
終わった後「ウオオオオオオオ・・・ウオー!!!」ってなります。
また、スチルや立ち絵が異常に美しい&狂気に満ちており、人形劇を見ているような気分になります。シナリオも雰囲気も神。ニーアとか好きな人におススメ。

愛と喪失と禁忌の超限界暗黒奇譚

ファタモルガーナの館

(Switch/PS4/PSvita/steam)※switch版のDLが12/15~2023/1/10 40%オフ!

その館に住む者は――必ず不幸になる
「あなた」は気づけば、古ぼけた屋敷にいた。
目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。
しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。
生きているのかさえも。
そんな「あなた」に、女中は屋敷で起きた数々の悲劇を見せるという。
そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。
「あなた」は時代と場所を超えた四つの悲劇を目撃する。
これらを物語として終えてしまうのか、あるいはその先を求めるのかは……「あなた」次第だ。
しかし、どこかの誰かはこう言うだろう。
「他人の悲劇だから耐えてこられたんだよ」

元は同人ゲーム。これもダーク中世です。
Metacriticにて2021年のNintendo Switch向けベストゲーム第1位に選ばれています。
マリオやテトリスを抑えて1位。
耽美ホラーというジャンルに恥じぬ美しく、そして凄惨なシーンが続きますが、実はこのゲームはカプ厨にはたまらないゲームです。
WORKING!!!とか好きな人は好きかもしれない。
このゲームは全編を通して徹頭徹尾、愛の物語なのです。
たしかに話の内容は怖いと言えば怖いのですが、筆者の性格が出ているのか文章はユーモアに満ちていて、なんというか、暗くなりすぎません。
いやあの・・・プレイした後本当に感動します。
「よう考えたなこれ・・・」ってなります。
コンシューマー版には1本に本編+外伝2本が収録されているので、壮大な物語がまるっと楽しめます。しかも番外編の1本は豪華声優によるフルボイス。音楽もめっちゃいいんですよ・・・本当に元同人なのか?
開発元であるノベクトの新作「ProjectCodeM」(仮題?)もとても楽しみにしていますよ・・・フフ・・・ナナチはかわいいですね・・・

雨の中の幻視行

古書店街の橋姫 々

(switch/PSvita)※全年齢版 

大正十一年六月 梅雨の神保町
会津から上京してきた玉森は、帝大合格を目指す浪人生。
しかし底知れない空想癖とだらしない性格が災いし、たった二年で下宿先に見限られてしまう。
とある縁で古書店・梅鉢堂に住み込みで働くことになった玉森は、同郷の親友らに甘えながらも浪人生という猶予期間を謳歌していた。
そんな中、頼りにしていた親友の相次ぐ自殺と怪死。
雨の降る三日間をなぜか繰り返していることに気づいた玉森は、彼らを掬うため神保町を奔走する。
何が現実で、
何が幻覚なのか。
友人の死の謎を追う、ポップオカルトな大正ミステリー

これも元は同人の18禁BLゲームです。
実は最初、冒頭のシーンの独特のテンポや主人公の素っ頓狂な性格がつかめなくて一回プレイを止めてしまったのですが、再度きちんとプレイしなおしたらものすごく面白かったです。
主人公が他に類を見ない愛すべきクズ野郎で、それもそのはず、太宰治の「断崖の錯覚」の主人公をモデルとして作られているのです。
色々セオリーから外れているのに面白い。
唯一無二ってこういうのを言うんだなと思いました。
ループ物として大傑作であり、この時代への知識も深く、こう・・・大正時代の薄暗さとか、物騒さとか、怪しさとか、そういうものがポップな色使いイラストの洪水と共にドド~ン!と流れてきます。
最終的には夢が現実かわからなくなりますが(ここ!大正文学っぽいですね~)、物語の主軸はオカルトミステリーとして構成がしっかりしており、プレイし終わった後には「マジかよ・・・」と呆然自失&大満足しているはずです。
全編フルボイスです。本当に元同人なのか・・・?

善と悪は糾える縄のごとし

BUSTAFELLOWSバスタフェロウズ

(アプリios/android/Switch)

あざやかな悪に染まれ。
アメリカ東部の街、ニューシーグ。
悪徳弁護士と名高い『リンボ・フィッツジェラルド』は、急な弁護の依頼を受け警察署へと向かった。
そこで出会った男は「この面会がなければリンボは死んでしまう運命だった」と言う。
奇妙な話に困惑するリンボ。そして男は、まるで女のような不自然な口調で言った。
『今日』は私にとっては再放送なの。私はあなたが死ぬのをこの目で見た。

突如綺羅星のように現れ、シナリオのクオリティの高さから乙女ゲーム界の記録を塗り替えた新世紀乙女ゲーム。
話が変にダレないように恋愛成就後のシーン(後日談)が本編ではなくオマケモードに振り分けられる仕組みになってたり、ヒロインの「テウタ」がフルボイスで喋ったり、その性格も能動的でハッキリしていたりして、従来の感情移入型恋愛乙女ゲームとはちょっと違った作りをしています。※ヒロインは名前変更可能・ボイスON/OFF有
かなりドラマとしての完成度を重視した乙女ゲームです。
主人公・テウタは過去にタイムリープする力を持つライターの女の子。
面白いのが、リープする先の体が自分の体じゃないという所
他人になって時間を遡ります。だから、「私テウタなの!未来を見てきたのよ!」と言っても周りは「はあ?」となるので、取得した未来の情報を役に立てるために他人の体で何とかしないといけないんですね。
そのちょっと不便な能力で、悪徳弁護士リンボ達と事件を解決していきます。
アメリカの連続サスペンスドラマのような作りをしていて、このシナリオ一つ一つのレベルがかーなーり良いです。難民問題や犯罪者の思考回路などの社会問題を、一般向けの乙女ゲームでここまで切り込めるのかと感嘆するレベルまで描いています。
アメリカンな空気を味わいたいならこれできまりだぜ!!

続編のファンディスク

とりあえず主人公がサイコパス

レイジングループ

(Switch/PS4/steam)

※アプリでもプレイ可能ですが完全版のコンシューマー版を強くおすすめします!

「おおかみ」信仰の息づく地・休水(やすみず)に夕霧が立つとき、殺人儀式「黄泉忌みの宴」が開かれる!
幾多の狂気と死の果てに、「死に戻る男」房石陽明は事件を解決できるのか?
大人気テーブルゲーム「人狼(汝は人狼なりや?)」を大胆解釈した、フルボイス・ホラーサスペンスノベルADV巨編。

人狼系のゲームでは「グノーシア」と並んで有名なタイトル。
現実に行われる人狼ゲームでの極限の心理戦+主人公の死んだらループする能力という命の価値が爆安価格の超惨殺ゲームです。
でも惨殺の描写は激重なので、ラーメン次郎がわんこそばで出てくるような状態が続きます。でもそれって・・・最高じゃないですか?
声優学校から演者を採用しているため一部の声優さんがものすごい下手なんですが、その下手さが逆に味になっており、特に主人公房石陽明のサイコパス感が良く表れています。しかもゲーム終盤にはみんな演技がうまくなってて、ゲームの盛り上がりと演者の熱量が比例しておりメタ的にテンション駄々上がりします。
え~主人公がサイコパスなんてやだな~と思うかもしれませんが、サイコパス気味だからこそできる冷静な思考で、絶対に直視したくない残酷で生々しい戦いをある程度客観的に…ぶっちゃけ怖面白く見ることが出来ます。
民俗学ホラーが好きな人にもおすすめです。
あとキャラクターが皆人間臭くて味があるんだわ・・・クリア後には全員好きになっちゃう。
死んでなんぼというゲームシステムなため山ほどのバッドエンドを潜り抜けないと話が進みませんが、バッドエンドの後に攻略ヒントがあるのでプレイは難しくありません。とにかく先が気になること間違いなし。
この作品も文章にユーモアがあるため、ギリギリの一線で暗くなりすぎないです。

覗かない方がいい深淵

真昼の暗黒

(Windows(DL)/ブラウザ対応)※15歳以上対象 無料

姉と二人で団地に暮らす小学生・昼間ミサ。
しかし、ある日突然姉が大量の血痕を残して失踪してしまう。
ミサの前に現れた事件の謎多き担当カウンセラー・暮方計を巻き込み、事件は否応無しに泥沼にはまってゆく。
果たして主人公は姉を連れ去った犯人を見つけ出すことができるのか?

伝説の同人フリーゲームです。(投げ銭は可能)
あえてのドットっぽい絵。昔のPCみたいなメニュー画面。
懐かしさとおぞましさが混ざり合った赤く暗い世界がそこにあります。
このゲームは怖いです。キツイです。
道で拾ったフラッシュメモリにこのゲーム入ってたら怖くて死ぬ
ぶっちゃけ万人にはおすすめできないです。
ていうかおすすめできる人がいないんだが・・・。
メンタルやばい時は本気でプレイちょっとやめといたほうがいいです。
ものすごく精神に来ます。
でも、今回上げた9本の中で一番インパクトあったのはこれです。
ゲームでしかできない。
それも同人ゲームでしかできない。
そういう内容です。
描写が非常に生々しく、団地の夕暮れの匂い、鉄棒を触った後の鉄臭さ、そういう誰しもが持つ無感情な記憶が浮かび上がってきます。
人は時に、絶望にすら依存する。
ゲームプレイが進むと同時に段々と事件の手がかりの断片が集まってきます。
プレイし終わった後にはぜひ、それらを見返してみてください。
同レーベルの新作のDance by the River(旧題Silence of Switchblade)楽しみにしてます!!!!!

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各ゲームの内容の明暗比較表(個人的に)


大体こんな感じです。怖い奴はやりたくないよ~みたいな人は参考にしてくれ。本当の残酷描写要素があるのはファタモルより下かな?ただ、ほとんど文章での表現なので、画像そのものがグロいとかは基本的に少ないと思います。あとあまりにも残忍な要素があるとニンテンドースイッチでそもそも出せないので、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。(ま…真昼の暗黒も…ギリ大丈夫…私の中では)が、そうは言ってもあくまで私基準なので、気になる人は体験版やってみたり公式サイト見たりして、大丈夫かどうか確認してみてください。自己責任で頼む!

番外編

絆は結ばれ、世界が開かれる

雨音と自動人形 結(むすび)

(Windows(DL)/ブラウザ対応)無料

廃線となったバスの待合所で盲目のアンドロイドは今日も待ち続けている。疫病の蔓延により人類が減少し、文明は衰退、人々はアンドロイドの支えにより辛うじて秩序を保っていた。
盲目のアンドロイドのアヤと封じ屋の男が出会ったことから始まる閉じた世界の物語。

プレイ時間が大体2~3時間と短めなため番外にしましたが、シナリオや雰囲気が非常に好きなので入れさせていただいた同人フリーゲームです。
これも全キャラではないけどほぼ完全フルボイス+ムービー付きっていうね・・・だからよお・・・本当に同人なのか?
盲目のアンドロイドアヤがとにかくキャワイイのでそれだけで死ぬのですが、シナリオが非常に上質な短編として完成されており、つまりプレイすれば2度死ぬ
いやこれ・・・全部いいんだよ・・・雰囲気も音楽もロケーションも・・・声優さんも声や演技がめちゃめちゃいいし・・・
プレイ後の後味が非常に爽やか&素敵なほろ苦さなので、もし上記したゲームたちで精神をやられたらこれをプレイしてくれ。
やられてなくてもプレイしてくれ。
chromeとかのブラウザならスマホでも多分問題なくプレイできると思う。
タイトルにアドレスリンクしといたからやれ…!
同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2021 ムービー・動画部門受賞
ティラノゲームフェス2021 遊戯三昧賞受賞
など他多数受賞。

おまけ次点

真流行り神3

「流行り神」という伝説の人気民俗学ホラーノベルゲームの正統続編として作られた「真流行り神シリーズ」の3作目です。
重厚なシナリオだった前シリーズとはかけ離れた安易なグロホラーで不評だった1作目、シナリオの一部は持ち直したけどやっぱり全体のクオリティとしては駄目な2作目…という苦難を経て、3作目でやっと「こういうのでいいんだよ!」というレベルに到達しました。前シリーズの良さを完全ではないが取り戻しており、かつ不評だった真の1作目2作目の取っ散らかったエピソードもうまくシナリオ内にまとめており、新旧両方の良さを持った最新作として誕生。グッジョブ。
両面宿儺のシナリオ特に面白かったぞ!
俺達は常に民俗学のオカルトゲーに飢えてんだ・・・!
ただ、これをやるために1・2をやるのはちょっと大変なので次点としました。もし気が向いたらやってみてね!
4作目待ってます!
ちなみに1作目はグロホラーとしては私は割といい出来だと思います。(殺人鬼のキャラがゾンビだらけの世界で平気なのとかすごく良かった)

流行り神1・2・3パック ←ガチの神神神ゲー
真・流行り神1・2パック


純粋なノベルゲームではないので除外した作品

死印・NG・死嚙(3作品)

エクスペリエンス作のオカルトグロホラー3部作。
探索アドベンチャー+コマンドバトル。
都市伝説をテーマにしたホラーゲームです。
仲間が複数出てくるのですが、登場キャラクターがとにかく濃い。
ホラー好きは必ずやってるシリーズです。
都市伝説、グロ、オカルトがふんだんに盛り込まれたS級の「B級オカルト」です。
オカルトは・・・B級じゃないと面白くないんだよ!
私はこの作品が流行り神の後継的存在だと思ってます。
プレイヤーに「このゲーム作った人って変わってるんだろうな・・・」って思わせられたらオカルトゲームはもう勝ちなんですが、このゲーム作った人って変わってるんだろうな・・・と思います。
純粋な都市伝説系オカルトゲーって意外と少なく、このシリーズはそういうもののど真ん中正統派を継承しています。めちゃめちゃ大好きです。
あと、一部の女子にドストライクなキャラが死印にいるので、女の子にもぜひやってみて欲しいんっすわ・・・!
私の推しは幽霊を物理でブチ殴るNGの主人公鬼島空良です。
髭のくたびれた巻き込まれ系中年男性&目的まで最短で突っ走る有能喧嘩バカ高校生の活躍をぜひ目撃してくれ!!


AIソムニウムファイル/AIソムニウムファイル・ニルヴァーナイニシアチブ

これも探索とQTEアクションがメインのゲームなので外しました。
アドベンチャーゲーム界の羽生 善治と言われた男(ウソ)・打越鋼太郎による新作ミステリーゲームです。
人によってはニルヴァーナが2022年発売のゲームでシナリオナンバー1だったという人も多いんじゃないでしょうか。
人の深層意識の中にダイブして事件を解決するSFミステリーです。
都市伝説、陰謀論、言葉遊び、神話、そんな中二病感満載のオカルトを見事にミステリーに落とし込む手法には脱帽。海外評価も高いです。
ただ、男女両方不快になるレベルで下ネタが多い。
打越ゲーに慣れてる勢は平気なんだけどさ・・・!!
それで評価低くなってたら嫌だぜ・・・
ニルヴァーナイニシアチブは続編に当たりますが、前作をやらなくても一応独立してできるようになってます。

なお、ここに書いたゲームは「シナリオの完成度」にのみ注目したもので、「全体的な面白さ」とか「キャラの魅力」「推理ゲーム部分自体の面白さ」とかはまた別です。

面白いゲームはここに書いたもの以外も、まだまだたくさん!

それじゃあいい2023年を!

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