15秒以内に推しの好きなところ10個あげられる?


先日、友人2人とオンライン飲み会をしたときに、「推しすごろくやらない?」という話になった。


推しすごろくとは、pixivisonの記事「オタク集まれ〜!「推しすごろく」をつくってあそぼう!」に登場するすごろくのこと。

実際にBOOTHからフォーマットをダウンロードすることができ(なんと無料!)、すごろくのマスは自分たちで好きに埋められる。


めっちゃ楽しそうじゃない???

家から出られない今だからこそ、やるしかなくない?????

じゃあ次は推しすごろくね〜と言って、その日のオンライン飲み会はお開きになった。


やると決まってからのオタクの行動力はえげつない。

翌日の朝にはテンプレをLINEのグループに送り、マスの内容を考え始めた。

中村:とりあえず好きになったきっかけ入れたい
友人Yさん(以下Yさん):定番で推しの好きなところ、嫌いなところ
友人Iさん(以下Iさん):何マス進むとか戻るとかあっても面白そう、チャレンジ的な

という感じでそれぞれ案を出し、LINEグループのノート機能に思い付いたものを書いていくことに。

最初こそ定番系の質問が何個かぽんぽん出たけど、24個って意外と多い。全部出揃うまでに1週間近くかかった。

あと、それぞれ出す内容に特徴が出るな〜と思いましたね。自分では思い付きもしなかったような内容が沢山出たので、皆で案出ししている段階でもう既にかなり楽しかった。


ちなみに私が出した「推しをテーマに10秒以内に短歌を詠む」は総スカン食らったので却下としました。

詳細は後述しますが、今となるとマジで入れなくて正解だったと思います。


そうして出来上がった私たちの推しすごろくがこれだ!!!オタクが話してて楽しい内容盛り沢山!!!

画像1


すごろくが完成した翌日、再びオンラインにてオタクたちは集い、推しすごろく大会を決行しました。

ある者はすごろくを印刷し、ある者は自ら紙に可愛く描き出し、そしてある者はパソコンの画面に表示させる、三者三様のスタイルで参加。

全員サイコロをちゃんと持ってて「このオタクたち改めて好きだな……」と感じました。


すごろくの前に、全員カメラに向かって乾杯!

画像2

この図、めっちゃ好きなんだよな。全員近すぎて何が何だか分からん。


今回は、より多くのマスに止まった方が面白いだろうということで4〜6の目が出た場合は、4→1、5→2、6→3として最大値3のルールで進めました。

ジャンケンの結果、順番は中村→Iさん→Yさんに決定。まずはそれぞれスタートマスの推し紹介から。

中村:某バンドでボーカルをやっています。
Iさん:某ダンスボーカルグループのラップとダンス担当です。
Yさん:某スポーツ系漫画の登場人物です。

それぞれ界隈が違いすぎるけど、だからこそ面白い。

友達の推しの話って普段から聞いてはいるけど、なかなか改めてじっくり聞くことってないなと。界隈が違うと特に。


Yさんの番になったとき「紹介するにあたって持ってきたいものがある」と席を立ち、推しのキャラソンのCDジャケットを画面に映しながら紹介し始めたのは笑った。

Iさんが「今日のためにコマを用意した!」と言って、推しのアクリルスタンドを取り出したのも笑った。


このサイコーなメンツで、推しすごろくの火蓋が切って落とされた!


第1周目、中村のターン。初っ端で1を出す。

『(1)好きになったきっかけ』

中村:推しが振付のあるバンドにいて、初めてライブに行ったときに一緒に行った友人に「振付はあの人見てれば分かる」と言われ、その通り見てたら、今、これ。


続いてIさんのターン、出目は6。普通のすごろくなら序盤からめちゃ強だが、今回はルール上3になる。

『(3)推しに直して欲しいところ』

Iさん:直して欲しいところは特にないけど……強いて挙げるならサイコパスみがあるところ。動画やライブで時々ヤバさを感じる。


最後にYさんのターン。2を出し、序盤で1番良いのでは?というマスに。

『(2)推しの好きなところ』

Yさん:世間的には自分のこと好きとか完璧とかってイメージがあると思うんだけど、時折見せる年相応なところや仲間への想いなどのギャップが好き。


こんな感じで、時々雑談も挟みながらすごろくを進めていく3名。1周した時点で分かったのは、オタクは推しのことを考えると数秒フリーズする。皆「あー……」とか「えー……」とか言いながら斜め上の虚空を見ている時間があった。


ここからどんどんすごろくを進めていきます。


『(3)推しに直して欲しいところ』

Yさん:これは一択、早く画面から出て来てほしい。
中村:画面から出て来てもらうか、自分が入るかってとこだよね。

『(5)推しは目玉焼きに何かける?(かけそう?)』

中村:健康志向が高いから塩コショウっぽいけど、それとは裏腹に味濃いものも好きそうだからソースもありそう……。
Iさん:顔しか知らないけど塩コショウだと思う。塩コショウ顔。

『(6)自宅のカーテンはどんな色だと思う?その理由は?』

Iさん:これは知ってるので答えます。チェックです。最近自宅での自撮りとか配信とかが多いからね。
中村:供給がすごいな。羨ましい。


このように楽しくキャッキャとすごろくを進めてきた我々でしたが、この先に地獄のようなマスを作ってしまったことを一同は思い出す。ノリと勢いですごろくの内容を考えてはいけない。これは教訓です。


『(7)15秒以内に推しの好きなところ10個あげる 失敗したら3マス戻る』

15秒で10個ってことは何?1.5秒につき1個?イカれてんのか?すごろくでこんな序盤に3マスも戻ることある?と思ったけど、ここに止まってしまった以上はやるしかない。

中村:歌が良い、ワードチョイスが良い…………猫を飼っている!
Iさん&Yさん:猫を飼ってるはただの事実じゃん

絞り出すも10個に届かず、中村あえなく3マス戻る。

Iさん:顔が良い、スタイルが良い…………仕事が好き!

Iさんも10個に満たず3マス戻る。ちなみに2回戦でもIさんはこのマスに止まり、1つ目には「顔が良い」をあげていた。その一貫性、素晴らしい。大切にしてほしい。


運よくこのマスに止まらなかったYさんにも後で挑戦してもらったら、最多記録の7個だった。止まる人のチョイス間違えた。


そしてここで思ったのが、10秒で短歌詠むなんていうアホなマスを作らなくてよかったなと。ノリと勢いですごろくの内容を考えてはいけない。(2回目)



クレイジーマスを経てからも、すごろくは更に進んでいきます。


『(11)推しにしてほしいファッション』

Iさん:顔が整ってるからシンプルな服がいいな、無地のパーカーとか。

『(12)推しの好きな髪型・髪色』

中村:これはもうすぐ言える!黒髪短髪!でも推しはすぐ金髪にする!

『(14)推しを動物に表すと?その理由は?』

Yさん:見た目からしてオオカミでしかない。


後半でも、皆が推しについてどんなイメージを持っているかとか、それぞれの推しはどんな人なのかとかが少し見えるマスがあって面白かった。


『(16)推しを31のアイスに例えると?』

中村:ラムレーズンかなぁ、少しクセがあるけど好きな人はハマるから。
Iさん:大納言小豆!結構古風なところがあるから。
Yさん:チョコレートミント。理由はない。それしかない。


『(20)推しの得意教科、不得意教科は?(分からない場合は想像で)』

Iさん:国語は得意そうかな……文系っぽい。
Yさん:これは公式で出てる。得意教科は全部、不得意教科はない!
中村:推しが日本出身じゃないからそもそも日本と同じカリキュラムだったのかすら分からない……。


(※ちなみに1周目に全員がこのマスに止まったんだったか、終わってから聞いたんだったかはちょっと定かでない。酔っぱらっていたので。)


そしてすごろくは終盤を迎え、1着はIさん、2着はYさん。2人ともゴール直前の「3マス戻る」を華麗に回避してフィニッシュしてました。私はビリだったにも拘らずしっかり踏んで3マス戻った。

全員がゴールマスで推しへの思いの丈を述べ、無事推しすごろく1回戦終了。


(この一言も、酔っぱらっていて正直それぞれ何言ってたかあんま覚えてない。飲酒しながらの推しすごろく、めちゃくちゃに楽しいけどめちゃくちゃに記憶が曖昧になることが分かった。)



この後、サイコロの出目を通常通りにして2回戦をやり、それも終わった次は遂に各自止まってないマスの質問に答えていくという、もうすごろくでも何でもないやつになった。


それだけ推しのことを話すのも、人の推しの話を聞くのも楽しいんですよね~~~。マジで3年分くらい推しについての会話した気分になりました。


あと、推しのこと話すだけで気持ちが明るくなるよね。

これはオタクの良いところだと思った。


そんな感じで、ゆるく推しすごろくは閉幕しました。

Iさん、Yさんとは次回、それぞれにおつまみを送り合いオンライン飲み会をするという、また楽しそうなことを企てています。


現場はどんどん無くなるし、友達とも会えないけど、強く生きていこう。

とりあえず15秒以内に推しの好きなところ10個言える人がいたら、私に教えてください。






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