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Q.内閣府大臣政務官って偉いの?

視界に入ってきたのでちょっとだけ言及しますね。

内閣官房長官を補佐するのが「内閣府大臣政務官」
「将来の内閣総理大臣候補」が「内閣府大臣政務官」となります。

嘘です。内閣府大臣政務官はそういう役職じゃありません。

内閣府と内閣官房、名前は似てるけどJavaとJavascriptくらい違います。総理や官房長官といった「官邸」を補佐するのは官房副長官や首相補佐官です。シン・ゴジラで言えば矢口官房副長官や赤坂首相補佐官ですね。

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彼らは直接官邸機能(総理や官房長官)を補佐する役職ですから、官邸にいていろんな会議に顔を出しているわけです。シン・ゴジラの世界でも官邸の会議には他の役所からは基本的に大臣しか来ていませんし、副大臣や大臣政務官は臨席してないですよね。官房副長官とその他の役所の政務官とはそれくらい違うのです。どっちが偉いというよりも立ち位置が違うと言った方が正確かもしれません。まぁ全役所の政務は合わせて50名以上いるんですから呼んだら椅子の数だけでも大変なことになりますしね。そして内閣府大臣政務官はそんな50人の中の一人です。

そして政権の中枢(官邸)にあって内閣官房長官を直接補佐する内閣官房副長官ポストでさえ、別に総理大臣への登竜門ってわけでもないですし・・・。総理をめざすならいつかは官邸に入った方がいいんでしょうが、昨今の人事を見てるとそれもなんとなく過去の風習みたいになってますしねぇ。歴代の内閣官房副長官を見てもらえるとわかると思うんですが小泉内閣以前ならその後頭角をあらわす政治家が名を連ねているんですけど、それ以降はちょっと毛色が違いますよね。

そうそう、総理大臣候補でしたっけ。そういうのもあるにはあるのですが内閣府大臣政務官とかそういうのじゃないです。有名なところでは幹事長か官房長官を勤め上げることが総理への登竜門と言われていますね。どのくらい違うかというと、幹事長や官房長官が大関だとしたら、内閣府大臣政務官は前頭くらいです。登竜門を云々するにはまだまだ早過ぎるかなぁ・・・と。

それはそれとして、今までの総理総裁と比べて岸田現首相を含め、今後の総理総裁候補にはそういう経験がまったく足りてないので、これから総理総裁へのキャリアパスはどうなっていくのか、そこには興味がありますね。

安倍晋三(官房長官、幹事長経験)
福田康夫(官房長官経験)
麻生太郎(幹事長経験)
菅義偉(官房長官経験)

岸田文雄(なし)
河野太郎(なし)
高市早苗(なし)
野田聖子(なし)

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