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中森たついち広島市議会議員ってどんな人?

私たちは国政への関心に比べ、地方行政についてはまだまだ知らないことが多いと感じています。広島市議を6期務める現職の中森さんご本人に、このアカウント立ち上げに際し先日簡単なインタビューを行いました。大変興味深いお話をうかがうことが出来ましたので、ここに書き起こしてみようと思います。「誰がなっても変わらんよ」「市議会議員って何しよるかわからん」と思われる方にこそ、是非このインタビューを読んでいただきたいと思います。
中森市議について、また市議会議員の仕事について、理解を深める一助になれば幸いです。

ーーーこんにちは。今日は来る統一地方選挙 へ向けて中森市議に色々お話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

中森たついち市議(以下「中森」):こちらこそよろしくお願いします。

ーーーまず今一番訴えたいことは何でしょうか?

中森:やはり旧統一教会のことに触れなければなりません。ご存知のように広島市議会では「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)や関係団体との一切の関係を断つと宣言する決議案が否決されました。


ーーーこれだけ問題のある団体との関係を断つ決議が否決されたことに大変驚いています。

中森:自民党は明確に関係を断つと述べましたが、広島市議会はこの宣言を否決しました。
私も驚きと共に強い憤りを感じています。賛成しなかった会派は「党がすでに関係断絶を宣言している」などと述べていますが、そうであるなら尚のこと広島市議会としても関係断絶をはっきりと宣言すべきです。


ーーー仰る通りだと思います。少し話題を変えます。中森さんは現在6期目で、広い範囲のイシューで市民の声を届けて来られたわけですが、一番強い分野、専門の分野は何になるのでしょうか?

中森:やはり福祉でしょうか。私が市議会議員一期目の時(1995年初当選)に取り組んだ原爆養護ホームのことが思い出されます。

ーーー詳しく教えて下さい。

中森:当時原爆養護ホームは舟入むつみ園、神田山やすらぎ園、倉掛のぞみ園の3つ、むつみ園とやすらぎ園が各100床、のぞみ園が300床の計500床でした。

ーーー随分少ないとおもうのですが。

中森:そうなんです。当時で1000人を超える方が待機している状態でした。これら原爆養護ホームは国が予算を出し、市が運営するものです。
私は4つ目の原爆養護ホームの必要性を訴え、一年間の調査の後、新しく矢野おりづる園(100床)の建設に至ることが出来ました。

ーーーなるほど。広島市は原爆投下による甚大な被害を受けた街です。その被害を受けた方々が安心して暮らせる施設はなくてはならないものですね。

中森:また保育園の増設にも取り組みました。待機児童が多い中、市は公営の保育園を民営化し、また民営の保育園を増やすことで対応しようとしました。しかし保育は本来公の大事な責務のはずです。当時公立の保育園が89園、私立が50園という状態でした。

中森たついち広島市議会議員


ーーー(しかし一切資料など見ずにどんどん数字が出てくるな)

中森:全て公営とはいきませんでしたが、現在公立の保育園が88園、私立が201園です。既存の公営保育園の民営化を阻止しつつ、新しい民営保育園を増やすことが出来ました。

ーーー公営の建物と言えば、今お話をうかがっている中森事務所の近くには沢山の市営住宅があります。私の知人で歳を重ねた方が、階段の登り降りに苦労されているとの話を聞いたことがあります。立地の条件などもあるとは思いますが、エレベーターの設置など難しいのでしょうか?

中森:仰るように立地の条件などもあり、全ての市営住宅にエレベーターを新たに設置するのは難しい状況です。しかし住宅階段側にスペースがある建物には設置が可能です。

ーーーしかし現状なかなか設置が進んでいるとは思えないのですが…

中森:残念ながらそうなんです。この問題についても、私たちの取り組みから秋葉市政(秋葉忠利 1999〜2011)の時にはゴーサインが出たものが、松井市政(松井一實現市長)になって中止となりました。一番象徴的なのは鈴が峯の市営住宅です。

ーーーと申しますと?

中森:エレベーターがなかった旧来の住宅について、秋葉市政の時に工事がが始まり実際に設置することが出来ました。しかし松井市政になってから工事が中止となり、未だエレベーターの設置が行われていない建物があるのです。

ーーーえ?そんなことが?同じ場所にある建物なのに、一部はエレベーターがある、一部は無い状態になっているということですか?

中森:はい。全6棟のうち3棟に設置が完了しましたが、残りの3棟には設置されないままの状態になっています。今の松井市政がいかに市民の暮らしに対して冷たいか、まさに鈴が峯住宅のあの状態が象徴していると思います。

広島市営鈴が峰団地 画像奥の建物にはあるエレベーターが手前の棟には未だ設置されていない
画像奥側の棟にはあるエレベーターが手前の棟には未だ設置されていない(中森市議撮影)



ーーー(溜息…)そういえば己斐橋のたもとで工事が行われていますね。

中森:己斐橋は橋の上に分離された歩道がありますが、広島市内側(福島町側)へ下る部分について、歩行者は階段を使えるのですが自転車は走行する自動車と狭い車道を逆走する形で下らなければならない状態でした。

ーーー確かに土手に階段はありますが、自転車は市内側へ下る際、実質法令違反の状態で、しかも非常に危険な走行を強いられる形ですね。

中森:そうなんです。この件については長い間解決へ向けて取り組んで来ましたが、やっとこの度着工に至りました。

福島町側から己斐方面へ向けて、危険な車道沿いの路側帯から撮影。現在自転車はここを通行することを強いられている状態。
福島町側から己斐方面を望む画像 現在自転車はこの狭い危険な路側帯の通行を強いられている(中森たついち応援団メンバー撮影)
己斐橋たもと、福島町側から撮影した工事の模様。スロープが出来ることで上の画像にある危険な路側帯を通行せずに済むようになる。
スロープ工事の模様 己斐橋東詰の土手下から撮影(中森たついち応援団メンバー撮影)
広島市西区 己斐橋東詰スロープ工事の様子。
完成に近付いている
(中森たついち応援団メンバー撮影 2023年3月)


ーーーこの件一つ取っても、市政は私たち市民の生活にとって直接関わり合いのある大事な政治の場なんですね。
この春に行われる統一地方選挙、中森さんをはじめ市政に市民の声を届ける日本共産党の議席を必ず増やさなければなりませんね。
今日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

中森:こちらこそ、ありがとうございました。
日本共産党は広島市議に8名、県議には2名の候補者を予定しています。是非応援よろしくお願いします。

以上が先日中森市議とお話した内容です。
私が特に印象に残ったのは、鈴が峯の市営住宅の件です。首長が変わったら、既に進んでいたエレベーター設置工事がストップしてしまいました。市政は私たちの生活に一番近い、いわば最前線にある政治の場です。
来る統一地方選挙、実績を積み重ねて来た中森たついち市議、並びに日本共産党の予定候補者を政治の最前線に送り込みたいとの思いを強くしたインタビューでした。

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