見出し画像

【ハナヤマタ】なるとハナの絆の魅力について

 初めまして。コンテナ店子と言います。

 前々回の記事ではハナヤマタの中でもなるの魅力について語りました。そして、前回はハナの魅力について語りました。と言う訳で次は何を語るのか。色々ありますが、今回はハナとなるの絆についてを語って行こうと思います。

 この2人の絆の深さについては、ハナヤマタを読んだ人ならばみんな分かっていることだと思います。常に一緒にいますし、5巻のラストのシーンもこの2人で終わります。それ以外にも、公式でプッシュしてるのは言うまでもありません。以前も引用した、久しぶりに出たスリーブのデザインもハナとなるの2人でしたし、アンソロの表紙も中心にいるのはこの2人です。

久しぶりに出たスリーブ


アンソロジーの表紙


 世界にあるストーリーの中では色んな2人組がいて、その絆を話の中心におかれることが多いです。ワイルドスピードシリーズでは前者が退場するまではブライアンとドミニクを中心に描かれていますし、スターウォーズの続3部作では話の中心にレイとカイロレンがいます。


 このように、多くの長編シリーズでは主要な人物2人の絆を中心に描かれて行くことが多いです。ハナヤマタにおいて、これはハナとなるが該当すると言えるでしょう。つまり、本作品のストーリーにおいて、話の中心として描かれているのが2人の絆であるといえます。

 と言う訳で、今回はなるとハナがなぜ仲がいいのか、それがどのように作中で活かされているのかについて語って行こうと思います。色々なポイントがありますので1つ1つ見ていきましょう。


①構築したきっかけが興味深い


 2人が仲良くなったきっかけと言えば、初めて会ってなるがよさこいを始めたところでしょう。結論から述べると、その際にハナからのアプローチを受けて、何度も挫折しながらも最終的には仲良くなったことから、説得力が強いと言えます。

 普通であれば、一度嫌だと言われたら諦めてしまうことが多いはずです。実際にハナとなるもヤヤに否定された時は強い挫折を感じて、タミに励まされるまでは中々声をかけられなかったはずです(3巻P150)。

 挫折を乗り越えた上で築かれた絆であればあるほど、より2人の仲の良さは強く描かれます。これについてはなるとタミ、ヤヤとなる、マチとサリーちゃん先生などなど多くの形で描かれていますが、その中でも大きな障壁を乗り越えたのがこの2人であるといえるでしょう。

 なるがよさこいを始める時にハナへ「友達として」と言っていますが、これまでになるはハナに対してキツく当たっているシーンが3カ所あります。1つ目が最初に出会った時「私輝いてないもん」と行った時で、2回目が図書館で遭遇した時「私の日常を壊さないで」と言った時で、3回目が屋上のシーンで「みんながみんな貴方みたいに好きなことがある訳じゃない」と言った時です。このように、なるとハナは一緒によさこいを始めるまでに幾度も困難を乗り越えています。

2回目の挫折のシーン

画像2

引用元:浜弓場双(2011).ハナヤマタ①(P70) 株式会社芳文社

 また、2人が仲良くなったきっかけはなるがよさこいを踊るのが楽しかったからという部分と、自分にも初めて何かが出来るように感じたからだと思いがちです。確かにそういう側面もありますが、個人的には何かをやろうとしていてそれが上手くいかないということに共感を持ったこと、自分はそれが中々出来ないのに対して、何度繰り返し続けている様子から、自分も一緒に物事へチャレンジしたいという気持ちを動かされた部分が大きいと自分は考えています。

 これについての根拠は、やはり4組目「手のナル方へ」においてヤヤと一緒になるが、ハナの勧誘をしているシーンを眺めている所だったり(1巻P85)、そんな時のヤヤの対応から感じた表情。その外にも部活をやろうとして文芸部に入ろうとして入る前に諦めてしまった時(1巻P61)が例にあげられるでしょう。でなければあれらのシーンは必要ないはずです。

文芸部に入ろうとして失敗したシーン

画像1

引用元:浜弓場双(2011).ハナヤマタ①(P62) 株式会社芳文社

 このように、なるの側から友達になったことが、ハナに対しての様々な感情から来ているのはこれでわかってもらえたと思いますが、逆もそうです。ハナは図書館のシーンで一緒に踊れて楽しかったからだと伝えていますが、それだけではないはずです。

 これは後々のシーンを見て行けばわかりやすいでしょう。5組目「オペレーション!!」において、ハナが自分の想いを語るシーンがあります。「私はそんなに強い人間じゃないから誰かに気持ちを分かって欲しい」そう語る彼女の姿です(1巻P114)。このことから、初めて日本に来て自分の踊りが楽しいと言う気持ちが伝わったなるに対して強いこだわりを持ったというのがわかるでしょう。

 それ以外にも17組目「天使のスタデーソング」においてよさこい部への強いこだわりを見せるシーンがあります(3巻P44)。ここではもちろんタミやヤヤとのつながりという面もありますが、2人はまだ入って時間が経っていないという点を考慮すると、やはりなるの影響が大きいでしょう。

 このシーンでは、彼女が今まで頑張ってきたことを無駄にしたくないということを表現しています。アニメ版を例に出しますが、この時にかなり早口で止めようとしていた田中美海の演技を見ればその気持ちの強さが良く伝わるでしょう。

 なると一緒にメンバー集めをしたり、勉強してたシーンはそこまで多く描かれていません。しかし、それでもここで強く否定しようとしたのは、やはりヤヤに認められるシーンにしても、タミがよさこいに興味を持ったシーンでも、なると踊ったことがきっかけで、彼女にとってはよさこい部を作るということで最初からなると一緒に困難を乗り越えて来たからではないでしょうか。


②考え方や気持ちの部分でつながり合っている。


 ハナの他人を笑顔にしたいと言う気持ちと、なるのやさしさは非常に強い結びつきがあります。例としてわかりやすいのは、38組目「プロジェクトR」において、中々やってこないランに対してなるが自分も迎えに行ってあげたいと言っているのが例にあげられます(6巻P128)。ハナがそう思っている様に、なるも誰かが困っている時にはそばにいてあげたいと思っているのです。

 これは、ヤヤのバンドが解散してしまって落ち込んでいる時も一緒です。20組目「tea time」において、様子がおかしい彼女に幼馴染であるなるはもちろんですが、ハナも大きな反応を見せています。そして、このヤヤがよさこい部に正式加入するまでの流れには常に2人は一緒にいます。

ハナがヤヤの違和感に気づくシーン

画像4

引用元:浜弓場双(2013).ハナヤマタ③(P103) 株式会社芳文社

 このように、ハナとなるは他人が落ち込んでいる時や悩んでいる時に傍にいてあげたいという気持ちの面でつながり合っています。これを会話面で示す例も補足で付けておきます。

 14組目「グリーン・グリーン」においてなるとハナがよさこいを見る前に話していた内容を例に出します。ここでハナは誰かと一緒に楽しいと言う気持ちを理解してもらうことを自分の目標にしているという話をします。これに対してなるはそんな気持ちからよさこいが出来たのではと答え、さらに、次の15組目においてみんなと一緒に自分たちだけのよさこいを作りたいと言います。

ハナが自分の目標を語るシーン

画像3

引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ②(P148) 株式会社芳文社

 15組目に出た結論がなるにとってハナの言葉が関連しているのは言うまでもないでしょう。ハナと会話したことで、よさこいを通して自分たちの楽しさや思い出をメンバーのみんなと共有したい気持ちが産まれたのはもちろんのこと、それを見ている人にも感じて欲しいという気持ちになったはずです。

 ここから、ランを探しに行く回において、なるも彼女に自分たちがやっているよさこいの楽しさをわかって欲しいと感じたから動き出したのだと判断できるでしょう。そして、その気持ちはハナと同じ思いを共有したからこそ生まれたのです。

 また、彼女らが心の底でつながっていることについてで好きなシーンがあります。ちょっとしたシーンになりますが、18組目「トライ!トライ!トライ!」で、ハナはマチから言われた生徒会準備室にある衣装を見に行く際に、一番先になるを引っ張っていくところがあります(3巻P90)。これもやはりなるの事を信頼しているから起こる行動で、彼女であれば自分の興奮や楽しさを理解してくれるはずだと思っているからではないでしょうか。


③互いに互いを自分の目標のために必要としている


 なるとハナはお互いに自分の目標へと向かって行こうとすることに相手の事を必要としています。このため、思ったことや感じたことを伝えようとすることが多いのです。

 まずなるの方から見ていきましょう。彼女の目標は色々あるのでこれも1つづつ解説していきます。まずは個人的に彼女にとって一番大きい物であると思っている物、9組目「Princess×Princess」でタミに話していた物について語ります(2巻P46)。

 おさらいしておくと、このシーンでなるは、ヤヤやハナのおかげで中々踏み出せなかった勇気を出すことが出来たので、今度は誰か力になりたいと語ります。これについて、タミに対して背中を押すことが出来ましたが、そのシーンでは主に自分の力だけで出来たように一見見えます。確かに実際に動かしたのはなるですが、その力を与えたのはハナであると彼女自身が語っていました。

 そこで、ハナがなるの背中を押したシーンを確認してみましょう。そこで伝えていたのは、踏み出す勇気と自分の好きな物を見つけられること、そして誰でも頑張れば輝くことが出来ることです。それに対しなるがタミに伝えたことを確認すると、自分が背中を押してあげたいと言うことと、どんな時でもタミが自分のお姫様であることです。この2つには相関関係があります。

 まず自分が背中を押してあげたいと言う気持ち、これはなるから見ればハナから勇気づけられてよさこいを始めてから、ハナと一緒に踊ったりヤヤに認められるために練習したりと、毎日の間いろんなことを経験して楽しいこともそうじゃないこともありましたが、それが自分にとってすでに思い出になっている事から生まれたのでしょう。そうでなければ、タミを自分の仲間として誘おうとはしないはずです。

なるがタミの背中を押そうとするシーン

画像5

引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ②(P121) 株式会社芳文社

 またいつでも自分にとってお姫様であると言うことですが、これの解釈については、やはりタミの存在は憧れの存在であると言う意味だと考えられます。そして、ハナの言葉を参照すると、なるが誰でも輝けると言われたことに感情を動かされたのは、ヤヤやタミの存在があったからなのは自明でしょう。

 これは、16組目「花×花」において、シンボルマークを作る際に「可愛くて昔から憧れでだからみんなみたいに私も輝きたいと思った」と発言しているのが根拠になります(3巻P20)。ただ、このように思えたのは、なりたいけど無理だと思っていた所から、ハナの言葉やよさこいを通して目標を成し遂げて行ったからだと言えます。

 つまり、あの時のことは、ハナやヤヤとよさこい部として過ごした時間がなければ出なかった言葉なはずです。なので、ここでも彼女らとの絆を垣間見ることが出来ます。

 これ以外のなるの目標といえば、上でもあげた15組目「はじめのいっぽ」で初めてよさこいを見に行った時に発した言葉でしょう(2巻P171)。このシーンでこの言葉が出たのは、ハナやアニキから聞いた言葉に感化されたのももちろんですが、今までの経験でタミの悩みに心を重くしたり、ヤヤと喧嘩したり、そしてよさこいをするかしないかを本気で悩んだ、当時は大変だった日々があったからでしょう。つまり、あの言葉は今までの日々が楽しかったんだという報告でもあります。

始めてよさこいを見た時の発言

画像6


引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ②(P171) 株式会社芳文社

 そして、この目標はハナが過去に発した言葉とよく似ています。それは、4組目「手のナル方へ」で「楽しいも好きも苦しいも色んなことをやればやるほど増やしていける」と言ったことです(1巻P97)。

 なるが辛いことや大変なことも含めて目標の中に入れられたのは、決してそれらを乗り越えられるのが楽になったからではありません。26組目「カプチーノ・スクーロ」において、彼女がデパートのイベントを失敗することを必要以上に恐れていた様子を見ればわかるでしょう。

 ではなぜ、大変なことも例にあげられたかの回答があるとすれば、既にそれを乗り越えたことがあったからです。ハナの応援によってそれが出来たと言う過去があるからこそ、それすらも思い出になるんだとここで言えたはずです。

 つまり、なるにとって最初のよさこいを始める時以外も、ずっと何かをしようとする際には過去にハナが一緒にしている行動だったり話した言葉なんかが原動力となっているのです。

 これについては、上記でも言ったよさこい部のシンボルマークを作る時になるがハナも含めて「可愛くて昔から憧れだった」と発言しているところも補足になります。ヤヤやタミはそうだと思いますが、昔からという言葉を付けてハナも入れるのは、過去の彼女の言動がなるの推進力となっているからなのだと言えます。

 これに対し、ハナはどうでしょうか。彼女の目標と言えば、なると同じように彼女の家で語った物とよさこいを見に行った際に語った物です。どちらも自分1人で楽しむのではなく、それを誰かと共有したいという物です。これにおいて、一番達成しやすいのが、自分と同じ目線で楽しんでくれるなるだということを語りたいです。

 ハナにとって映像や1人でのよさこいについては経験もあるでしょうが、誰かと一緒にというのはなるがはじめてでしょう。そういう意味で、一番共感を持ちやすいのがなるです。具体例をあげれば、6組目「となりのゴクドーさん」でアニキのお店で話を聞いた時があるでしょう。鳴子の鳴らし方をより簡単な方法があると聞いた時に一緒に同じ表情をしているのを見ればわかりやすいはずです(1巻P133)。

 それ以外にも、10組目「お父様☆トールド☆ミー」において、タミに踊り方を教わるシーンでも2人は同じ表情をしています(2巻P67)。このように、ハナがよさこいに関する新しい経験をする時には必ずなるの姿があります。なので、彼女にとって一緒に何かを経験してその楽しみを素直に感じ取っている存在はかけがえがないのでしょう。

タミの踊りを見た2人の表情

画像7

引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ②(P67) 株式会社芳文社

 共有しやすいという点もそうですが、なるは表情だったり言葉だったりに感情が乗っかりやすいですし、自分からそれをしようとします。表に出やすいという点については、すぐ泣いたり顔を赤くするシーンが多い所を出せば自明なはずです。

 それ以外にも、感情が高ぶると言わなくても別に構わないことを口にしようとします。18組目「トライ!トライ!トライ!」において、新しい振り付けや曲で踊った際にその楽しさを語るシーンがあります(3巻P62)。個人的にもとても好きなシーンで、言ってくれた方が結果的には良かったと思いますが、それは読者目線での話です。あの時のなるの視点からならば、こうやってみんなで一緒にいるシーンが楽しいと言う必要はありません。実際彼女らが楽しんでいる様子は表情を見ていればわかります。

 それでも口にするのは、やはり彼女が楽しいと思う気持ちを表現することで彼女も他人と楽しみを共有したいと言う気持ちや、感極まってしまうと感情が表に出やすいという癖から来ているのでしょう。そんな正直なところもなるの魅力だと思います。

 そんななると言う存在は、ハナの目標を達成する上で必要不可欠な存在であると言えるでしょう。感情に正直な彼女は、相手が喜んだり悲しんだりしてくれている姿を見る方が嬉しく感じるはずです。

 これについては、なるがはじめて鳴子を鳴らしたシーン、5組目「オペレーション!!」が根拠になります(1巻P122)。これについて最初彼女が鳴らした直後でもハナは笑顔を見せますが、それがより大きくなるのは、なるが言ったハナのようになりたいという発言が起動になっていると言えるでしょう。彼女によさこいの楽しさを共感して貰えたという点でこうなったと自分は考えています。


④ハナがアメリカに帰らなければならなくなった時、互いが互いの幸せを願う姿に満ちあふれている

 ハナとなるの絆を語る上でこのエピソードは切っても切り離せないでしょう。ずっと目標としていた夏のお祭りを直前にして、ハナがアメリカに帰らなければならないとなったところです。

 冒頭のハナが悩んでるシーンからして素晴らしいです。32組目「Rocket Girl」において、彼女は両親と一緒にアメリカへ帰ることを伝えなくてはならなくなります。この時、なるはハナの事が本当に好きで、それだからこそ両親と日本で暮らしていることを知って2人と幸せになって欲しいと伝えています(5巻P78)。

ハナに幸せになって欲しいことを伝えるなる

画像8

引用元:浜弓場双(2014).ハナヤマタ⑤(P78) 株式会社芳文社

 当然、なるはこれについて本気で彼女の事を思って言っています。ただ、そのせいで、よりハナを苦しめることになります。当然、それはハナも彼女の事が好きだからです。恐らく、ハナの立場からすればなるは行っていいと言い出すのはわかりきっているでしょう。でも、なるにそう言って欲しくないのでしょう。なぜなら、なるたちと踊りたいのも一緒だからです。

 だからこそ、自分の両親を愛する気持ちを肯定されてより辛かったし、それに漬け込んでいるかのようで、より言い出したら嫌われると思ったのでしょう。だから、ハナはなるの家に来た時に裏切ると言う表現をしたのです(5巻P91)。

ハナが自分の発言を裏切ると表現するシーン

画像9

引用元:浜弓場双(2014).ハナヤマタ⑤(P91) 株式会社芳文社

 また、そんななるはハナにどうしていいかわからなくなります。それもそのはずです。ヤヤの時にしても、タミの事にしても、彼女が他人のために何かをしようとした時、必ずハナの姿がありました。それなしで初めてやらなければならなくなったために、どうしていいのかわからなくなったのでしょう。

 実際問題、お父さんから言われたハナの事を大切だと言い続けるという言葉は(5巻P84)、20組目「tea time」においてタミがヤヤについて語った際に言った言葉とよく似ています(3巻P113)。それでもそれが強く響いたのは、ハナが大切であると言う気持ちが強いからでしょう。

 そして、それからなるがハナの事を大好きであると伝えた次のシーンではアメリカに飛び立つことになります(5巻P99)。これは、やはりここで行くか行かないかの衝突を描くのをせずに、ハナがいなくなった消失感を描きたかったと言うのと、中学生らしさを描くために子供だけでは無力であることを描きたいと言うもあると思いますが、それ以上になるが本当に彼女の幸せを望んでいるから黙って行かせたのでしょう。

 それは、2人が残された時間を一緒に過ごす際にお風呂に入ったり布団で話すなりをして過ごします(5巻P110)。これは、2巻で話していた素敵な思い出を作りたい目標もあって、おそらく出来るだけ別れを楽しい物にしたかったのと、特別なことにしないことで悲しみから出来るだけ離れたかったのだと思います。

 このように、ハナとなるはお互いにお互いのことを思うがゆえに悩むことになってしまっています。ただ、それは今までに彼女らがお互いの優しさに触れあったり、楽しみを分かち合いたいという気持ちに共感しあったからこそ産まれてくる感情で、リアル時間での触れ合ったのはほんの数か月にすぎませんが、それでも、心の部分で触れ合うことや自分のしたいことをお互いにしあえた期間だったからこそ、その時にお互いが必要不可欠になったので、起こったのだと言えます。

 これほどまでに深い絆を描いているから、お祭りでハナが戻ってきたときに感動できるのだと言えますし、彼女が母親に戻りたいと伝えたことにも重みが産まれるのです。


⑤まとめ

 このように、なるとハナは作中で一番濃く描かれている絆の1つであると言えますし、個人的にもハナヤマタの魅力の1つであると言えると思います。ハナヤマタのメルヘンな雰囲気にもその純真さはとてもあっていると言えますし、人気も高いのも納得と言えるでしょう。

 2人の絆についてまとめると、
・絆が構築されて行く姿の間に何度も挫折があるので興味深い
・互いに誰かが困っている時はそばにいてあげたいと思う気持ちが一致している
・お互いの目標を応援し合って支え合いながら達成を目指している
・別れることになった時の気持ちの変化が素晴らしい

 こんな感じだと思います。

 今後もハナヤマタの記事は出していこうと思います。

 まだ語ってないキャラクターはいっぱいいますし、何度も読み返すことで好きな部分を再確認出来たりできますし、新しい魅力に気づいたりも出来るので、書いてるのがかなり楽しいです。今後も続けて行こうと思うので、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?