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【ハナヤマタ】ラン&わ子編(6~8巻)の魅力について

 始めまして、コンテナ店子と言います。

 今回はちょっと急ですが、ランとわ子が活躍する6,7,8巻の魅力について語っていきたいと思います。今までこの辺をあまり話題に出してこなかったのは、単純に個人的に5巻までの方が好きというだけです。ただ、こっちも別に嫌いと言う訳ではないです。それまでとはちょっと魅力となっている部分が異なるからあまり語れませんでした。

 個人的に今までよりこっちの方がキャッチーさは上がっていると思うので、のぞゆめとかみたいにトーンが明るくてキャラクターの動きが大きい作品が好きな人は6巻以降の方が好きなのかなというイメージで、逆に空色スクエアみたいなゆったりとした会話劇とかが好きな人はそれ以前の方が好きなのかなという印象です。

 あくまで個人的な好みの問題なので前者の方が好きだと言う人も全然いいと思います。実際わ子とランの2人がハナヤマタで一番好きだという人は見たことありますし、社会的にヒットをしていたアニメ映画である「君の名は。」とかもトーンとしては明るめであるそっちに近いと思います。


 全然違うと言うだけでこっちもこっちのいい所があるので、これも1個1個語って行こうと思います。それでは行きます。


①キャラクターがデフォルメ化された


 それまでもキャラクターのヴィジュアルについては少しづつ変化はありましたが、7巻あたりから大きく変更が入ります。背が低く見えるようになったのと、顔が小さくなってパーツに丸みを帯びるようになりました。これは作品全体をキャッチーな見た目にすることを目的としていたと思われます。

初期の頃のキャラクターのヴィジュアル

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引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ⑧(P171) 株式会社芳文社



キャッチーなヴィジュアルになった8巻のキャラクター

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引用元:浜弓場双(2016).ハナヤマタ⑧(P28) 株式会社芳文社

 これは、個人的な見解としては運営側の目論見なのかなと考えています。アニメにはあまり詳しくないので確実的なことは言えませんが、ハナヤマタがアニメ化された当時(2014年)は同じまんがタイムきらら雑誌から出て来た「ご注文はうさぎですか?」というアニメが非常にヒットしていました。なので、運営としてそれに絵柄を合わせようとしていたのではないでしょうか。


 また作者の浜弓場双は非常に細かい絵を描くことが出来ます。この人物が描いた漫画である『おちこぼれフルーツタルト』のキャラクターが着ている衣装を見ればハナヤマタのためだけに用意したわけではないと言うのがわかるでしょう。


 話が変わりますが、『ドラゴンボール』においてスーパーサイヤ人という存在がいますが、あれは原作者が髪の毛を塗るのが面倒だったから金髪にしたと言われています。また、あの作品には髪の毛のないキャラクターが多いことでも有名です。

 このように、敢えて面倒な衣装を作ってそれを恒常的に描いている浜弓場双を逃したくない一方で、トーンをまんがタイムきらら内の流行に合わせたいと言う意味で、恐らく絵柄を変更することで雰囲気を変えさせようとしたのだと思います。また、当時まんがタイムきららフォワードの中で流行していた漫画の絵柄もそれに近いものが多くあることも、表紙などから明らかになるでしょう。

 このような変化は作品内としても大きな意味を持ちます。これは、キャラクターにとっては、夏のよさこいのイベントという1つの大き目標を成し遂げたとことにより、その内面に余裕や自信が産まれたことを表していると言えます。

 これの根拠としてはなるの行動がわかりやすいでしょう。彼女は作中序盤ではおどおどしたような態度が目立ちます。1巻で取り上げるなら2組目「ロック・ユーです」において、ハナから一緒に踊ろうと言われた時の様子が例になるでしょう。このシーンで彼女は、目を白くして驚いている姿を見せます(1巻P33)。

ハナから踊ろうと言われて驚くなる

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引用元:浜弓場双(2011).ハナヤマタ①(P33) 株式会社芳文社

 しかし、6巻以降は彼女が話の中心から多少外れたのもありますが、そのようなことはかなりなくなったと思いますし、むしろ自分から進んで行動するようになります。ランが中々現れない際に自分も迎えに行ってあげたいと言い出すところや(6巻P110)、ポンコツ祭りに出ようと言い出すところなど(7巻P45)が例になります。

 また、それ以外にもマチもこのような様子が見られます。以前彼女がよさこい部に入った時はなるたちが気まずそうにしていても「何?」というだけで、体を動かしたりはしないし、感情の変化も表情からはほとんど見せないですし、会話も見せません(5巻P8)。

 その一方で、このシリーズに入ってからはどうでしょうか。40組目「WATCH RAN」において、ランから部活になじんでいないと言われた時を例に出します(7巻P9)。この時の彼女は一気に表情を青ざめている様子を見せています。タミから過去に「他人に頼ることが選択肢にない」とまで言われた彼女がここまで感情を大きく表現できるようになったのは、やはり表現が豊かになったからだと言う所と、1つの困難を仲間と共に乗り越えて心の余裕が出来たからだと言えるでしょう。

 このように、なるやマチはもちろんのこと、みんなが一つの目標を乗り越えたことで、自分に自信を持ったために、それで手に入れた明るさを表現するためキャラクターがデフォルメ化されたと言えるでしょう。また、これを裏付ける根拠として、なるのお父さんの発言があります。

 彼は16組目「花*花」においてなるのことを、よさこいを始める以前と比べて笑顔が素敵になったという言葉や女の子らしくなったと伝えています。自分が夢中で打ち込めることが産まれたことで、そうなるのであれば、これはデフォルメ化されることによって、感情表現が豊かになっていると言う部分もあるでしょう。

 結論として言えることは、このデフォルメ化を通して、キャラクターが自分を表現すると言うことを視覚的にわかりやすくすることで、それが大きくなったことを表現しているのです。 


②ランのキャラクターの斬新さ 


 このシーズンに置いて一番掘り下げられたキャラクターは誰でしょうか。個人的にはランだと思っています。ただ、部活を潰そうと生意気な行動をとり続けていた彼女が何かを破壊する恐怖から解放されて丸くなるだけでなく、キャラクターとしてわ子が今まで彼女にしてきたことに気づいて仲直りするまでも描いています。

 まず、登場の時点で衝撃的でした。これまでハナヤマタにおいて悪意を持って他人を傷つけてやろうとするキャラクターがいなかったから、よさこい部を潰そうとするという設定を登場と共に言い放ったことが衝撃的です。

衝撃的な登場をしたラン

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引用元:浜弓場双(2014).ハナヤマタ⑥(P135) 株式会社芳文社

 実際、同じようによさこい部の活動を止めようとしたキャラクターとしてマチがいます。8組目「Girls Style」において、彼女は屋上の使用を禁止することをなるたちに見下ろしたような目線から伝えますが(2巻P26)、これは生徒会という立場として行っているのが明確です。

 その証拠に、19組目「Down the Rabbit Hole」で新たに彼女らが目の前に現れた際、タミの行動ありきではありますが、協力しようとする姿を見せます。これの根拠については、30組目「Little Miss Sunflower」において、目標に向かって頑張っている姿を見るのが好きだと話しているところがあるでしょう。それを応援するがために衣装を入手するのに協力したのです。

 さて、これに対してランはどうでしょう。ランがよさこい部の活動を止めようとした理由については、登場時に見ただけではわからない上、キャラクターとして登場前に何度もハナを攻撃しようとしている点から(6巻P125)、不穏な空気を感じるのは言うまでもありません。

 このように、今までハナヤマタは誰かを応援したいと言う気持ちを前提にして動いていたために、それと真逆の存在として登場したランには衝撃を受けました。

 それ以外にも、彼女の大きな特徴としては衝動的かつ多動的な行動が目立ちます。

 これについて具体例をあげるとすると、45組目「ローカル・ネットワーク」において、それを逆手に取られてしまった上に、それを利用してわ子の口車に乗せられてしまったシーンがあります(7巻P119)。このシーンは、彼女が自分をバカにされたと感じた際にそれに噛みついてしまう所と、わ子とは絶交だって言ったはずなのに、それを無視されているような態度を取られているのが不満なんでしょう。

ランがわ子に都合よく乗せられてしまうシーン

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引用元:浜弓場双(2015).ハナヤマタ⑦(P119) 株式会社芳文社

 また、それ以外にも、40組目「WATCH RUN」において、自分の好きなヤヤがなるの事を好きだと知った際に、それに対して慌てて彼女の所へと問い詰めたところもその根拠となるでしょう。これは、作中で当事者となったキャラクター全員であるなるとヤヤがこの問い詰めに対して顔を赤くしています。それに対して、ランがそうなっていないのは、やはりここで衝動的に行動していて、考えよりも行動の方が先に来ているのでしょう。

 一見この性格は作品にとってマイナスポイントであると感じる人がいるかもしれません。しかし、それは違います。これは、48組目「The Six Musketeers」において出て来た、ヤヤの言葉が例になります。

 彼女はランに対して自分以外のメンバーもみんながみんな支え合っていると言う話をします。これは彼女にとって大きく刺さった言葉だったのでしょう。そして、それだけでなく、今までの他のメンバーも多くの欠点を抱えていることを知ったのです。そんな人たち同士がお互いを応援し続けるチームの話としては、欠点を抱えているキャラクターの方が仲間としては最適であると言えるでしょう。

 また、彼女は今までのキャラクター以上に打ち解けていくのに難易度の高かったキャラクターであったと言えるでしょう。具体的な根拠をあげると、彼女にとって一番大切な相手というのが他にいるポイントが大きいです。過去の例の場合は、タミやヤヤに関してはなる、マチに関してはタミがいたのでその様子に寄り添いやすかったのです。

 ですが、ランの場合、ほぼほぼ初対面な上に、彼女に最も寄り添っているのはわ子です。43組目「13歳の金曜日」で実際彼女はわ子以外友達はいないと明言しています(7組目P67)。このように、彼女は、5人でようやく気持ちを結束させられた彼女らの元へとやってきた新たな障壁として、その多動性や衝動性を活かすことになります。

ランが自身の友達はわ子1人だと語るシーン

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引用元:浜弓場双(2015).ハナヤマタ⑦(P67) 株式会社芳文社

③わ子によって話がより複雑化している 


 ランが感情を前に出していくキャラクターでした。それでヒートアップしやすいからという意味でより話が複雑化しているのに対し、わ子は人に対して思っている事を表に出しません。これについてはその原因を終盤になって語っています。 

 56組目「鎌倉少女弐」において、彼女はかつてお祭りで楽しそうにしていた人たちの気持ちがわからなかった所にランがやってきたと語っています。つまり、わ子からすれば気持ちを共有できた彼女だけが今でも友達だと思っているのです。現に証拠として、44組目「YOSAKOI JOB!!」において、知人であるはずのタミに対してですらランが自分の仲間であることを表現するために強気の姿勢を見せています(7巻P83)。

ランに関する会話では強気になるわ子

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引用元:浜弓場双(2015).ハナヤマタ⑦(P83) 株式会社芳文社

 また、それ以外にも一通りの話が終わった後の63組目「3000」においても、彼女は文化祭のステージに自分が出ることに対して疑問を持っています(9巻94)。これは、やはりわ子にとってはランが主人公である姿を追い求めていた部分が大きいからであると言えるでしょう(8巻P104)。

 また、冒頭でも触れましたがわ子は多くを語ろうとしません。38組目「プロジェクトR」において、ランについてタミから聞かれた際(6巻P123)、危険であることしか伝えていないですし、53組目において「Girl actually」においてなるとファミレスに行った時の件も、彼女が発した言葉はそこまで多くありません。

タミに聞かれて多くを語ろうとしないわ子

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引用元:浜弓場双(2014).ハナヤマタ⑥(P123) 株式会社芳文社

 これは、元からハナヤマタには見られた傾向でした。上記の通り、6巻中盤以降、キャラクターがデフォルメ化されたので、そこから大きく脱出しましたが、わ子に関してはこの部分を未だ多く残していると言えるでしょう。

 脱出前に関していえば例えば、19組目「Down the Rabbit Hole」において、ヤヤがしている表情が例になります。バンドメンバーから来たメールの内容も見えなくなっていますし、普段自分の理想に向けて日々頑張っているヤヤが何やら窓を見ているだけで少し変なようには見えますが、それが何を意味しているのかは解説されません(3巻P74)。

 このように例のようにハナヤマタでは感情や気持ちを表情だけで表現するシーンが度々みられます。そして、その部分をわ子は他のキャラクターよりも非常に多く引き継いでいます。

 その具体的な例として1つあげるとすれば、46組目「ズーン・ガール」において、以前の回でいきなり入部すると言い出した彼女が、よさこいを教えることになった姿があります。

 この話では彼女が多くしゃべっているシーンが見られますが、よさこいの内容について話していることが多く、感情を露わにしているシーンは彼女らの踊りを心配するシーンと(7巻P133)、なるにランとのコンビネーションを褒められた時(7巻P137)と、その後彼女がいなくなった時だけです(7巻P139)。

 そして、このシーンとそれより前の話では、彼女の目的はランとかつてのチームが関係しているくらいの事しかわかりません。しかし、何故か余裕そうに見えても何だか上手く行ってないようで、よさこい部のメンバーに対しても個人と会話をほとんどしないため親身ではないようにすら感じます。

 このように、彼女は本当に必要な内容を語らずに思わせぶりな態度だけで焦らし続けることで緊張感を持たせる役割を持っています。この点において、読者が与えられたものから考える余地を与えていると言う意味で、今までのハナヤマタの魅力を継承していると言えるでしょう。

 また、ランに比べてわ子は掘り下げが弱いと感じる人がいるかもしれませんが、これは、ハナヤマタの魅力でもある表情や風景などの表現を彼女がランの分を引き受けているからです。これは、彼女ら2人が1つの組み合わせとして表現されている根拠にもなるでしょう。

 そして、ランの登場によって相手を傷つけようとするキャラクターが現れたという話を上でもしています。この路線変更によってわ子の見え方にも大きく影響を受けています。

 彼女は44組目「YOSAKOI JOB!!」において、ランが自分のチームメイトであると語るシーンにおいて、自分たちと一緒にやろうと、ランの事をよさこい部の一員であるかのように言うタミに対して厳しい視線を見せます(7巻P84)。このように、彼女は何やら強い意志を持っている様に見えますし、それのために敵意を見せるのをためらいません。

 少し話が変わりますが、『シックスセンス』という有名な映画があります。これを撮影した監督M・ナイト・シャマランの言葉を引用します。『ナイフを持った殺人鬼が襲ってきても、それはホラーではない。ナイフを持った殺人鬼が家にいるのはわかっていても、どこにいるのかはわからない。それこそがホラーだ』

 書いてみて思いましたが、あんまりいい例えではないと思います。ちょっと表現が誇張しすぎていますが、この言葉と同じように、考えや中身がわからないわ子の存在と、そして他のキャラクターを傷つけることを目的として現れたランが登場したことで、何かが起こってしまいそうだが何が起こるかがわからない緊張感を産み出していたと思います。

 そして、このような様子があったから、彼女の目的への強い執念を感じることが出来るし、それによって最終的にはランを自分の元へと呼び戻すのではなく、その幸せを応援しようとする姿に感動するのです。それのおかげで思った通りではないにしても、彼女はランの元へと戻ることに成功しました。 

彼女の幸せを応援したことでランの元へと戻れたわ子

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引用元:浜弓場双(2016).ハナヤマタ⑦(P169) 株式会社芳文社

④ランとわ子の間でまた新しい悩むメンバーの姿を見ることが出来る


 上記にも書きましたが、新キャラクターの2人は今までのよさこい部のメンバーとは関わりの少ないキャラクターです。なので、その結果として今までの強く踏み込んでいくハナやなるの方法ではなく、ヤヤがランの信頼を勝ち取ることが出来ました(7巻P62)。このように、後輩が出来たことにより、5巻までの彼女らとはまた違う一面を見ることが出来るようになりました。

 なるを例に出してみるとわかりやすいでしょう。40組目「WATCH RAN」で彼女は今までいなかったヤヤの事を慕う人物が現れたことに衝撃を受けることになります。

 なるにとっての目標の1つであったヤヤに認められたい、彼女のように自分もなりたいという気持ちで、今まで彼女は動いていましたが、そんな中でランが現れたことで、追い抜かれてしまうかもという気持ちが出て来た時に(7巻P28)、口にはしていませんが、ヤヤからの気持ちを奪われてしまうかもというのもあったのかもしれません。

 それ以外にも、詳しくは前回の記事でも語ったので省略しますが、ヤヤもかつての自分を追いかけている存在と出会ったことで、今までの彼女には見られないような様子をみせました。これは今まで上手くやっていた自分の事ばかりを気にしていた彼女が他人に頼る気持ちを手に入れたことで、それをランにも伝えようとしたのでしょう。

 このように、後輩が登場したことで、既存キャラクターの新しい一面を見ることが出来るようになりました。また、これは、彼女らがよさこいのグループに属しているという点も大きく、ただ同じ部活のメンバーだからというだけでなく、なるたち側から見て、ランたちに惹かれる要因になっていると言えるでしょう。


 これは、5巻までと見比べてみるとわかりやすいです。10組目「お父様☆トールド☆ミー」において、タミにターンのやり方を教わっていた際にハナが踊りを習ったことで仲良くなったがために誘いました(2巻P68)。また、それ以外にも、19組目「Down the Rabbit Hole」においてタミが「せっかくみんなでやるんだから自分も何かしたい」と言っている様に、他人のために自分も何かしたいと言う気持ちでこの話は進んでいます。

ハナがタミをよさこいに誘うシーン

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引用元:浜弓場双(2012).ハナヤマタ②(P68) 株式会社芳文社

 この気持ちがランたちの存在において活かされていると言えます。例えば、44組目「YOSAKOI JOB!!」でランはよさこいに関して非常に詳しい知識を持っていて、以前から振り付けを考えているハナよりも難しい物を考えることが出来る姿を見せています。そして、それが余裕で出来る彼女にメンバーは憧れていて、もっと一緒に踊りたいと言う様子を見せています。

 このように、一度よさこいを通じて仲良くなった相手に対して、ハナヤマタのキャラクターはなんとか力になりたいと思い始めます。また、その気持ちを通じてランもよさこい部のメンバーと一緒に踊りたいという気持ちを強くしていきます。これは47組目「Rボード」において、自分が同じチームにいて欲しいという気持ちを表現するために、難しい振り付けを覚えてきてくればメンバーの姿を見て泣いてしまったこととも、要因が絡んでいるでしょう。

 よって、6巻以降の既存メンバー5人は、今までに培ってきたものを活かしながらも、1つの大きな経験を乗り越えたことで手に入れた自信を武器に、2人へとアプローチをしようとして行きます。これにより、また彼女らが魅力的に見えて来るのです。


⑤まとめ


 このように、アニメ版の完成度が高いことや今までのストーリーがなるの成長物語としてまとまりがよかったと言う所の評価が高いのと、今までとの路線変更で少々評価が分かれるとは思いますが、ラン&わ子編にも、今までにない魅力で溢れていて、とても興味深い内容になっています。

 個人的にも、単純に好き度で5巻までの方が上だと言うだけで、好きか嫌いかで言ったら圧倒的に好きです。

 そんなラン&わ子編の魅力をまとめると、
・キャラクターの感情表現が豊かになった
・ランの登場が衝撃
・わ子のキャラクター性がより内容に深みを与えている
・既存の5人も新しい内面を与えられている

 という感じになっています。

 ぶっちゃけ今回の記事だけでランとわ子それぞれの内面の魅力を個別に語れては全然いないと思いますし、2人の絆についてもいっぱい語りたいし、あと、タミとマチの個別の魅力などなどまだまだハナヤマタについては語れることがいっぱいあるので、今後ももしよかったら応援よろしくお願いします。

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