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中道通り商店会とボク①

やるならとことん

2005年(平成17年)にお店を出して、商店会のお手伝いをはじめた訳ですが、今でもやれることは出し惜しみせずやる覚悟です。
前にも書きましたが、先輩からの覚悟を問われるお言葉を頂いたことももちろんありますが、自分が長い間携わってきたイベントや販売促進企画という仕事柄、商店会の活動に寄与できるノウハウをたくさん持っていることに誇りもありましたし、ボクのノウハウを商店会に出し惜しみしなければ、もっともっと面白い商店街にできると確信もあります。
なので、この世界に引き入れてくれた様々な人に恩義を感じ、その恩義に報いることを優先順位の一番にしています。

関わってわかった当時の体質

ボクが中道通り商店会に関わるようになった2005年(平成17年)当時、商店会の役員構成は、中道通りに住んで商売しているかオーナー業の方々がほとんどで、お店を借りて商売をしながら、商店会の手伝いをしていたいわゆる若手はほんのわずかでした。
そして、当時会長だった八百銀の吉田さんが、商店会の事務処理や補助金申請などを担当し、会費の集金はみすずの鈴木さんが中心となって取り仕切るという、概ねこのお二方が商店会を支える体制でした。ボクの印象としては、配りものと集金は鈴木さんを中心に役員が分担してやっているけれど、それ以外のことは全部吉田さんに集中しているような状態でした。
さらに、会員の中でも当時若手と言われていたお店を借りて商売している方々からは、「払った会費が効果的に使われていないのでは」とか、「入会しているメリットが感じられない」と言った、やや冷めた目で商店会を見ている声が多く聞こえ、商店会全体に少々ささくれた空気が流れていた。
そんな頃に、ポンとボクが入っちゃった感じでした。

最初は風通しの良さを取り戻すことから

新参もののボクにできることは、まずは、配りものと集金の手伝い。その手伝いを通して、ボクの人となりを周りの皆さんに知ってもらうことから始まりました。
そして、会長や役員の皆さんに信頼されるようになって始めたことが、吞み会の企画でした。
当時のどよんとした商店会の空気感を払しょくするためには、呑み会でも企画してより多くの人がまずは知り合って話ができる場を作り出すのが良いのではと考えたのでした。
根っからの幹事好きな体質で、何より自分が呑んで食べてしゃべるのが好きだったので、半分は自分のためでもありましたが(笑)。
時にはボクの店に来てもらったり、またある時はスペイン料理「ドスガトス」の高森さんのお店でワインをたくさん頂く企画をやったり。
中道通りに住んでいる先輩役員も、お店を借りて商売しているいわゆる若手会員も、呑むのが好きな人は呑み会好きなので、そんな人たちからまずは集まって交流できるように心がけたのもこの頃でした。

新しいことに皆でチャレンジする

それからもうひとつ。それは今まで商店会でやっていなかったことに新たにチャレンジすることを提案しました。
新しいことにチャレンジするためには、役員と一般会員、住んで商売している人、働きに来ている人など様々な立場の人が、その垣根を取り払って知恵や意見を出し合わないと、例え良い企画でも決して成功しません。
呑み会でただ呑んでおしゃべりするだけでなく、商店会の課題についても話し合うことで、少しずつ風通しが良くなっていくのを感じました。
前にも書いた、なかみちハンドブックやオフィシャルサイト作りもそのひとつですが、もうひとつの試みが、2008年(平成20年)から商店会の主だったメンバーで議論を重ね、2009年(平成21年)から実施した「クリスマスイルミネーション」でした。

2009年(平成21年)から始めたXmasイルミネーション

会長にかかる負担を分散する

商店会に関わるようになって4年がたった2009年(平成21年)。
吉田会長に集中していた事務作業をサポートし、商店会の新たな事業を企画立案する役割を担うことになりました。
最初にお手伝いしたのは、商店会の総会資料の取りまとめなど事務作業の効率化でした。
当時は、吉田会長が手書きで書類を作ることが多く、総会資料などは吉田家の看板三人娘がパソコンに入力して体裁を整えたり、コピーなどの作業を家族みんなでやって頂いていた頃で、娘さんに当時のことを聞けばそれはそれで楽しかったとおっしゃって頂けますが、商店会の事務作業が、吉田家におんぶにだっこになってしまっていた時代。
ボクは、仕事柄パソコンを使って書類をまとめたり、表計算ソフトで数字を管理するのは苦でありませんでしたし、データ化していけば後々楽だということがわかっていたので、仕事の空き時間にちょちょっと商店会の事務作業をやり、吉田会長の手を煩わせることを減らすことから始めました。

事務をやることで改善点も見えてくる

商店会は会員から預かる会費で成り立っています。
その預かったお金を使って、街路灯の電気代を支払い、防犯カメラのメンテナンスをやり、吉祥寺の商店会が集まって合同で行うイベントの負担金を払い、商店会独自のイベントや秋祭りなど会員と地域のためになる企画にお金を使っています。
そういった商店会の事業すべてが、有機的に効率よく行われることが商店会の理想で、その理想をより高い所で実現できればと会員も地域の皆さんもハッピーなはず。
事業予算の小さい商店会だからこそ、総会や役員会で決めた事業を効率よく最大限の効果を得られるように実現するために、常に無駄や非効率を見つけ出し改善していくことが大切だと、事務作業から気づかされました。

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