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2023年ボクの振り返り

最大のトピックは商連会長になったこと。  これにつきる!

2年前から前任の大先輩に「次はおまえがやれ」と言われていましたが、中道通り商店会の会長を当分続けるつもりだったことや吉祥寺活性化協議会の副会長もつとめていることからこれ以上は無理だと思い、逃げ回っていたのですが(笑)、
ほかにやって頂けそうな方もいないし、ボクの好きなようにやらせて頂けるなら思いっきりやってやろうという気持ちも大きくなってきたので受けることにし、2023年5月30日の定期総会で、第9代武蔵野市商店会連合会の会長になりました。
中道通り商店会の会長のまま、しかも吉祥寺活性化協議会のウェルカム事業担当部会を預かる副会長も兼務のままという、ボランティアとは言え、抜き差しならぬ忙しさがやってくることは想像に難くありませんでした。

武蔵野市商店会連合会とは

武蔵野市商店会連合会はその名の通り、吉祥寺エリア、三鷹中央エリア、武蔵境エリアにある46の商店会と9つの大型店で構成される連合体です。(※2024年1月現在)
商店会は、商業活動はもちろんのこと、地域のお祭りやイベント、地域清掃をはじめとする環境美化活動、高齢者や子どもの見守り、行政と連携した防犯防災活動など、地域を支える大切な役割を担っています。
特に武蔵野市は、市内全域に町内会が組織化されていないため、商店会がその役割の一端を担い、地域コミュニティに寄り添いサポートしています。
商店会連合会は、そうした役割を担っている商店会とその会員店舗や事業所に、商店会活動や事業活動に役立つ情報や福利厚生事業を提供し、商店会や会員から提起される様々な課題に連合会が自ら取り組むだけでなく、行政とのパイプ役として、産業振興をはじめとする様々な行政計画や施策にコミットする役割を担っています。

おちおちnoteを書いている時間もない日々

覚悟はしていましたが、今まで以上にどっぷり「街活」にはまることとなり、うれしい悲鳴が続いています。
武蔵野市商店会連合会の会長になるといわゆる「あて職」というものがセットでもれなくついてきて、例えば「〇〇祭り副実行委員長」とか「▲▼市民会議委員」といった役割が委嘱されることになり、先輩から特に引継ぎもないまま、委員会で発言を求められ、様々な団体の会合に呼ばれて挨拶したりと、今までの人生で経験のないシチュエーションに放り込まれました。

自分の仕事も引き続き現役。
中道通りや吉祥寺のことだけでなく、市内の商店会とその会員の皆さんと深く深く関わっていくこと。
さらには行政をはじめ我々商業者と深く関わりのある様々な団体とも連携し、コミットして行かなくてはいけない立場となり、自分の時間はほぼ無くなりましたが、新しいことに出会い、そのことについて勉強し、魅力ある多くの人たちと新たな人間関係を築いていける醍醐味は、ボクの人生をより充実したものにしてくれ、毎日が楽しくてしょうがありません。
とにかくそれが実感であり、自分を突き動かすモチベーションなのだと感じています。

次の世代に引き継ぐ時の備忘録として

会長になり、はじめて迎えた2023年年末までの最初の7か月の間に、武蔵野市商店会連合会の会長として出席した委員会、会合などの数はおよそ90。
月平均12~13回の会合があり、その中には事前に分厚い資料に目を通してから意見を述べなくてはならない市主催の委員会から挨拶やお祝いの言葉をお伝えする公式行事、出席していることに意味がある会議、各地区の商店会会長や役員の皆さんとのコミュニケーションの会まで様々。
ボクのように仕事は社員に任せることができ、自分のスケジュールが比較的自由に組めるようなタイプでないととても対応できない役割だと改めて感じている次第です。

商店会を取り巻く環境は厳しい

コロナ前から、商業者と商店会には厳しい環境が続いています。
ものが売れない時代、実店舗を必要としないネットショップの台頭、地域活動、商店会活動、事業継承など様々な場面で顕在化する担い手不足や後継者不足・・・。
そこに追い打ちをかけるようにやってきた新型コロナウイルスによるすべての停滞。
商業者と商店会にとっては、悩ましいことばかりです。
思うに商店会の担い手不足は、会の存続に関わるだけでなく、商店会が担っている地域を支える活動がストップしてしまうため、深刻な状況だと言えます。
過去10年あまりを振り返ってみても、2012年当時市内に53あった商店会が(※1)2024年1月現在46に減り、吉祥寺、三鷹、武蔵境の三駅周辺の商店会はなんとかその形を維持し、ボクが会長をつとめる中道通りのように店舗数やエリアが拡大している商店街もありますが、駅から離れた住宅地の中で市民の生活を支え、様々な地域活動を担ってきた商店会が危機的状況となっているのもまた事実です。
商店会がなくなることで、地域の絆が薄れ、地域活動の空白域が生まれているのではないかと危惧している次第です。
※1 武蔵野市商店会連合会創立70周年記念「むさしの商業名鑑」より
(2022年11月発行)

前に進むのみ

確かに憂い多き時代ですが、だからといってそのままにしておくこともできない性分です。
すべての課題を魔法のように解決できるわけではありませんが、少なくともボクができることは、次の世代に先人たちが築いた良き伝統を残して行くだけでなく、時代に合わなくなったものや負の遺産を整理してなるべく残さないよう、また前向きに解決できるものは常にチャレンジすることが大切だと思っています。
2023年5月にコロナの感染症法の分類が2類から5類に変わった事も味方につけて、市内の商店会の会長さんをはじめ役員の方々、地域コミュニティを支える方々、行政の方々とも積極的に意見交換し、今、商店会連合会は何を求められているのか、組織の中にどういった課題が顕在化しているのか、「聞く」、「見る」、「感じる」の精神で、まずは自分自身に取り込むことからはじめました。

課題解決の優先順位づけ

この7ヶ月の活動で見えてきたこともいくつか記しておきます。
まずは「連合会の組織のあり方について」。
7年前、当時中道通り商店会の会長になったばかりの頃、前会長の号令で規約の見直しが行われ、ボクもその議論に参加することになりました。
当時最終的には先送りになってしまった組織のあり方についてのいくつかの課題や時代や実情に合わなくなってしまった事柄については、ボクが会長のうちに、これから連合会を背負って立ってくれるであろう次の世代の人たちの意見も聞きながら新しい連合会のカタチを作って行きたいと考えています。  
ふたつめは、「各地区が抱える課題に対するソリューション」です。
前々から吉祥寺はもちろんのこと、三鷹、武蔵境各地区の方々とも比較的コミュニケーションできていたのでぼやっとは課題が見えていたのですが、会長という目線から多くの方と意見交換すればするほど、各地区に、根も深く、簡単に解決できない多くの課題が横たわっていることを再認識しました。
この多くの課題に優先順位をつけてその背景や原因を探り、あるものは時間の流れも横目で見ながら取り組むなど、これから課題解決の方法を検討していかなくてはなりません。

気負わずマイペースで

後で読み返したときの自分へのメッセージとして最後に書いておきます。
それは、「気負わずマイペースで自分のできることをやろう」ということ。
周りからの期待や解決すべき課題の大きさ、多さにともすれば気合が入りすぎ、空回りすることもあるので、気持ちを落ち着かせて、決しておごらず、真摯に物事に向き合うことを肝に命じて。

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