web制作会社とベンチャー企業

今までの経験を振り返ろう。第11話。

今まではシステム会社というところしか働いていなかった私だが、いわゆるweb制作会社でベンチャー企業と言われるところで働きはじめた。

*ベンチャー企業とは

ベンチャービジネスの略であり、新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。

とwikiに書いてあるが、単純にいうとまだ若い会社。マンションの一室からはじまってやっとビルを借りれるようになり、社員も定着してきたという感じの会社だった。まだまだこれからっていう会社。

私みたいな田舎ものが東京のレベルについていけるのだろうか。なんて不安でいっぱいだった。

最初にした仕事は確かXOOPSと呼ばれるCMSのカスタマイズだった。それにCSVダウンロードなどをPHPで開発。ここでなぜかプログラマの知識が役に立った。

あとはECサイトの運営を先輩ディレクターに習ったり、なぜかバナー作ったり。クライアントのやりとりはとりあえず先輩からのメールをみて習った。

このときのweb制作って誰でも作れて、一定の基準がなく、デザインにもプログラムにもあまりこだわりや責任みたいなのがなく。とりあえず、作ってなんの問題もなければいいですよね?みたいな感じだったのが、システム会社にいた私からすると不思議だった。

システムを作っても、設計書なんてないし仕様書もないし。それはみんな頭の中で作って、やっつけ仕事みたいになっていて。でもそれでもとりあえず動けば、クライアントもなにも文句を言わない。

このときのクオリティはそんなによくなかったと改めて思う。特にシステム。ソースを見たときの汚さには私も驚きだった。

でもそれがベンチャー企業だからこそ、そういうルールになっていたのかもしれない。というかルールが未完成だったのかもしれない。

そんなルール未完成の中で、私はディレクション業務の経験を着々と身につけていくことになった。



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