完全分業制でも穴はある

今までの経験を振り返ろう。第20話。

いろいろな会社で働いて、完全分業制で「あーそういやこんなことあったなー」と思い出していた。

ディレクターがほぼ全員web未経験の会社だと完全分業制の穴だらけ。

システムやデザインのことをすっごいわかってるエンジニアやデザイナー。ディレクターからクライアントに話してほしいことを伝えるが伝わらない。

「デザインデータはaiでください」
→ aiってなんじゃそら。

「データベースを書き換えないといけないんで。。。」
→データベース???

会話が成り立たない上にさらにこれが伝言ゲームのようにクライアントに伝わりそして結局、仕様がつめられていないものを作ることになり、こっちからの提案するにもディレクターのスキルが低いためその時間もかかる。ということはどんどんスケジュールがズレる。

完全分業制でなければ、ディレクターを飛び越えてクライアントと話せば特に問題はないのである。ということはその場合はディレクターなんていらないです。

ただ完全分業制の会社にいると気づく事がある。完全分業制でやりたい人は完全分業制がいいからいるわけで。そういうタイプの人は「楽」を選ぶ制作者。話すのが苦手だし、クライアントと話したくないタイプの人だ。

「楽」を選ぶタイプの人は、クライアントと話したくないのですべてをディレクターに押し付けるタイプ。しかも伝えるのが下手なので、もちろんディレクターにも伝わらない。そして最終的には、言うとおりにしたのだけれど、きっと本人の中で漏れが発生していて、クライアント側に確認がとれておらず、炎上してしまい、それもまたディレクターのせいにするタイプ。

だいたいこの場合はいちばん最初に話をしたときに「あ、この人伝えるのが下手なタイプだ」とわかるので、そっと先回りをしておく。「あの人、私にこれ聞いてないけど、きっとあとで聞いてくるかもしくはわかってないな」という感じ。

「楽」を選ばず、ディレクターによりそう形で、自分で説明しようとする気があるタイプの人は、「私が◯◯のところ説明しますね」という形だ。

そうすることで完全分業制でもよりそうことで穴は埋まる。

でもここで問題視されるのは、クライアントにとって窓口が2つになること。よく窓口が複数あってめんどくさいと言う人がいるけれど、そんなことないと思う。

窓口が2つになってめんどくさいと言う人、もしくはクライアントからどっちに連絡すればいいですかって聞かれる場合。それはきっと窓口2人が同じことを何回もクライアントに聞いているから。

Aさんに話したのになんでまたBさんに話さなきゃいけない?

とそりゃ思いますよね。クライアントさん。担当の2人の窓口がきちんと役割が明確にわかれていれば、クライアントさんだって、あの事は誰に聞いたらいいってわかると思うんです。となると完全分業制のほうがやっぱりいいなと思うんです。

あ、ここでついでに言いますが私は

「めんどくさい」という言葉が大嫌いです。

なるべく私は言わないようにしています。だってビジネスですから。めんどくさいと思う人はその仕事しなければいい。でも会社って仕事さぼっても、お給料は支払われるのでそこが納得いかないですよね。仕事を一生懸命がんばっている人にとっては。

会社って難しい〜(言うの二度目なはず)

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