「カワセミとルアー」

都会を流れる川の支流に
ルアーを投げた
手作りのルアーだ

游ぎっぷりのよさに見とれていると
瑠璃色のカワセミが低空飛行でやってきた
近くの電信柱に止まって
私のルアーを狙っている
カワセミが釣れたらどうしよう
そう思いながらルアーを回収した

もう一度投げると
ルアーの着水音に驚いてカワセミは逃げていった

私はこのルアーに鱒がかかる
ことを望んでいる
それも、とびっきり大きな鱒が

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