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よりぬき1

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しばらく数えていないので正確な文字数は不明ですが、10万字を超えていることはまず間違いありません。
それぞれ単体で110円の記事であることを考えるとめちゃくちゃお得になっています!!
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#スペイン

現代スペインの「対立教皇」:ヒトラー列聖の噂もある、カトリックの今日的「異端」

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pope_Peter_III_of_Palmar.jpg©Idzhu573(CC BY-SA 4.0)を改変して作成 はじめに 20世紀後半に入り、ローマ・カトリック教会は歴史的な転換点を迎えた。1962年から1965年にかけて開催された第二バチカン公会議の結果、共産主義や無神論の脅威に対抗すべく、現代化を図っていくことになったのである。  しかし――伝統からの逸脱は、時として深刻な分裂を引き

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近親婚のしすぎで断絶したはず… スペイン・ハプスブルク家の「末裔」、現る

はじめに ――近親婚と男系断絶―― 『平家物語』に曰く、「娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす」。どんなに勢いが盛んな者であっても必ず衰えていくのが世の道理とされる。  ヨーロッパの大部分を版図に納め、栄光ある神聖ローマ皇帝位を世襲し、また「太陽の沈まぬ国」と形容される広大なスペイン植民地帝国を建設するなど、世界史上に稀なる栄華を誇ったハプスブルク家もその例外ではない。 欧州におけるハプスブルク家の版図(1547年)  一族の富を他家に渡すまいと、近親婚を幾度も重

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