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よりぬき1

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しばらく数えていないので正確な文字数は不明ですが、10万字を超えていることはまず間違いありません。
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#宗教

現代スペインの「対立教皇」:ヒトラー列聖の噂もある、カトリックの今日的「異端」

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pope_Peter_III_of_Palmar.jpg©Idzhu573(CC BY-SA 4.0)を改変して作成 はじめに 20世紀後半に入り、ローマ・カトリック教会は歴史的な転換点を迎えた。1962年から1965年にかけて開催された第二バチカン公会議の結果、共産主義や無神論の脅威に対抗すべく、現代化を図っていくことになったのである。  しかし――伝統からの逸脱は、時として深刻な分裂を引き

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ナポレオン、古代ローマに影響されて:近代の危険な「フィリピン皇帝」たち

はじめに  歴史上、フィリピンの政体が帝国だったことは一度もない。したがって、「フィリピン皇帝」という国家元首の称号が存在したことはない。しかし、それはけっして「フィリピン皇帝」という称号を名乗った人物がこれまでに誰一人としていなかったことを意味するものではない。  近代に限定しても、少なくとも二名のフィリピン帝位僭称者の存在が確認できる。両者ともかの「合衆国皇帝にしてメキシコの保護者ノートン1世」のような政治的に無害な存在ではなく、武力による政府転覆を企図した危険人物で

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【特集】現代に「ファラオ」が存在!? 蘇る古代宗教の数々

はじめに 中東に位置するイラクとシリアを中心に活動する、イスラーム過激派組織「ISIL」。その最高指導者であるバグダーディーが2014年6月に「カリフ」を自称したことは記憶に新しかろう。バグダーディーは2019年に殺害されたものの、翌2020年にはアフリカ大陸南部に位置するモザンビークの北部において、謎のイスラーム過激派組織が「カリフ制国家の樹立」という目標を宣言した。  話は変わるが、第二バチカン公会議以降、我こそが正当なローマ教皇だと主張する人物が世界各地に出現した。歴

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