マガジンのカバー画像

よりぬき1

24
しばらく数えていないので正確な文字数は不明ですが、10万字を超えていることはまず間違いありません。
それぞれ単体で110円の記事であることを考えるとめちゃくちゃお得になっています!!
¥550
運営しているクリエイター

#ハプスブルク家

近親婚のしすぎで断絶したはず… スペイン・ハプスブルク家の「末裔」、現る

はじめに ――近親婚と男系断絶―― 『平家物語』に曰く、「娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす」。どんなに勢いが盛んな者であっても必ず衰えていくのが世の道理とされる。  ヨーロッパの大部分を版図に納め、栄光ある神聖ローマ皇帝位を世襲し、また「太陽の沈まぬ国」と形容される広大なスペイン植民地帝国を建設するなど、世界史上に稀なる栄華を誇ったハプスブルク家もその例外ではない。 欧州におけるハプスブルク家の版図(1547年)  一族の富を他家に渡すまいと、近親婚を幾度も重

有料
110

【落胤譚】オーストリア皇太子ルドルフの「隠し子」騒動記:ハプスブルク一族として公式認定されたものの、後のDNA鑑定の結果は…

 オーストリア皇太子ルドルフ。近代ハプスブルク家のファンであれば、その名を知らぬ者はまずおるまい。「マイヤーリング事件」で謎に満ちた死を遂げた、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と美貌で知られるその后エリーザベトの長男である。  さて、ルドルフには、数多くの「ご落胤」がいたとされる。これから語るのは、間違いなくルドルフの子孫だと司法認定されるも、のちのDNA鑑定でハプスブルク一族ではないという結果が出た、あるオーストリアの家族についての奇妙な歴史物語である。 ルドルフ皇太子とマリ

有料
110