もう一人、相方を探している話

こんにちは。
よしもと5年目、来月には6年目になる芸人の中込悠(なかごめ ゆう)と申します。

昨年の10月まで、『好青年ズ』というなかなかアレなコンビ名で活動しておりました。

「昨年の10月まで」ということはすなわち好青年ズはすでに、相方の芸人引退に伴い解散しているわけです。これからその嘆きをうったえていく、ということではもちろんなく、

『僕は今、男2女1のトリオを組みたくて、相方が1人見つかっているんだけど、もう1人が見つかってなくて、どうかなぁ?』

という現状について綴っていきます。
「へぇ。1人決まってんだ。良かったね。で、だれ?」と結論を急ぐ方は後半にその人の写真を仕込んでいますのでそこまで読み飛ばしていただければ幸いです。

ただ、まずどうしても、なぜ僕が男2女1のトリオを結成したいという思いに至ったかを知っていただけるならば、それもまた幸いです。

好青年ズは、主に日常を題材にコントするコンビでした。これは僕と当時の相方が、そういうネタをおもしろいと思うタイプだったことはもちろん、僕たちにすごく合ってたんですね。

僕らは二人ともそこらへんにいそうな一般男性で、
そういう普通っぽい人間がなんかズレたことを言うというボケ方が、特に僕はやりやすかったんです。

だけど、いざ解散が決まり、芸歴5年目で新たにコンビを組もうと考え始めたとき、

「前と似たようなコンビをまた1から積み上げていくのは、なかなか危ないな…」

と思いました。ボケボケしいボケじゃない分、なにかグッと惹きつけるものがないとどうしても埋もれてしまう。
でもそこから抜けるために自分が自分じゃないことをするのも違うし、“普通っぽいけど”みたいなところは利点として活かしたいし…と腕を組みながら考えていた結果

「あぁ、自分はトリオの真ん中(いわゆる中ボケ的な)になって、横にパワーある人とツッコミがいれば活きるかも。ネタは書くし、バランサー的なポジションをとろう」

とひらめきました。そりゃまぁそうだろ的思考ですが、あのときの僕には一応吹き出しに電球みたいなのは出てたと思います。

が、これもまたしかし。「いやいや、いるいる。そんな感じで面白い先人が既に無数にいるって」とすぐに気づきまきした。ちゃんとすぐに気づきました。

どうしよう…自分のやりたいことをしっかりやれて、ちゃんと自分も活きて、相方も活きて、かつ埋もれないにはどうしたら……あ!

「男女トリオだ!」

そうなんです。男2、女1の男女トリオ。
あんまり見たことないから、と言ってしまえばそれまでなんですが、僕は好青年ズという経験を経て、いろいろと悩まなければこの考えには絶対至りませんでした。

だって、あんまり見ないすなわちそれだけ難しいということだろうし、やっぱり芸人を始めるときって「まじ男二人で絆深めてくのが美しいっしょ」って自分も考えてたし。
だけど、ちゃんと世に出て、しかもそれを続けていくためには、自分に必要なことをきちんと取捨選択しないといけないはずなんです。

あ、ちなみに、なぜ女2ではなく男2かといえば、単純に女2人いたらなんか男がいじめられそうでこわいからです。

じゃあこれは、女の子がかなり重要になってくるはず。このトリオにぴったりの女……あっ!

それが同期の山井祥子でした。
ルックスとフォルムの絶妙さ、高い演技力、そして何より独特のセンス。

初めて祥子のネタを見たとき、確かそれは『大学のオシャレサークルに入った新入生』みたいなネタだったのですが、言葉にできない衝撃が走ったことを今でも覚えています。

ネタの細かいところはうろ覚えですが、ネタ中の「ペリエ、ペリエ、味のない炭酸」というフレーズは今でも僕の耳奥で鳴り響いています。

ペリエはさておき、
僕はそんな山井祥子と組みます。

「いやだいぶ過程削ったな」とみなさまお思いでしょうが、あまりにも長くなりそうなので割愛させていただきます。すみません。

で、ここからが本題です。
祥子と組むことが決まってから、いや、それよりもずっと前から「もう一人の男は誰がいいんだろう」と考えていました。

解散してから声をかけてくださったり、こちらから声をかけたり、いろんな方とお話したり、要はいろんな人と会ってみたりしたわけなのですが、

ちょっとよくわかんなくなっちゃった!

というのが紛れもない本音です。
僕と祥子が明るくないから、元気なツッコミがいいかな?とか逆にみんな大人しい雰囲気で勝負する感じがいいかな?とかそもそもこの人はこのトリオ望んでないよな?とかいろいろ、いろいろ考えてたら、僕も祥子もよくわからなくなっちゃったのです。

僕たちはテレビにもちろん出たいし、賞レースだって結果出したいし、人のためになることをしたいし、各々たくさんやりたいことがあります。

でも、絶対的なベースとして
ネタをずっと続けたいというものがあるんです。

これは本当に人によって様々かと思いますが、僕は単独のネタ公演で全国を回って、それを毎年続けるようなところにすごく憧れを抱いてしまうのです。
だから、それを実現するために少しでも可能性のある方向に進みたいです。

でも、そのためにはどういう人に声をかけていいのかが、今よくわからなくなってしまってるんですね。

だからもう、正直にそれを伝えることにしました。

そのうえでもし、少しでも興味を持ってくれる方がいたら、そういう人とやっていけるのがいいのかもしれない、と思いました。

本当は3人決まってバシッとスマートに発表するのがいいのかもしれないけど、なんとなくタイミングを待ってるだけというのが、どうにもできそうにありません。

ここまで長々と文章を書いてきましたが、結局言いたいことは冒頭で触れた、

『僕は今、男2女1のトリオを組みたくて、相方が1人見つかっているんだけど、もう1人が見つかってなくて、どうかなぁ?』

ということです。
もし、僕の考えが1ミリでも琴線に触れる芸人の方がいれば同期、先輩、後輩、その他諸々のしがらみを超えてご連絡いただければめちゃくちゃ嬉しいです。

是非、お話をさせてください。
とっても燃えています。

中込悠
Twitter:@seinen_u

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