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尊富士力士の偉業

2023年11月場所、新入幕力士が優勝という110年ぶりの快挙を成し遂げた尊富士力士。その偉業は、多くの人々の心を揺さぶりました。しかし、その裏側には、右足関節靭帯損傷という大きなリスクもありました。


足首靭帯損傷:アスリートにとっての脅威

足首の靭帯は、足首の安定性を保つ重要な役割を担っています。足首を内側に捻るような動きによって損傷しやすく、多くのアスリートが悩まされる怪我の一つです。  

尊富士力士の決断:痛みを乗り越えた覚悟

尊富士力士は、足首の痛みを押して出場を選択。四つ相撲を封印し、右足に負担をかけない相撲で勝利を重ねました。その精神力と勝利への執念は、多くの人々に感動を与えました。


指導者の責任:美談に隠されたリスク

尊富士力士の決断は、アスリートの意欲と精神力の大切さを示すものとして称賛されるべきでしょう。しかし、アマチュアスポーツの場合は、指導者側にこれを美談として無理に競技を行わせることのリスクを理解する責任があります。

足関節靭帯損傷のリスク

足関節靭帯損傷は、適切な治療を行わないと、慢性的な痛みや関節の不安定性につながる可能性があります。さらに、再発リスクも高くなり、競技パフォーマンスの低下や引退に追い込まれるケースもあります。足関節靭帯損傷を軽視せず適切な治療とリハビリテーションを行うことが重要です。

痛みがある状態で無理に競技を続ければ、怪我を悪化させ、長期的な活動休止につながる可能性があるのです。


指導者の取るべき行動

指導者は、アスリートの健康状態を常に把握し、無理をさせないことが重要です。痛みがある場合は、競技を中止させ、医師による診断を受けるべきです。また、適切なリハビリテーションプログラムを提供し、競技復帰をサポートする必要があります。

足首靭帯損傷が原因で引退を余儀なくされたアスリートは少なくありません。NBAバスケットボールのコービー・ブライアント選手や、サッカー元日本代表の本田圭佑選手、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手も足関節の靭帯損傷を繰り返し、慢性的な痛みや関節の不安定性に苦しみました。


ケガと向き合うアスリート

尊富士力士の偉業は、アスリートにとってケガが常に隣り合わせであることを改めて示しました。しかし、ケガを乗り越えて勝利を掴むことも可能でることも証明してくれました。尊富士力士の精神力と覚悟は、多くのアスリートにとって励みとなった事は間違いありません。ただしリスクを伴っての偉業であったことも知っておくべきです。

NAKABA


参考情報

足関節外側側副靭帯損傷

スポーツにおける足首の怪我

アスリートのための足首ケア



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