今日の空は、少女には静かすぎた 空虚なひとりぼっちは今日も又、物思いに耽るのでしょう ― たまァにこんな事を考えたりする。 「私って孤独だなァ」 私はおもむろに1…
「あーん?」君は間抜けな顔でそう言った。 ごめん、苦手なんだ。 濁す僕に君は不服そうだった。 「甘くて美味しいのに…」 ごめん、その甘いのが苦手なんだ。 女の子は…
仲
2023年2月17日 14:34
今日の空は、少女には静かすぎた空虚なひとりぼっちは今日も又、物思いに耽るのでしょう―たまァにこんな事を考えたりする。「私って孤独だなァ」私はおもむろに1本の煙草を手に取りだした。別に吸いたいからってわけじゃない。でも、なんとなく。火をつけ、フーっと吐き出し消えていく煙を見ながら勝手に口が開く。「どうして空は青いンだろう」「どうして雲はもくもくしてるンだろう」「どうし
2023年2月17日 12:30
「あーん?」君は間抜けな顔でそう言った。ごめん、苦手なんだ。濁す僕に君は不服そうだった。「甘くて美味しいのに…」ごめん、その甘いのが苦手なんだ。女の子はどうしてあんな甘い物が好きなんだろう。僕には皆目理解出来ない。舌に纏わり付くなっとりとしたテクスチャー、口に広がる人工甘味料の匂い、終いには喉が鈍麻させられるような不快感。頭が痛くなる。未だ不貞腐れた君は、大きい苺を