【無料記事】 ビジネスマンとして甘いと妻から、教育された日。

現在、自家用車を買い換えようと思って、週末、色々なディーラーを、新車や中古車を求めて、巡っています。

買い替えに当たり、現在、乗っている車も売り出そうと思っているので、今週は仕事の合間にガリバーに持っていて、査定をしてもらった。
15分くらい、現場で確認をしてもらい、買取価格38万円と算出。

今朝、朝6時に中古車一括査定サイトにアクセスして、車種とか年式を登録したら、冗談ではなくて、50社位から電話が来た。
殆どは無視したが、最初に電話をしてきた、隣県の某社営業マンが非常に熱心なので、出張査定をしてもらう事になった。

電話口の対応も良かったし、そう近くではないのに、1時間後には自宅に来てくれたので、私としてはいい印象を持った。そんな訳で、マンションのロビーで早速、査定後に商談に入った。

営業マン 「駆け引きなしで、36万円です。」

私 「なるほど。実は、隠していたが、ガリバーが38万円で買い取ると言っている。残念ですが、今回は無しですね。」

営業マン 「ちょっと待ってください。そういう事なら、会社とネゴりますので、少々、お待ちください。」

5分後。

営業マン 「40万でどうですか? しかも、こっちは引き取りに参上します。」

私 「なるほど。そう言う事なら、御社にしましょう。」

営業マン 「ただ、条件が一つだけあります。この場で、引き渡し日を確定させてください。」

私 「まあ、その位の条件は飲まないといけないなあ。ただ、確定となると妻の意見も聞かないといけないから、自宅まで来てください。」

営業マンを連れて、エレベーターで自室に。
妻と私と営業マンで、自室の玄関口で話をした。

妻 「お暑い中、わざわざ、ありがとうございます。」

私 (妻に向かって)
「こちらの会社が40万円で買い取るとのことだから、ここに決めようと思う。ついては、引き渡し日を決めたいのだけど、来週水曜日とかで良いかなあ。」

妻 (営業マンに向かって)「40万円で売ったとして、入金はいつになりますか?」

営業マン 「入金は、引き取り後、2週間後になります。」

妻 「それじゃダメだ。今すぐ、現金と引き換えとかならともかく、2週間後の入金なんて、話にならない。」

営業マン 「ただ、これはどこの買取店も同じです。」

妻 「確かにそうでしょう。ただ、ガリバーは超有名会社で、近所にもショップが沢山ある。だから信用できる。要は、入金が確実に見込まれると言う保証がある。それに比べて、御社は残念ながら知名度がない。現金が振り込まれない可能性がある。その意味で、余計なリスクを負いたくない。私も旦那も忙しいので。」

妻 「とにかく、お暑い中、来て頂き、ありがとうございました。」

営業マン 「少々、お待ちください。」

待つこと2分。
妻は、その間に私を少し離れた所に連れて、「あんた、一体、何を考えているの? お互いにアホみたいに忙しいのに、数万円の事で、ガタガタ言わないで。あなたから、しっかり断って。」

と言って、妻はリビングに離脱。

営業マン 「今、上の承諾を得ました。42万円までいけます。また、振込は1週間後です。」

私 「申し訳ないが、妻が言った通りです。遠いところを来て頂いて申し訳ないが、妻が言った通り数万円の事で、変なリスクは負えない。ごめん。」

営業マン 「確かに、当社は知名度はないが、きちんとした会社です。どうすれば信用してもらえるでしょうか?」

私 「私自身は、御社にお任せしたいと思っていた。営業熱心だし、値段もガリバーより高いし、自動車の引き取りにも来てくれるし。ただ、妻が言う通り、知名度が無さすぎる。ブランド力と言えば、身も蓋もないが。申し訳ない。」

と深く頭を下げて、商談を終了しました。

私が感嘆したのは、妻が、非常に穏やかな表情ながらも、「御社は残念ながら知名度がない。現金が振り込まれない可能性がある。その意味で、余計なリスクを負いたくない。」と営業マンを目の前に言い切ったこと。

俺には、この厳しさは確かにない。

その後、自室に戻って、妻と会話。

妻 「また、貴方の甘さが出たね。それでよく、国際ビジネスマンとか言っているわね。」

私 「でも、一生懸命だったし、最悪、ばっくれられても、40万円の世界じゃん。」

妻 「仮に、ガリバーが38万円のところを、50万円と言ってきたのなら、リスクを負うという選択もあり得る。だけど、たかが数万円の為に、『ギャンブル』をするのは、合理的な経済人ではない。」

誠におっしゃる通り。
自分の甘さに失望した週末だった。

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