強がり、プライド、弱さの裏返し??でも、、それでも、突き抜けた姿は素敵かも!「宇随天元」
今回はだいぶニッチかも。。でも、この人の生き方は感動する!と感じたので書きます!!強がりで生きてくの、プライドを持って生きていくのって辛い、、でもそれを捨てることはできない、、大なり小なり悩んだことってありませんか?(敵も増えるかもですしね)
そこで、「鬼滅の刃」という漫画の中の「宇随天元」という人を取り上げます。この人は漫画の中のちょっとした主要人物くらいの立ち位置で、そこまで人気もないかも。。でも、そのような人にとって刺さる内容なのでは?と思います。
目次
➀鬼滅の刃について(知ってるよ!っていう人は飛ばしてね♪)
②「柱」の一人、宇随天元
③頭おかしい?そして慢心、嫌な奴
④実は、繊細で優しい青年
⑤全ては辛い現実を乗り越える為
➀鬼滅の刃について(知ってるよ!っていう人は飛ばしてね♪)
「鬼滅の刃」こちらを取り上げるのは二回目となります。一言でいうと、「人間」と「鬼」の戦いとなります。「鬼」というのは、鬼舞辻という鬼のトップを除いて、元々人間であるのですが、力が人の比ではありません。再生能力もあり、ケガをしても例え腕を切り落とされたとしてもすぐに治ってしまいます。そのような鬼に対し、人間側は「鬼殺隊」という専門の部隊を作り、こちらに所属する剣士たちが鬼側に無謀な戦いを挑みます。主人公は、この鬼のトップである鬼舞辻に家族を殺された少年、「炭次郎」。元々、剣士ですらないのですが、怒りに燃え、修行し特訓し、鬼殺隊に入り、鬼舞辻を倒すために仲間と共に成長していくお話です。
②「柱」の一人、宇随天元
今回、取り上げる宇随天元なのですが、この「鬼殺隊」の中でも、選ばれた9人の剣士である「柱」の一人です。
やはり鬼は強く、ものすごい勢いで、鍛えられたはずの鬼殺隊の隊員たちは殺されてしまうのですが、この「柱」は違います。この9人の「柱」が鬼殺隊を支えていて、人々を守っているのです。そんな超エリートな宇随。どんな人間なのでしょうか。
③頭おかしい?そして慢心、嫌な奴
こちらの漫画の9巻、10巻、そしておそらく11巻までがこの宇随を中心とした話になります。(現時点で10巻までしかでてません。。)
で、その宇随はというと、登場シーンからかなりの変わり者。
身体中に宝石をつけ、腕には金色のリング、目立つ、派手、、そして、とにかく「ド派手」と言いたがる。。性格も傍若無人で慢心。。
正直、すごくおかしい人だし、かなり悪い印象で、主人公の炭次郎も「おまえを柱と認めない」と言うほどでした。(柱に向かってこんなこという炭次郎もちょっとおかしいですけどね笑)
炭次郎は、伊之助、我妻という隊員の三人で活動しているのですが、ある日宇随と共に行動することになります。活動の初めから、宇随は三人に対し、服従しろ!みたいなこといったり、神だと思え!宇随様だ!などと言ったりで印象は悪くなるばかりの展開でした。
④実は、繊細で優しい青年
ただ、戦闘シーンが始まると、さすがは「柱」です。
正直、炭次郎達三人は足手まといに近い存在かもしれません。とにかくずば抜けた戦闘力を誇ります。
しかし、そんな宇随も「鬼」の上層部である「上弦」の鬼にはさすがに大苦戦な展開となります。
毒も入れられ苦しい状況。。ただ、宇随は元々「忍び」、つまり忍者だったようで、少しは毒に耐性があるようです。なんとか保ってる宇随。。そこから、宇随の忍び時代の生い立ちが伝わる回想シーンがあり、宇随という人間の本当の部分が見えてきます。
「 一族が衰退していく焦りから親父は 取り憑かれたように厳しい訓練を俺たちに強いた
部下は駒 妻は後継ぎを産むためなら死んでもいい 本人の意思は尊重しない ひたすら無機質
生き残ったのは俺と二つ下の弟のみ そして弟は 親父の複写だ 親父と同じ考え 同じ言動
俺はあんな人間になりたくない 」
辛く厳しい生い立ちだったようです。
幼少期から常に命がけの日々。そして、任務の為なら、自分だけでなく、仲間も駒として考えなければならない。そんな冷たい日々が嫌で嫌で仕方なかったのでしょう。そこから逃げだし、今度は鬼殺隊として、人の為に戦っているわけですね。
それでも宇随は自分の生まれ育った一族から去った身、なかなか自分を受けいれられないのでしょうか。お館様という鬼殺隊をまとめている人がいるのですが、そんな宇随にかけた言葉があります。
「 辛いね 天元 君の選んだ道は
自分を形成する幼少期から植え付けられた価値観を否定しながら
戦いの場に身を置き続けることは苦しいことだ
様々な矛盾や葛藤を抱えながら
それでも前を向き 戦ってくれるんだね 人の命を守る為に
ありがとう 君はすばらしい子だ 」
お館様は、宇随の苦しみを全て見抜いていたのですね。(お館様の洞察力というか人を見る目も半端ないですよね)これだけ闘って人々を守ってきても自分を受け入れることのできない宇随のことを。
そんな宇随に、
逃げるどころかあえて辛い道を選んだんだね、幼少期からの価値観を否定することは自分を否定するような苦しみだろうに、全ては人の命を守る為なんだね、
と一言一言が宇随の心に突き刺さったのではないでしょうか。そして、最後のお礼やすばらしいという言葉などは、今まで言われたことのない、そして、一番言われたかった言葉なのではないでしょうか。
⑤全ては辛い現実を乗り越える為
そして毒をくらいながらも、戦い続けることになるのですが、ここでも宇随という人間がわかるシーンがあります。
「 余裕で勝つわ ボケ雑魚がァ!!
毒まわってるくらいの足枷あってトントンなんだよ
人間様を舐めんじゃねえ!! 」
正直、強がりでしかないのですが(^_^;)
でも、こうやっていつも乗り越えてきたのではないかということが伝わってきます。誰にも認められず、助けられることもなく、それでも柱にまで上りつめた男です。自分で自分を鼓舞して、強がりヤケクソで精一杯背伸びしてやっていくしかなかったのでしょう。
で、おもしろいのが、途中から炭次郎含む三人がこの戦いに加わるのですが、今まで見下したような言葉から反転、
「 こいつらは三人共 優秀な俺の継子だ(※継子とは柱の控えになる選ばれた剣士)
逃げねえ根性がある
手足がちぎれても喰らいつくぜ!! 」
急に認めました笑
きっと自分のように無鉄砲でも気持ちだけで突っ込んでくるような人が好きなのではないでしょうか。
以上になるのですが、この宇随という人間はいかがでしたか。
つよがりもプライドも、これを持ってる人はこの宇随含め、基本弱さの裏返しだとは思います。ありのままの自分を受け入れられていないのですから。
でも、そうだとしても、それでも誰かの為になりたい、人間の心を持っていたい、懸命に生きる姿は感動的ですごくカッコいいと思います!
派手な外見もこれまでの忍びというある意味地味な恰好と対照的にすることによって乗り越えようとしたのではないでしょうか。
宇随のように、もしかしたら誰にでも、自分を受け入れられない部分があるかもしれません。でも、無理に受け入れる必要もないのかな?とも思いました。
それが、なりたい自分の姿だったのなら、
それが、誰かの為になれるのなら。
だったら、もう、ヤケクソでいいじゃん♪強がっちゃっていいじゃん♪
つまり、もっと自由でいこうよ、って話でした。
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