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プロの条件。

 クラブハウスの人気ルームはあまり積極的には入っていないのですが、今朝のテーマが「プロの条件」だったので、移動中に聴いておりました。

「対価をもらったらプロ」

「値段じゃなく最後まで完璧にやってこそプロ」

「結果を出してこそプロ」

 などなど、さまざまな意見が出ていました。

 ワタクシも「プロの条件」として思うところがあるので、理想論かもしれないですが、書いておこうと思います。

 プロとは、

  ①言ったことはちゃんとやる(内容も、期限も守る)

  ②胸を張って正当な対価を請求する(元の値つけも根拠に基づくこと)

  ③リピート、あるいは顧客からの紹介を得るような満足度を達成する

 の3つが満たされていることだと思います。

 どれも大切ですが、世の中で見て取れる線引きが、ついつい①だけになりがちだと、自分も含めて反省しています。

 ②の値つけ(プライシング)に関しては、最低限のコストはもちろん、技術的な対価は自分の価値を高めることで上げていけるものです。わりと表現が直接的なマーケティングの本のいくつかにも、「安売りは、いつでも、誰でもすぐにできる。だからこそ、安売りしないようにもがくことは最後までやれ。また安くするなら誰が聞いても納得する理由が必要だ!」と書いてありました(笑)

 本当にそうだなぁと思います。

 ちなみに動画や音楽で例えると、なにをいつまでにどんな内容で作るのかで組み立てますが、基本的には時間対価で金額を決めていきます。

 つまり、「作業対価+技術料+機材費+経費」です。

 顧客に雇用されるわけではないので作業対価は1,500円/h~技術料が1,500~3,000円/h~マイクやカメラなど購入や維持に費用が掛かっているものもおおよそ1,500円~/h、記録メディアも使いまわしではなく案件ごとに新品を用意してトラブルを回避するので実費、とこんな感じです。

 もちろん、撮影のために拘束された時間や移動・宿泊経費、作ったり編集したりする時間、書き出したり納品形態に加工したりする時間もすべて合計して出た数字が正当な対価であると思います。

 あとは数本まとめてオーダーもらえるとか、通年で毎月もらええるとか、ほかの大きな案件への足掛かりであるとか、新しい取り組みなので将来性を踏まえてとか、そういう理由で価格を下げるくらい。

 現実は目の前に仕事があると思うと言い値でやってしまうことはあると思いますが、ワタクシとしてはそこは始まりで、「今現在の自分のプロとしての価値がそれくらいなのだ」と自覚して、自分の価値を高めていくわけですね。

 そして③については、ここ数年で動画の需要が爆発的に増えていますが、おおむね「作って終わり」であることを強く感じます。

 映画やドラマのように、映像自体を購入してもらったり、観ることの対価を得たりするものが「作品」であって、企業や組織、個人が作る動画は「道具」なのです。道具ということは、作ることは目的じゃないですよね。使ってこそです。だから、作って終わりではなくて、作り終えることが始まりなのだと考えています。

 理想を追うことはなかなかにして大変ではありますが、追い続けることは自分の顧客にとっても、そしてなによりも自分にとっても前向きな行動だと思います。プロの条件とは、そういう行動を続けることから「逃げない」ことなのかもしれません。


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