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感謝が足りないっつーよりも・・・

 人は感情の生き物です。ワタクシ自身でも自分のことは短気で怒りっぽいと思っています。いろんな方との接点ができたことで学ばせていただきながら、中には菩薩クラスに誰にも腹を立てない人もいました。

 人生は1回で、時間も限られている。

 そう常々思うと、怒ることが少ないだけでも、自分の貴重な人生を快適に過ごせることは間違いありません。今日はそんなお話です。

 策家(さっか)のないとうです。名古屋を拠点に企画者として活動しています。策とは企画、企画とは「誰かの手助け」。動画・音楽・ウェブや印刷物などのクリエイティブやイベント、販促、組織の体質改善など、ノンジャンルで企画や作戦を立てたり、相談や対話をしております。

 ワタクシと比較してってお話で恐縮ですが、他人に腹を立てない人には共通点があります。それは「どんなことにまず感謝すること」です。キョーレツな例ですと「感謝しかない」ですが、それはまぁなかなか難しいだろうなぁ、と(笑

 感謝があると、あたりまえな仕事のやりとりもずいぶん変わります。ワタクシも仕事の相手とお電話するときは、必ず最後に「ありがとうございます」と言うクセがつきました。中にはそれを評価いただき、「ないとうさんとのほうが仕事が楽しい」と言っていただいたときはとても嬉しかったんです。

 また、コミュニケーション講座を興味で受講したあとも、ワタクシの生活圏内ベスト3の「仏頂面さん」に対して、「笑顔+挨拶+ありがとう」という最強コンボを繰り出す実験もしました。

 結果は、3名とも2週間後には向こうから話しかけるレベルで変化して、改めて感謝のパワーも感じられました。

 飲食店でも「いただきます」「ごちそうさまでした」はもちろん、会計していただいたときに「ごちそうさま。ありがとう」を言っています。

「だからなんだ?」って思う人もいるかもしれませんが、感謝スカウターがこの世に存在しないうちは「そんなことを考えるくらいなら言っておいて損はないですよ」ってヤツです。

 ある40代の男性と、50代の男性がいます。この二人に共通しているのは、「感謝が足りないというよりも、ほぼしていない言動」だということ。仕事を請けているのは感謝に値するはずなのに、言葉にしない。たまーに「ありがとうございます」とか「感謝してます」というのが聞こえますが、特に「感謝してます」にはほぼ「が・・・」と続く。

 つまり、なにかグチや指摘をする前フリ程度の「言葉だけの感謝」なのです。実は仕事を獲得した経緯や、「なぜ自社に仕事をくれているのか?」を考えるには、まず感謝がなければなりません。あたりまえと思っているからいきなり失注したとしてもショックを受けたり、あろうことか仕事をくれなくなったお客さまを悪く言ったりするんです。

 トラブルが起きた時にも影響があります。感謝があれば起きたことは受け止め、「どうしたらいいか?」と思考が前に進むんですが、感謝がないとほぼ「犯人捜し」が始まる。先述したお二人はこれも犯人捜し傾向がとっても強いんです。

 ジョージアが過去にキャッチコピーとして「世界は誰かの仕事でできている」を出していまして、個人的にとっても好きなんです。自分が遊んでいるときも仕事をしてくれている人がいるから遊べている。日本の環境は特に恵まれていて、電気・水道・ガスといったライフラインはあたりまえに使えますし、停電から復旧するまので迅速さでも世界随一なんだそうです。

 生活に関わる業種は一部で「底辺仕事」みたいに言われたというような、残念なSNS発信も目にします。個人的には人間ができているわけではないので、「じゃあ、その人の底が抜けても助けなくていいじゃん」と思ったりします(笑

 コンビニ店頭で何度かリアルで目にした「オレはキャクだぞ!」という叫び。あれもね、もしワタクシが店員なら「キャク様とおっしゃるんですね。珍しい苗字ですね、どんな字を書くんでしょうか?」と返したいくらいです。

 ちなみに、日本全国に「客」さんという苗字の方はおよそ30人ほどいまして、苗字ランキングでは55,389位だそうです(笑

 ワタクシとしては自分との比較であることは仕方がないとしても、先述の二人にはまず「感謝の価値」を伝えていきます。それこそ二人の言動が変わるまで言い続けます。同時にワタクシにもまだまだ「感謝伸びしろ」がありますので、自己成長もしていけるように努めます。

 仕事上では、お二人とも感謝が足りないというよりも「まったくない」に等しい感じなので、ほぼ伸びしろですからね(笑


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