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マジックで花を添える企画

 策家(さっか)のないとうです。

 今日は突然舞い込んだお話で、「企業の周年イベントにイリュージョンをやってはどうか?」というご相談があり、あれこれと考えた内容です。

 この手の「ゲストを呼んで〇〇」は、「呼べばそれなりに満足」というケースもありますが、ワタクシが策家ですので基本的にその考えはありません。

 呼べばいいってことは、ワタクシでなくてもいいわけですから、なんなら自分でネット検索して直接オファーすればいいってことですしね(笑

 企業の周年ということは、基本的に「これまでの感謝とこれからの発展を祈願したイベント」ということです。会場にいらっしゃるのはその企業の関係者や、場合によってはその家族。

 主催者は社長さんなので、まずは主催者さんが招いた方々にどんなことを伝えたいのか、そしてどんな楽しみをイベント当日に提供したいのかを聞き取りします。次に来場されるのが社員さんだけなのか、ご家族もなのか、社外の関係各社からなのか。男女比やおおよその年齢層など、可能か限り細かくヒアリングします。

 あわせて、知人のマジシャンに連絡して、そもそもマジックショーやイリュージョンショーはいかほどの費用がかかって、どんなことができるのかを聞きます。イベントの日程に空いているかも確認します。

 呼べばいいということであれば、ステージ時間や広さ、おおよその来場者層を伝えてあとは丸投げですが、それはしません。企画者として間に入って、どうすれば来場者さんも、そして主催者さんも満足していただけるかをしっかり練っていきます。

 あらかじめ予算感を聞いたのですが「まあり大予算は困るが、相談してほしい」ということでしたので、ステージ内容を含めて費用をご提案して、予算的に実現が難しければ抑えていくプランにしていく予定です。

 最初っから予算が決まっている方が話は早いんですが、正直言って、提案できることが限られるので、なによりもワタクシがやっていて楽しくありません(笑 もちろん手を抜くことはありませんので、予算内でできる限りのことをします。

 ここでマジックショーとイリュージョンの違いを、「イベントに呼ぶ側」が知っておいてほしいことを書いておきますね。

 まず、マジックショーはテーブル上だけでもできるカードマジックのようなものから、ステージ上で道具や人員も増やしてやるものまでさまざま。使う道具やネタの準備をしていただくので、手が込んだり大掛かりになればなるほど費用が必要になります。

 次にイリュージョンは、さらに専用の道具や、専用のネタを仕込む(練習したり、道具を用意したり、リハーサルに時間が必要だったり、当日来場者に協力を頼むなら事前のすり合わせなどなど)必要があるので、その分の費用が上乗せされます。

 また、遠方からマジシャンやイリュージョニストを呼ぶとなると、単純に移動や宿泊費も必要で、道具が増えれば運搬にもお金が上乗せされて行きます。カードマジックならマジシャンと手荷物だけで済みますが、昨今はネット上にもマジック動画が無数に公開されているので、呼ぶとなるとカードマジックだけで満足を狙うのは難しいと言えるでしょう。

 と、ここまでは実は経費に近い内容で、指名したマジシャンに支払うギャラは当然ながら別。新人から大御所まで、ステージだけなのか、テレビにも呼ばれるのかなどなど、「どうしてもこの人!」となればギャラを準備する必要があるんです。

 今回は男性マジシャンでワタクシが「彼だ!」と思う人に相談したのでもう一人、ステージの前半に女性マジシャンをお願いして、主体はマジックショーとして、前半と後半でネタを分け、最後に一つだけイリュージョンを仕込んでもらい、来場者にサプライズも仕掛けるという流れを想定して企画しています。ネタのひとつひとつについても、周年イベントの情報をもとにマジシャンと相談して決めていきます。

 これで一旦提案して、承認されるか、予算が圧縮されるか。もちろんプレゼンなので必ず受注と言えないお話ですのでその覚悟も持ってやっています。

策とは企画。企画とは「誰かの手助け」。
策家(さっか)ないとう


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