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そいつぁ少々上からでは?
策家(さっか)のないとうです。名古屋を拠点に企画者として活動しています。策とは企画、企画とは「誰かの手助け」。動画・音楽・ウェブや印刷物などのクリエイティブやイベント、販促、組織の体質改善など、ノンジャンルで企画を立てております。
さて、今日はある記事を読んで思ったことを書いてみます。実は過去にもなんどか同じようなことを感じたんですよね。
ある駅前商業施設。生活に直結した生鮮食品の会社に出店を申し入れ、出店していただいたものの、1年ほどで売上が振るわないことを理由に撤退した。というニュースでした。
撤退の理由は「予定の半分にも売り上げが満たなかった」ので、経営者としては十分すぎる理由だと思います。複合な商業施設に入っているテナントが自社だけで集客するのは厳しいでしょうし。実際には地元のお客さんたちは気にいっていた様子で惜しむ声や、次に(スーパーマーケットが)入るのかしら?という声もあったようです。
引っかかったのは、その商業施設の運営側のコメント。どんな契約だったのかはわかりませんが、早期撤退に「遺憾」だと。また、その商業施設に一枚嚙んでいたのが自治体で、「ほかのテナントにもアドバイス」みたいなことをコメント。
さらに、その生鮮食品のテナントが出店する際に聞いていた「ほかのテナントの出展計画」はまったく計画通りではなかったという。
困ったときに、自分の課題ややってきたことを顧みず、自分以外に責任を求めるようなことを口にするのはいただけないと思うわけです。なんか「約束(契約)したんだから金払え」みたいな。
それに自治体も商業施設をアドバイスするようなノウハウは持っていないはず。仮に持っているとしたら、なぜ今までそのノウハウを駆使してくれなかったんだよ!と言われるばかりですよね。
施設側も自治体も、妙に「上から」なコメントであることがモヤっとしました。
規模の大小に関わらず、健全なビジネスとは「誰かの役に立つこと」であって、立場や契約を盾にして相手を責める駆け引きではないとしか感じません。
数年前にも「創業支援」の施設を見学したときに、支援側の顔ぶれがお金の専門家でも経営の専門家でも実務の専門家でもない人ばかりなのを見て、「これのどこが創業支援の施設なんだろう? 自分が支援される側だとしたら不安しかないし、この顔ぶれなら最初っから頼むことはないなぁ」と思ったんですよね。
(施設を)作れば売れる!
みたいなのはありえんだろう?って思っていても、実在するのを見た以上、そこに関わる人の課題だなぁって思いました。これも「手段だったものがいつの間にか目的にすり替わる」ってことなんですかねー?
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