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校内研で感じたことについてのメモ(個人的メモ)

これは,本校の校内研において事後に整理したものです。
文脈もわからないでしょうし,なにを言いたいのか不明でしょう。
私の今後のためのメモなので,ご容赦ください。年間でおいておく場所がないので,ここに記録したいと思います。
皆様向けに文章を整えればいいのですが,メモなのでご容赦ください。
不明な中でも,何か気付くことがあれば,交流しましょう!

自己調整の作用について

 自己調整という取組を経ることで,子供の学習活動においてどんな効果が得られるのか,教科としてではなく,公開する単元並びに1時間の授業において語れなければ,本研究の授業実践における有用性を語ることができづらいのかな,と思います。
 自己調整は,昨年度までのメタ認知(有用性については周知の事実ですし本校研究において実証済みという体裁)に至る要素または前段階としての思考活動であることからして,その作用としては,「見つめ直し」「問い直し」「思考の洗練」「根拠を持って多面的に考える」などが考えられます。これらの作用を経ることで,自らの思考を設定した基準に向かう形で選択し,より自分の思い描く方向へ学習(思考)を進めることができると考えます。

指導案に書いた言葉を分析することの大切さ

 道徳で言えば内容項目,他教科の授業では目標だと思いますが,一つ一つの言葉の分析(言い換えを繰り返していく,とでもいいましょうか。)を行うことで,どのような学習活動を設定し,そこでどのような子供の姿を目指すのか(見取るのか)の基本形が必ず見出せます。これは基本形ですから,そんなに面白いバリエーションがあるわけではないと思います。逆に言えば,この分析が不十分だと,目指しているところに到達しづらい状況を生みやすいとも言えます。とくに,主体的・対話的な授業であり,自己調整をしてメタ的に学ぶことを目指す授業であれば,なおさら子供一人ひとり迷走しはじめるのではないかな,と思います。

 今回の道徳で簡単に例えると
【目標】「相手のために考える」とは,「時には言いにくいこと」を伝えることについて検討することだとすると,「時には」とは「いつもではない」ということだから「いつも言う」こととの違いについてどう考えるか,また「言いにくい」とは「相手にとって一見不利益につながるように見えるけれども,見通して考えれば相手にとって有益」のことをだとすると,「相手にとっての不利益さ」と「相手にとっての有益さ」について子供たちの中で共有されなければならないと思います。
 また,「本当の優しさ」について言えば,「表面上の優しさ」との違いは何か。「相手のために考えない優しさ」が「表面上の優しさ」であるならば,その優しさは,社会通念上悪い優しさなのか?それとも,時には表面上の優しさも必要だけれども状況によって本当の優しさが必要になるのであれば,その状況とはどのような状況なのか。
 「進んで親切にしよう」の「進んで」の価値について,どのように子供たちに考えさせるのか。「進んで」を「積極的に」「主体的に」「能動的に」などであるならば「消極的な」親切はどのような親切で,それは社会通念上悪いことなのか?など

【目標と評価の一体化】(評価)「親切にすることの大切さに気付く」とありますが,目標の分析との関連を図るならば「親切」という種類の「行動」を「主体者として」「実行する」と仕分けると,子供たちが記載している内容の見取りでは,「親切」という種類の「行動」を自己調整の結果しっかり選んでいるのか,その行動が「主体的」なのか,そして「実行」することに言及しているのか,について評価すればいいということになります。

【内容項目】親切とは,「思い入れ深く,切実である」「相手の身になって,その人のためにすること」「思いやりをもって人のために尽くすこと」
優しさとは,他人に対して思いやりがあり,情がこまやかなこと
思いやりとは,他人の身の上や心情に心を配ること,その気持ち
ということは,親切とは,一番「切実で深い」。思いやりとは,相手への「心配り」の気持ち。優しさとは,より相手への思いやりがこまやかな状態であると言い換える。
そうすることで,本時が目指していた「進んで親切にしようとする心情」と,今回主に扱った「優しさ」のとらえが一致しているのかが,見えてくると思います。

オンライン研修における課題

 ブレイクアウトルームにおける板書は,視覚的な効果があまり感じられません。それは見えないからです。最終完成版を写真にとって全体共有するなど,明確に見える方法で交流場面に供するといいかもしれません。

また,司会は意見を聞き出すだけでなく,ルーム内の意見交流を進めていく役割もあると思います。授業者がいれば質問に答えてくれるかもしれませんが,授業者はあくまでオプションであって,本時の授業から見取った各先生方のお考えが,主な材料として議論が展開されいくのが,ブレイクアウトルームでの議論の姿だと思います。

ぜひ,先生方の考えを引き出したあと,どのようにその考えを料理して,そのルームならではの議論の価値を見出すのかを司会者は検討しなければならないと思いました。


動画配信における指導案は,動画をみるための解説書的になってくるな,と思いました。
授業を生でみるための指導案と,動画を見るための指導案と
もしかしたら見せ方は違うのかな,と感じるようになりました。


令和3年6月22日の5年道徳「親切・おもいやり」『やさしいユウちゃん』事後研資料より

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