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休憩時間で出来る!亀裂の応急ケア

冬の空気乾燥に加え、日常化してる手洗い消毒。手肌カサカサどころか、爪に亀裂が入りやすい条件がもれなく付きまとう今。亀裂が入ったり爪が折れると、心もパキッと聞こえる瞬間ですね。

その瞬間から「このまま折れちゃいそう」「ストッキングタイツに引っ掛けそう」ということが気がかりで仕方ない。在宅時ならともかく、そんな時に限って仕事中か出先だったりして「整えたいのに爪切りもヤスリもないよ…」「その日だけでも乗り切れる方法があれば…」なんてよくあること。

そんな時に参考にしてほしい応急ケアについて紹介します。


◆工作用瞬間接着剤は使わないで

工作用の瞬間接着剤で繋ぎとめる方が多いのは、よく聞くパターン。ですが、まず第一にそれはやめましょう。

工作用は最悪、火傷に繋がることがあります。自分の爪なんだから何使ってもいいでしょ!と思わず、使うならネイル用接着剤(ネイルグルー)にしましょうね。

サロン勤務時代に「ネイル用も工作用も成分一緒じゃん」と言われたことがあります。実は、それだけでは分からないこともあるのが成分表です。
化粧品の成り立ちや成分、成分表の仕組みをご存知の方なら頷いてくれるはず。


◆応急おすすめ2アイテム

用意するのは2つ。絆創膏とネイルチップ装着用両面テープです。ドラッグストアか100円ショップで揃えられるアイテムですね。

ひとまず絆創膏だけで賄えちゃう場合もあります。ポーチに常備しているか、会社にあるなら買いに行く労力も費用もゼロ!ついでにネイリストの視点から、どんなものが良いかオススメも紹介。

①絆創膏

自然な仕上がりに見える方がいい方には、テープ部が透明のものがおすすめです。絆創膏だけでケアする場合なら、テープ部が網目状になっているタイプがおすすめ。また、絆創膏中央に傷あての不織布が付いているものなら、亀裂の度合いによってはこの布地が役立ちます。

②ネイルチップ装着用両面テープ

セルフネイルが増えている今、よく見かけるアイテムですね。そもそも爪に貼り付けるものですし、最初から爪の大きさや幅、爪先や爪表面のカーブに沿わせやすく柔軟性があるつくりなので、いちいち自分でサイズを合わせてカットして…なんて手間が省けます。

おすすめは粘着地が紙ではなく、少しプニプニした素材のもの。そして厚みが薄めのタイプ(0.5㎜以下)なら、爪に貼ったときに違和感を感じにくいと思います。見た目そう感じなくても、爪にのせると意外にサイズや厚みが大きく感じやすいのは、セルフネイルあるある。

ネイル初期で付け爪が流行った頃、使用したことがある方もいますよね。すぐ取れちゃった、なんて記憶のままの方もよく聞きますが、今のネイルチップ用テープは当時より粘着力が改善されているものが多いです。


お昼休みにドラッグストアや100均にサッと買いに出やすいのではないでしょうか。今、何ともない方は今日から揃ておけるはず。ポーチに入れておくといざという時に便利です。

後ほど紹介しますが、ネイル用接着剤もあれば亀裂が深い場合に助かります。最近は一般のお店であまり見かけないので、ネット通販を利用するかネイルサロンで買っておくのも、今後の備えにいいでしょう。


◆応急カバーの仕方

では、これらを使って実際やってみましょう!

①アルコール等を使って爪表面を拭く

爪表面の油分、水分を一旦拭き取ることは、テープの密着度に重要なポイントです。

②爪のサイズに合うテープを準備

サイズに合った爪用両面テープをはがして絆創膏テープに貼り付けます。

その大きさに沿ってハサミでカットします。爪先側は少しテープより余白を取ってカットしておくと尚良し。

部分的な貼り方が気持ち的に心配な方は、両面テープの爪根元側方向に爪全体長さの半分、又は3分の2くらいの長さを見てカットしましょう。両面テープ含め、爪全体を覆うことで多少の安定感につながります。

また、亀裂になっても何かしら作業を続行する場合、買いに行く時間すらないことも。そんな時は、絆創膏のテープ部分を①のようにカットして爪を覆うように貼っておきましょう。心配な方は2枚重ねもいいですね。


③カットしたテープを爪に貼る

コツは、爪中央に軽く載せてから左右そっと爪に沿わせながら貼ること。一気に上からギュッと押さえつけるように貼ると、空気が入りやすくクシャクシャになって要らぬストレスの元。ここは気を急がず丁寧にしましょう。

あくまでも、軽い亀裂をひとまず当日乗り越えるための応急対処です。無意識に爪先を立てて作業する癖がある方、爪に力を入れる傾向がある方は気を付けましょう。いくら補修したからといっても、テープが剝がれやすくなり、結果、爪が折れてしまいやすいもの。できるだけそれは避けたいですね。


◆ちょっとレベルアップ応用ケア

亀裂の場所や度合いによっては、テープだけでは不安定なこともあります。出血が無い、痛みが無いということを前提に、少しレベルアップ版の亀裂ケアを紹介します。最初に用意するもので紹介した絆創膏。この傷あての布部分を使っていきます。爪用接着剤をお持ちの方は、活用してみてください。

①絆創膏布地を爪サイズに切っておく

セルフでは少し難しい方法なので、先に傷あて部分の布地を切り取って、爪サイズにカットしておくと後がラクになります。薄めに取るのがポイント。

②アルコール等を使って爪表面を拭く

ここは先ほどの工程と同様。

③亀裂部分に爪用接着剤を薄く塗る

亀裂分より少し広い範囲、もしくは①で切った大きさと同じくらいの範囲で爪用接着剤を塗ります。そして、乾かないうちに次の工程へ。

④塗った接着剤の上に①をのせる

接着剤が乾かないうちに、①でカットしておいたものを接着剤となじませるように、そっとのせます。この時、爪からはみ出た布地はカットしておくと後の引っ掛かり防止になります。

⑤更に上から接着剤を塗り重ねる

不安な気持ちから接着剤を一度にたっぷり取って塗ってガチガチにする方もいますが、乾きも遅くなり逆効果。薄く重ね塗りがおすすめです。


◆よくありがち応急ケア

「せっかく伸ばした爪が折れそう…」「何としてでも絶対折れてほしくない!」そんな気持ちから接着剤をたっぷりガチガチに塗っている方や、何重にも絆創膏で指先ぐるりと覆っている方もよく見ます。

覆い過ぎからふやけ過ぎにつながり、爪も補修しにくくなります。ガチガチに固めている方も、固めすぎて爪裏皮膚に接着剤が流れ込んでいて心配になります。ある程度の乾燥としなやかさがあるからこそ、爪の役割が果たせます。

自分で出来るのか不安な時は無理して自己流ケアで済ませるのではなく、近くのネイルサロンを訪ねるのもいいし、いつものネイリストさんに聞いてみるといいですね。


◆応急は永久ではない

ちゃんと整えられる状況になったら絆創膏や爪用両面テープはマニキュアリムーバーやウッドスティックを使って優しく落とし、短くしておきましょう。

今回紹介しているのは応急的なものです。時間が経つほど爪先を酷使するほど、剥がれや浮きが出てきます。付けっぱなしは見た目に良くないどころか、雑菌が繁殖しやすい状況にもなり、衛生的にいいものではないですよ。


また、かろうじて繋がっているくらいの状態に爪が折れているならば、無理矢理つなぎ留めるより短く整えた方が安全です。

ネイルサロンに通われている方は、お店で長さ出しもしてもらえますし、長さにこだわらないのであれば、一旦全体を短めに揃えて、ショートネイルでも指先が綺麗に見えるデザインをネイリストさんに相談してみましょう。

これらのケアは実は、ネイリストがネイルサロンでする方法を日用品で置き換えたもの。自己流でも、巷に溢れたネット情報でもなく、日々様々な方の爪をケアしてきているからこそ紹介できるものなので、困ったときには参考にしてもらえると嬉しいです。

よく使う指先だからこそ、ストレスフリーな生活を送るためにも爪を整えておきたいもの。引っ掛け防止だけでなく、上品な見た目のために爪先の使い方を優しくするのも手元美人の秘訣です。


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