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いれいす全国ツアー『RAID OF DICE』東京FIANL 推し目線でレポートしてみた

🎲ライブは会場前が一番緊張するんやて

『Celebration』のBGMが流れる舞台袖で、俺は過去一緊張してマイクを握っていた。
会場は品川ステラボール。コロナの影響で入場人数に制限がかからなければ、何千人の人が集まる大会場。

「そりゃ大きい会場だから緊張するやろ!」
って話かもだけど、同じくらい大きい大阪なんばHatchは全然緊張してなかったのに、東京は異様に緊張していた。
普段はライブ当日も余裕綽々堂々と振る舞っているあにきですら、
「あかん、今日俺緊張してるわ……」と漏らしてた。
ほかメンバーもなんとなくそわそわしている。

多分これは、今日が全国ツアーの最終会場だから。
今日のライブがうまくいくかどうかで、ツアーライブ全体の成功が決まるから。
ないこ含む、いれいすメンバー全員、全身全霊でこのライブに臨んでいたからだと思う。

会場のBGMの音量が上がる。
ライブの開演が近い合図。
会場に来てくれているリスナーのみんなのざわつきがイヤモニ越しに伝わってくる。
ここまでくるとあとは2時間のライブをやりきるしかない。
始まっちゃえば楽になる。
と、思ってるこの瞬間が一番心臓バクバクなのは言うまでもない。

オープニングのMVが爆音で流れ始めた。
最初に飛び出すのはDice No.1のりうら。
メンバー全員が強張っている中、最年少に一番槍をやらせるのは結構酷なきがするなぁと今振り返ると思うけど、
そこはDice No.1の宿命や。頑張れりうら!

って心のなかで思ってたら、
舞台袖でEDMみたいな爆音のOPが流れている中、りうらがすごい顔して見つめてきた。
いやわかったから、お前が緊張してるのはわかったよ。
でも見てみろ。今日は俺ら全員緊張してんだよ!!
いいから行ってこい!!

と、りうらをステージに走らせると、会場からは黄色い歓声が聞こえてきた。
実は僕らいれいす、歌い手グループであり、アイドルでありなので、会場に来てるお客さんは、基本的に僕らのファンで、何やっても喜んでくれる温かい存在なんです。
でもだからって気持ちを緩めていい加減なライブにするつもりはまったくないし、
想像を上回る楽しいライブだったって思ってもらいたいし、
もっと俺たちのことを好きになってほしいし……

って考えてたらもうないこが出る番になってた。
ので、慌てて飛び出してステージの中央に走り込み、お辞儀をひとつ。

もうすごいんよ。
ステージから見える景色。
無数のペンライトと真剣な眼差しが体を貫くように感じる。
スポットライトはジリジリとして熱いし、緊張と興奮で自分がどんな顔してるかもうわからない。
多分ニヤけてた。
あと、なんかポーズとった気がするけど、緊張で肩が回りきってなかった気がする。

その後はDice No.順に全員が入場し、オープニングMVの終了とともにライブが開演。
1曲目が始まった。

🎲今回も右手呪われてたらしいです

曲が始まってしまえばこっちのもので、今まで死ぬほど時間かけて準備したダンスと歌を、練習通り最高のパフォーマンスで繰り出すだけ。
ここまでくるとないこは緊張しないので、一気に気持ちが楽になった。

いれいすのライブはほぼすべての曲にダンスの振り付けがあり、自分が歌ってないパートでも常に舞い続けているような状態。
もしかしたら、今後この1回しかお披露目しないダンスもあるかもしれない。
だからこそ、来てくれたみんなの目に焼き付けて、記憶に残るように、大きく、かっこよく、かわいく、俺ができる最高のパフォーマンスをしよう。
そんな気持ちで舞ったり歌ったりしてたら、今回も「右手呪われてますね」と言われたらしい。
『右手が呪われている』というのは、俺の右手が常にふらんふらんしてることを揶揄してリスナーのみんなから言われる表現です。

でもさ~仕方ないこと無い??
めっちゃ可愛いんよ来てくれてる子たち!!
すっごいオシャレしてグッズ持って、こっち見て~~!!みたいな感じでペンライト振ってきて、
そりゃ俺も右手振り返すよ!!!呪われてもええやろ!!!許せ!!!!

🎲ライブに来るオタクはまじでかわいい

ライブ中、俺は常に来てくれてるみんなのことをしっかり見ようと気を張り続けていた。
せっかく来てくれたみんなのことを、一つでもいいから覚えて帰りたい。
1秒でも長く目と目が合う時間を作りたい。
1回でも多くファンサしたい。

だから、会場全体を常に見続けていた。

会場を見てると、本当にいろんな子がいる。
ピンクのペンライトを持って、誰のパートでも常にないこを見てくれてる子。
逆に、誰のパートでも常に他の推しメンを見てる子。
ファンサしたらわかりやすく動じてくれてくっそかわいいなと思った子。
毎回ライブに来てくれてる常連の子。
ライブ前に「こんな格好してます!」って報告くれた通りの服装や髪型で来てくれてる子。
「指差して!」みたいなファンサ待ちうちわを持ってこっちを見ている子。(ファンサしやすくて助かった)
ペンライトの振り方が明らかに洗練されてる熟練のオタクの子。

今挙げた以外にもいろんな子がいたわけだけど、全員に共通しているのは、みんな今日のライブを楽しみにして来てくれているということ。
さっきも書いたけど、視線が強烈で、俺達の体を貫く勢いで見てる。
それだけで、今日の日をどれだけ楽しみにしてくれてたのか伝わってくるし、その期待に応えられるだけのパフォーマンスをしたい、って心の底から思える。
一言でいうと、みんなばりかわいい。すき。

🎲歌ってるときはマジでいろんなこと考えてた

そんなこんなで2~3曲終わるころには、なんとなく心と体の緊張がほぐれてウォームアップしてきた。
当たり前だけど、ライブやってる本人(いれいす)は、緊張とか不安より、今最高に楽しい!という気持ちのほうが圧倒的に大きいので、ここまで来るとあとは常にアドレナリンドバドバの最強ライブモードになってる。
その上で各楽曲中どうだったかを振り返ってみると、

🎲盛り上がる元気が出る曲は常に笑顔で全力で楽しんでやらせてもろた。

『推せ推せ!いれいす応援団!』とか『推しが見つかる3分ちょい!』とか。

これらは本来コールアンドレスポンスを前提に作った曲で、
来てくれたみんなが振るペンライトと、ステージに立ついれいすと、2つが合わさってパフォーマンスが完成するような楽曲だなと思ってるんだけど、

「君も笑ってよ!」
「ほらペンラ振って!」
「もっと楽しでこ!」

みたいな思いを込めて、視線を合わせて煽り散らかしてた。
今回は会場がめちゃくちゃ広かったから、

「端っこのそこの君~!見えてるぞ~!」
「2階席めっちゃ盛り上がっててええやん~!」

みたいな感じで各方面に思念を飛ばしたんだけど伝わった?

煽り散らかしたあとのサビでは、この世の人類の中で俺が一番体動かしてる、ってくらい大きい動きでダンスしてた(つもり)
楽しんだもの勝ち!ということで!

あ、あと記憶に残ってるのは『Irregular Battle』

りうらが練習の時そんなことしてなかったろお前!みたいな絡み方してきたから、やりかえしてやった。
未成年が成人男性に顎クイするんじゃありません。
首根っこつかんでりうらの周りをぐるぐる回って差し上げました。


🎲全体通してダンスが続く曲はミュージカルのつもりでやってた。

『RAID OF DICE』『清風明月』『Crazy Dice』『君だけの騎士』などなど。
というか、改めて考えるとほぼ全て全体通してダンスあるんよないれいすの曲って……

これ系の曲は最初から最後までダンスがあるので、ファンサというより、曲の世界観を演じる、みたいな感じで全力で舞ってた。
ダンス未経験の6人が、努力だけでここまでできるようになったぞ!
と、来てくれたみんなに対して一番アピールできる楽曲だと思ってたので、拙いながらも役を演じきるように体を動かしていた。

目と目をあわせにいくような曲ではないんだけど、それでも客席からの視線は強く感じた。
この振り付け一つ、俺の一挙手一投足が事細かに見られてるんだろうな。
ここでクオリティ高くやりきれたら、今日のために俺たちが本気で準備したこと伝わるかな。
なんて思いながら、頭の先から爪先まで、指先の動きひとつひとつに意識を張り巡らせて魅せた。
なお、ないこさんは動きすぎて『右手が呪われている』状態になっていたらしい。
惜しかった。

あと、『Crazy Dice』は多分今回のダンスの中で一番難しかったような気がしてて、やたらとセクシーな振りが続く。

他にも、ラップのしょうちゃんだけ端っこに行ってほかメンバーが反対側でゴニョゴニョしてるみたいな、なんかフォーメーションがおもろいな~って思えるような曲で、

サビの腰使いをいつもの2倍くらいエロくやってみました。
やりすぎて逆にダサくなってないかな~?と思いつつ、ダンスの先生に「大きくやりなさい!」って言われし、いっか!wみたいなノリで。
実際どうだったかな~?

🎲キラキラしたアイドルっぽい曲はファンサの鬼になることを決めた。

『Stage!』『Celebration』『Seventh!』などなど。

いれいすの曲には「きみ」という歌詞がよく出てくると思うけど、これがめっちゃファンサしやすい。
もう指差してくださいみたいな歌詞すぎて、しぬほど指差しした。
ないこもライブ経験が増えてきて、ファンサの仕方もだんだん良くなってきてる(と思う)から、すきあらばファンサしてた。

あっち向いてばっきゅんしたり、
こっちむいて手の甲にキスしたり、
またあっち向いてハイタッチしたり、
ハートマークでいぇい!したり。

自分のパートじゃない時間が多いので、めちゃくちゃファンサできた。大満足。

でも、一部の『Seventh!』中に盛大にコケました。
衣装のブーツが結構トゥルトゥルしてて「あーこれ滑りそうやな~気をつけとこ」って思ってたんだけど、
『Seventh!』の「君が!」って6連続で言うめっちゃかっこいいシーンで全力で転倒しました。

他メンバーにあとから聞くと、
りうらはなんか俺がオリジナルの振り付けを本番でやったみたいに見えたらしく
「ないくんかっけ~!と思ってみてたけどコケてたのw」
って言われた。

折角だから俺がずっこけたシーンとか写真に撮られてないかな~と思ってカメラマンさんに聞いてみたら
「ここでコケる!って教えてくれてたら撮れてました」
とのこと。しばくぞ。

あとはいれいすメンバーのちょっとかわいいエピソードがあって、
実はいれいすメンバー、リスナーのみんなからもっとファンサほしい!みたいな声が出てるのに薄々感づいておりまして、
メンバーみんなでジャニーズのファンサランキングとか見たり、アイドルのライブ映像見たりしてファンサを研究しておりました。

おかげさまでそれはもう色んな種類のファンサをメンバーがしてたんじゃないかと思うよ東京FINAL
撃ち抜かれたそこのきみ~~~~!!!
次回はもっとすごいのするから待っててな。

🎲ライブ終盤のバラードは、ガチで泣きそうなのを堪えてた

『茜空のまた明日』『Repeat』『胡蝶之夢』などなど。

この曲を歌うということは、もうライブも終わりに近づいてるんだよなって、みんなが気付く曲。
俺も、セトリを知ってるはずなのに、これを歌う前には涙腺がちょっと緩む。

そもそも、歌詞がいちいちずるいねん。

「また明日会えるといいなって 今日の夕日にさよならを言うよ」
って、明日は会えへんのや。今日さよならしたら次いつ会えるんや。勘弁してもうしんどい。

「何回でも」「何回でも」
って、俺ら今までほんま苦しいことあっても何回だって頑張ってきたの思い出すやん。つか何回「何回でも」って言うんや言うたびに涙腺緩んであかん。

ないこさん、破顔です。
どんなブッサイクな顔になってたか想像したくもないくらい、気持ちが全部顔に出てたと思う。
そうだよなお前ら!!また明日って言ってるけど、今日のこと絶対忘れないよな!!俺たちまたここで会えるよな!!
って、動きも心も声もぐちゃぐちゃになってたから、ないこがどんな状態だったかよくわからん。
とにかくエモ倒してた。

🎲アンコールは感情のジェットコースター

最後の曲を終え、一度舞台から退場したところで、カウントダウンムービーが流れ、そこで迎えるアンコール。
メンバー一同、『ENCORE!!』の衣装に着替えて再登場。

一言ずつ今日のライブの感想を言うわけだけど、こういうときに全然話がまとまらないのがないこちゃんの悪いところで、
「お前もっと言うことあったやろ!」って毎回反省するポイント。

ステージに立ってる時は、とにかくこの瞬間を忘れたくない、一秒でも長くみんなの目を見てたい、って気を張ってるからなのか、
伝えたい思いが渋滞しまくって、一部しか言えない現象に見舞われちゃう。

アンコールで歌う2曲は、
「本当にこれが最後だから!最高の1日にしてやるからな!!」
という気持ちで歌ってた。
ライブの終わりで気持ちが高まってることもあったと思う。

その後に、予告なしのWアンコール。
一度会場が明るくなり、本日の公演は終了しました的なナレーションが流れたあとに、すべてのライトが一気に消えて、
32曲目のオリジナル曲『MEMORIZE!!』を初披露。

会場がめちゃくちゃ湧いてたのを覚えてる。

『MEMORIZE!!』のテーマは、その名の通りライブでの一日をみんなに「憶えてもらう」こと
Wアンコールで初披露することを想定して作詞をさせてもらったんだけど、
俺の実体験とライブをするたびに感じること、思うことを率直に歌詞にしたらすらすらと作詞が完成してしまった曲。

「やっとね やっとね 会えるんだ」
「忘れない思い出にするよ」
「僕らまだ歌いたい 君の目を見て」
「きっとまたこの場所で会おうね」

「これWアンコールでやったらオタク泣くやろなぁ~」
と思って作詞してたんだけど、作詞中にWアンコールの舞台を想像してないこが泣きました。

そして東京2部では、アンコールでの2曲の後、
「今日のこと、全部覚えててね」
と言って、『MEMORIZE!!』の歌詞を匂わせてないこは退場したつもりだったんだけど、
この箇所まろに英訳されて歌われてたので実際には存在しない歌詞でした。
おついれ。

🎲ライブはアツいしエモいからまた会いたい

ライブ全体を通して、今回もみんなからたくさんのエネルギーを貰ったし、いれいすまだまだ行けるな、武道館に絶対に立てるな、って改めて思った。

やっぱりリアルで目と目をあわせて伝わってくる熱量はすごい。

ライブに来てくれるって本当に大変なことだと思う。
安くないお金を払ってチケットをとって、
遠方の子は前の日から東京に来てくれて、
当日はヘアメイクや服装でお洒落してくれて、
自作うちわとかグッズとかでアピールしてくれて、
2時間の間ずっと変わらない強い思いを俺たちに向けてくれて。

応援する方も簡単なことじゃないからこそ、
これだけ時間をかけて応援してよかったな、
思ってたよりすごいライブで楽しかったな、
また来たいな、これからも応援したいな、
って思ってもらえるような素敵な時間を作りたい。
俺たちいれいすはそんな思いでライブを企画して、ステージに立ってる。

今回の全国ツアーを通じて、東京FINALを終えて、
たくさんのファンの顔を見て、気持ちをぶつけ合って、熱量を感じて、
俺たちいれいすと、ファンのみんなで、もっとすごいステージに立ちたい、最高の舞台で、最高のライブを作りたい。
そう改めて思った。

きっとまた この場所で会おうね!!
大好きだよ!!

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