見出し画像

第48回 A.M.I.コラム 私が止まった時は死ぬときだから!

 みなさんこんにちは(はじめまして?)。諸事情によりあと3日ゆるキャン△1期、2期、映画を全て見終えないといけない事になっているまつぜんです。やっべぇなんでこんな状況になるまで放っておいたんだろう。本当に時間が無いので、タイトルが『ゆるキャン△』にも関わらずガチでアニメ視聴をしています。つまりいまのボクは「ガチでゆるキャン△を見ている大学生」略して「ガチキャン大学生」ということですね。

 さて、今日は第47回コラムに引き続き『ごちうさ』のキャラクター解説です。今回は第2弾、マヤちゃん編です。みんな大好き条河麻耶ちゃんですね(漢字にするとかっこいいでしょ)。第43回コラムで紹介したように、ボクの推しキャラの1人でもあります。ごちうさの中ではぶっちぎりで一番好きなキャラクターです。このコラムでは、その魅力について、本気で語っていきたいと思います。
※下↓に第43回コラムを載せておきます。


マヤちゃんを推すと人生が変わる?

プロフィール(11巻現在)

・本名:条河麻耶(じょうがまや)
・CV:徳井青空

※代表作:テイエムオペラオー(ウマ娘 プリティーダービー)、神崎ひでり(ブレンド・S)
・年齢:15歳(高校1年生)
※チマメ隊の「マ」
・誕生日:8/8
※同じ誕生日のキャラ:比企谷八幡(俺ガイル)、弦巻こころ(バンドリ)
・血液型:O型
・身長:146cm
・名前の由来:ジョガマヤ(ダージリンが生産される地区にある農園)

・初登場:1巻第9話「私だってそれなりに悩みがあるんです」の下駄箱にて



1. 1番じゃないけどそれでも…

「ごちうさの中で最も神ビジュのキャラクターは誰か?」
 こう問われたとき、一秒の迷いもなく断言できる人はおそらくいないでしょう(特にごちうさ好きであればあるほど)。それほどごちうさのキャラクターは全員が魅力的であり、全員が神がかった容姿であるということは周知の事実です。
 しかし、ボクの場合(数秒はかかりますが)断言はできます。ボクにとってごちうさのなかで最高のビジュアルを持ったキャラクターは、フユちゃんです。そう、風衣葉冬優ちゃんです。「マヤじゃねえのかよ!」と思ったそこのあなた!マヤじゃないんです!というのも、そもそも「かわいい」という言葉は、一般的に「容姿」という一点に基づいた評価です。そして、そのビジュアル側面のみから見た場合、どうしてもマヤちゃんよりもフユちゃんに軍配が上がってしまいます(自分に嘘はつけませんから)。

 ですが、マヤちゃんのビジュアルが好きでないかといわれたら決してそんなことはなく、どちらかというと好きな部類です。第47回コラムでも話したように、ボクは①ショートヘア②低身長のキャラクターが好きなのですが、マヤはそれを全て満たしています。これでまず加点。普通だったらここで終わるのですが、ボクにとってのマヤちゃんの場合、単純接触効果が加わります。あとで話すのですが、ボクはマヤちゃんのイラストを(掛け値なしで)100000回以上見ているんです。これによって、加点がとんでもないことになっています。その他、諸々の理由によって、ボクはマヤちゃんのイラストならほぼ問答無用(本能レベル)で好きになってしまうのです。

 以下、本能レベルで好きなマヤちゃんのイラストのうち、頭の中で革命が起きるほど最高だったイラストを3つ紹介したいと思います。


①11巻2話「Everyday Level Up!!」の扉絵

 こんな神イラストに出会えて、わたし…わたし…しあわせ~♡(4巻第10話)。はい、最高です。どのくらい最高かというと、この扉絵をおっきく引き伸ばして額縁に入れて家の一番広い壁に飾って毎日おはようとおやすみを言いたいって思っちゃったくらいには最高なイラストで、個人的には100億点です。
 というのも、ボクはこのイラストの、いわゆる「ギャップ」にやられました。そもそも、人間っていう生き物はギャップで生きていると言っても過言ではありません。その証拠に、例えば某五つ子の次女がロング→ショートになった途端にファンが急増したり、毎日おにころを飲んでいる某クズベーシストが路上ライブで突然放ったかっこいいセリフに心を持って行かれるオタクが沢山いたり……。
 そして、そのギャップがこの扉絵にも現れています。ごちうさを一回でも見たことがある人ならわかると思いますが、マヤちゃんはどちらかというと「天真爛漫ないたずらっ子」というイメージが強いです。その傾向は、マヤちゃんがほとんどの扉絵で笑っていることからも読み取れます(6巻第5話とか7巻第7話とか7巻第12話とか8巻第7話とか)。ですが、みてくださいこの扉絵!いつもの「天真爛漫」さはどこに行ったのでしょう?このマヤちゃんには「純粋無垢」という言葉の方が似合います。特にこの目!真っ正面からの曇り一つない清純なまなざし!ごちうさに100以上存在する扉絵の中でもマヤちゃんがここまで真っ正面から描かれている扉絵はないです。この目を見ていると、この純粋さと自分の醜さを比較してしまいもっともっと自戒しないといけないなぁという気さえしてきます。
 こういった魅力に魅せられたので、今のボクの部屋にはB1サイズのこのイラストが飾ってあります。そのくらい、めちゃくちゃ好きな扉絵です。


②9巻第9話「リトル*トレジャー*ハント」の扉絵

 ここまですばらしい扉絵を見たからって、べべ別に動揺してるわけじゃないし(7巻第7話)。……うそです。めちゃくちゃ動揺してます。なんなら供給過多すぎてちょっと吐血してます。出血過多でアンビュランスされるくらいには最高の扉絵です。

 ①11巻第2話の扉絵のところで「ギャップ」についての話はしましたが、この扉絵の場合も、その「ギャップ」というやつに見事心臓を撃ち抜かれました。①とは違って、今回はまた別ベクトルの「ギャップ」です。なんだかんだ言って一番ギャップに弱いのはボクですね(プロセカの花里みのりちゃんやSAOのユウキもギャップにやられました)。
 先ほどの①では天真爛漫→純粋無垢のギャップでしたが、今回はどうでしょうか?マヤちゃんの表情をよく見てください。がいつもより下がり気味で、も中途半端にしか開いていない感じがしませんか?加えて口角も下がり気味ですね。……そう!あのマヤちゃんが不安げなんです!いつもニコニコわんだほいなマヤちゃんが自信を喪失しているように見えるんです!これぞ「ギャップ」ですね。いつもとはまるで違う雰囲気に165km/hのストレート並のインプレッションがボクの心に投げ込まれ、無事アンビュランスされました。
 そんな風にかなり不安げな表情をしているので、ボクの庇護欲を否応なしにかき立てます。それが最高なんです。そう、最高。ところで、こんな神ビジュの集中砲火を受けてボクの理性は大丈夫なのかな?おーい、理性。生きてるかー?イキテルヨー!うん、大丈夫みたいですね。


③CLOCKWORK RABBIT

 ……ボクはこのイラストを初めて見たとき、心の中で新しいを開きました。そこは見知らぬ世界。ミルク色の異次元が広がっているその世界では、私が私を見つめています。なんで?なんで?(Daydream Cafe)
 それくらい、このイラストを見たときは全身が震撼しました。これまでマヤちゃんの真の魅力は「性格」にこそあると信じ続け、ビジュアルしか見ていない三下オタクの事を結構馬鹿にしていたボクですが、このイラストを見てからは考え方が変わりました。今では「やっぱマヤちゃんかわいいわ~」と手のひら返しです(あくまで性格に一番魅力を感じているのは今も一緒ですが)。やっぱり人間、ビジュアルに左右される生き物なんだという事がよく分かったものでもあります。
 で、「具体的にどこが良いか?」なのですが、全てです。はい、全部です。え?もっと具体的にしゃべれって?良いでしょう。やったりますよ。
※読まなくて良いです

 上↑のように軽く2000字以上語れるくらいには最高のビジュアルだと思っています。全部が最高です。ここまで神なイラストを見てしまってボクの理性はまだ呼吸をしているのかな?おーい、理性!生きてるかー?ん?おーい!大丈夫かー?りせーい!



2. 抗鬱剤(合法です)

CV:徳井青空

 これまで散々マヤちゃんの良さを言っておいて意外に思うかもしれませんが、実はボクは最初からマヤちゃんの声が好きだった、というわけではありません。というのも、最初の頃は「ただの明るく元気な声」という印象で、別に好きって訳じゃないけど別に嫌いでもないといった感じでした(おそらく多くの人は今もそう思っているのではないでしょうか)。もう少し具体的に言いましょう。ボクの好きな声優さんは①東山奈央さん、②悠木碧さんの2人がすぐに挙げられるのですが、その2人ともそのキャラの声を聞いた瞬間に好きになりました(東山奈央さんは由比ヶ浜結衣(俺ガイル)、悠木碧さんはユウキ(SAO))。ですが、マヤちゃん徳井青空さん)の声はそういう感じに好きになったわけではありません。
 じゃあ、どういう感じに好きになったか。それは下↓の動画が強く関係しています。

 実はボク、この動画を高校三年生(受験生)の間、寝る前に毎日聞いてました。めちゃくちゃ眠い中勉強しなければいけなかったときや、成果が出ずに落ち込んだときなど、いついかなる時でも必ずこの動画を聞いてました。何度も何度も聞きました。特にマヤちゃんの箇所は、推しキャラということもあり、何度も何度もリピートしていました。その結果、そう!いわゆる単純接触効果というやつです。癒やし系神ボイスを何度も何度も聞いた結果、最初はありふれたボイスの一つだったマヤちゃんの声が、徐々に徐々にかけがえのない唯一無二のものとなりました。
 そんな感じなので今のボクは、徳井青空さんの声に実家のような安心感を覚えちゃってます。現に、性格がまったく好きではない『ブレンド・S』の神崎ひでりちゃんのことが、声優が徳井青空さんだという理由だけで好きになってしまいました。
 とまぁ、こんな感じで、ボクはいつの間にかマヤちゃんボイスの虜になってしまったのです。



3. 私が止まったときは死ぬときです

 ボクはこれまで一般の人よりは多くのアニメに触れてきました。数にして約150作品くらいでしょうか?ですが、そこまで多くの作品を見てきたにもかかわらず、ボクが「推しキャラ」と定義しているのは3キャラしかいません(面倒くさい定義があるんです、すみません)。花里みのり(プロセカ)、中野四葉(五等分の花嫁)、そして、あと一人がこの、マヤちゃんです。じゃあなぜ、ボクはマヤちゃんを「推し」と認定しているのか?何がマヤちゃんを「推し」たらしめているのか?ここから先ではその問に対する答えを語っていきたいと思います。

 まずは、マヤちゃんの性格をまとめていきましょう!

(1) おもしろーい

 突然ですがみなさん、マヤちゃんの記念すべき第一声は1巻第9話の「おはよーチノ」ですが、第2声は覚えてますか?

 正解は……これですね↓。

 この「照れるじゃん」という台詞、トゲトゲの吹き出しに囲まれていますね。マンガ表現の本によると、この吹き出しは「声を張りたい」時に使われるそうです(マヤココアに多用されている印象です)。
 また、マヤちゃんの性格を自分自身で比喩的に表現している箇所として以下の様なものもありますね。

 このようにユーモア溢れる非常におもしろいセリフを勢いよく発することの多いマヤちゃん。そんなマヤちゃんの一番目立った性格は「天真爛漫」の一言が最も似合うでしょう。


(2) 明るいだけじゃない条河麻耶(じょがまや)さん

 そんな天真爛漫なマヤちゃんですが、実は意外な側面を隠し持っています。それによっていわゆる「ギャップ萌え」というものが発生してしまうのです。この側面はマヤちゃんにフォーカスが置かれる話ではほぼ毎回のように出てきます。例えばこんな感じ↓。

 3巻第8話は、高校入試を考え無ければいけない時期になってきたチマメ隊の話。マヤは(チノ・メグがいないと思って)リゼにこんな本音を漏らしています↓。

 普段明るいマヤちゃんの本音がこぼれ落ちたシーンです。
 こんな感じで、マヤちゃんは一見大雑把に見えて実は繊細な気遣い屋さん、仲間思いの寂しがり屋さんなんです。そこがまた最高にかわいいんですが……。


(3) バカ装って楽しんでたんじゃ…

 ではここで、マヤちゃんにおいて最も多くの人から見過ごされているであろう性格を話したいと思います。

 みなさん、マヤちゃんが結構賢いのはご存じですか?5巻第10話(3期第3羽)で初めて明らかになったことですが、マヤちゃんは実はお嬢様学校の特待生試験を先生から勧められるくらい成績が良いんです。

 このことに関して、メグは「好奇心の力が凄い」と説明していますが、本当にそれだけですか?このことに関しては次のセクションに絡むのであまり詳しい話はしませんが、マヤちゃんは、表面上の「怠惰」からは想像もできない性格が見え隠れするのです。
 その一端が見られたのは6巻第7話。メグがチノと一緒に千夜から勉強をしてもらっているさなか、シャロ家にはなんとマヤが勉強をしている!さらに、シャロが言うには「自信が無かったから勉強を見てもらっていた」とのこと。実は影で努力していたんですね。

 見つかったことを恥ずかしがってはいますが。

 このように、自分の自信のなさを努力で克服しようとする実は努力家なマヤちゃんです。



4. 世界のすべてはわたしの経験値

 ではここでは、ボクがマヤちゃんを「推し」に認定した経緯を話したいと思います。ここから自己満足の自分語りが始まりますが、心優しい方はどうぞお付き合いくださいませ。

①オタクなら当然持っておくべき!自分にとって「推し」とは?

 では、最初に、まずは前提となるボクの「推し」の定義について少し話します。ボクは他の人よりも多少厳密な「推し」の定義を持っています。

(1)「作画がいい」且つ「かわいい」

 厳密な定義といっておきながらこの定義自体が曖昧ですね。今からちゃんと述べます。
 まず「作画がいい」とは?実は、ボクはアニメを見始めたときから異常なまでに作画にうるさいです。それもそうじゃないですか?アニメの内容を知らない、声優を知らないという状況で「さぁどのアニメを見よう」となったときにまず一番最初に見るのはキービジュじゃないですか?だから作画に多少うるさいのは当然っちゃ当然なんです。より具体的に言うならば、ボクはぼっち・ざ・ろっくの作画を基準に考えています(ぼざろが「作画いい」の最低ライン)。かなり要求する作画が高いですよね。つまりボクは人が想定する「作画いい」の3倍くらいの神作画を「推しキャラ」には期待しているということです。
 では「かわいい」とは?こちらにも、厄介オタクらしくクソ面倒くさい定義を持っています。ボクにとっての「かわいい」の基準は、第47回コラムで述べたような①ショートヘア②濃いめの髪色③低身長④身体のサイズに適した体型の4つを全て満たしているキャラクターです。そんな感じでボクはかなりビジュアルにはうるさいです。
 という、上記二つの基準を満たしていることが、「推しキャラ」の最低条件となります(あくまでも最低条件です)。


(2)人生の苦境における救世主

 みなさんは「アニメに求める姿」ってありますか?たぶん多くの人が(具体的に意識していないにしろ)持ってはいると思います。例えば、とにかく癒やされる描写を求めたり、先のわからないハラハラドキドキの展開を求めたり、はたまた神エフェクトの戦闘シーンを求めたり。それぞれの人がそれぞれの像を持っていると思いますが、ボクは「『あぁ、今日も1日頑張ろう』と思わせてくれるようなキャラクター」を求めています。というのも、誰しも一度陥ったことがあるであろう「もうしんどい」「これ以上傷つきたくない」というマイナス思考を取り払ってくれるキャラクターは、「生きる希望をくれた」という点で最も「ボクの人生」に貢献したといえるからです。
 例えばボクの今の最推しであるプロセカの花里みのりちゃん(上の写真参照)。彼女は50回の応募に落ちても夢を忘れず努力を重ね続け、遂には希望を失ってしまっていた3人の少女を救ってしまいました。そんな彼女を、自分に絶望を感じている時に見ると、「たった1,2回の失敗でもう折れてしまうのか?」「みのりちゃんはやりきったのにボクは何もしないまま終わるのか?」なんて奮起させられるんですよね。

 こんな感じで「ボクが精神的に壊れかけているときに」努力している姿を見せてくれて、もう一度頑張ろうと思わせてくれるキャラクターを、ボクは「推し」と認定しています。逆に言うと、ボクの精神が崩壊しかけている状況にしか推しは生まれないので、ボクの推しキャラ3人(花里みのり、中野四葉、マヤちゃん)は出会ったタイミングが完璧だった超激レアキャラクターです。だからこそ彼女たちはボクにとってかけがえのない存在となっているのです。

②君は完璧で究極のヒーロー

 ボクがごちうさを見始めた高校2年の冬頃、実はボクの好きなキャラクターはマヤちゃんではありませんでした。チノちゃんリゼちゃんの狭間を行ったり来たりしていましたね。というのも、そもそもごちうさを見始めたきっかけは純粋に「作画いいアニメだなぁ」と思ったからだけであり、ごちうさという存在自体も「ただの日常系アニメの一つ」という位置づけでしたから、特段何も考える事無く「なんか好きなキャラクター」としてチノリゼを選んでいました(ただ、リゼは受験合格の感動シーンがアニメであったのでどちらかというとリゼ派ではありましたが)。

 そんなごちうさ観に変化が訪れたのは高校3年の夏のこと。確か夏休み期間だったと思います。その頃のボクは言わずもがな受験勉強の毎日でした。ちょっと高みを目指していた事もあり、成長が見られない自分の成績にイライラしていた毎日でもあります。とにかく焦りと不安といらだちでいつもピリピリしていました。
 しかし、8月中旬頃、ボクの精神は一度完全に崩壊します。きっかけは……特にありませんでした。連日の学校の授業に加えて週1で行われ続けていた模試。おそらく神経を張り詰めすぎてたせいで、ため込んでいた疲労が一気に出てきてしまったんでしょう。症状としては、訳もなく涙が出てきたり自分の手で自分の頭を何度も殴ったり。まぁ、盛大にぶっ壊れました。

 そこでふと思ったんですね。「そうだ、本を読もう」って。壊れていた当時でも、アニメが精神安定剤として効果的である事は知っていましたから。ですがそれまでバイブルとしていた五等分の花嫁は読み返し過ぎて「努力呼び起こし効果」が薄くなっています。じゃあどうしようか、と思って手に取ったのが、当時五等分の花嫁の次に好きだったごちうさでした。とりあえず書店で10巻まで(当時の最新刊は10巻)全部揃え、読んでいきます。
 そして、出会ってしまいました。ボクが今でも最高の神回だと信じて疑わない話、7巻第10話「私たちの通過点」に。

7巻第10話扉絵

 この話は、チマメ隊の合格発表の話ですが、ボクはP89の6コマ目に衝撃を受けました。……泣いてるんです、マヤちゃんが。あの天真爛漫でいっつも笑顔のマヤちゃんが、泣いてるんですよ?合格通知をもらった嬉しさで、泣いてるんですよ?

 その時、ボクはマヤちゃんのその表情に「努力」の影を見ました。だって、泣いてるって事はそれだけ頑張ったって事でしょう?ボクも経験ありますが、本気で努力して本気で戦う時って不安になりませんか?何もしていない人間は事の重大さを理解していないから逆に不安にならないのですが、目標に向かって本気で頑張ってきた人間なら、「今までの努力はなんのためだ」「これだけやってできなかったらこれから生きていけない」と不安になってしまうものです。そしておそらく、それはマヤちゃんも一緒だったんでしょう。いくらいつもあっけらかんとしていたってマヤちゃんもまだまだ中学生。さらに、マヤちゃんは「特待生試験」を受けている分、その不安は並大抵のものではなかったはずです。
 だけど、マヤちゃんはその不安に耐えきったんです。勉強しなければならないという重圧、特待生試験だから高得点を取らなければならないという恐怖、落ちたらメグと同じ高校に行けずにチマメ隊3人バラバラになってしまうという不安に。その不安に耐えて見事合格を勝ち取ったんです。そして、その不安があったからこそ、目標が叶った事がわかったときには、泣いて喜んだんでしょう。

 そう思ったとき、ボクのココロのなかにはまず「すごいなぁ」という言葉が流れてきました。マヤちゃんは、ボクがめちゃくちゃしんどくて今にも投げ出してしまおうとしている『この』重圧に耐えてちゃんと受験勉強をやり遂げたんだなぁと、純粋に感動しました。それも当時のボクよりも3歳も年下の中学3年生が。そして、次に、泣きましたね。いろんな感情がぐちゃぐちゃになって。「マヤちゃんおめでとう」「ボクはそんな言葉を言える立場か?」「本当によく頑張ったんだね」「ボクは今頑張れていないのに」「マヤちゃんは本当によくやりきったよ」「じゃあ何もできていないボクはなんなんだ?」などetc。
 で、一通り泣いた後、最後に思いました。「よし、頑張ろう!」と。だって頑張って頑張って結果をきちんと出した人がいるんですよ?全力で頑張っている人を見てたら何かやらなきゃっていう気持ちになるもんでしょう。そういう経緯があって、そこから先はただひたすらにマヤちゃんを糧にして頑張りました。模試でまったく点数が取れなかったり、周りの重圧に押しつぶされそうになったときはとりあえずごちうさを開きました。7巻第10話を何度も読み直しました。何度も何度もマヤちゃんからエールをもらいました。その結果ボクもマヤちゃんと同じように無事に合格……とは行かなかったのですが、まぁ無事に大学に入学、そしてこういうコラムを書くに至っています。

大きさは定規を参考にしていただければ

 つまり、マヤちゃんは「大学受験というボクが精神的に苦しい状況で」「ボクに『頑張ろう』と思わせてくれた」ので、ボクにとってかけがえのない「推し」なんです。
※ちなみにボクは当時机の上に置いて勉強していた「7巻第10話のA4サイズのコマ達↑」はいまでも常備しています。ボクとマヤちゃんとの大切な思い出です

人生の救世主 マヤ

 ということで、このキャラクターの紹介兼魅力紹介第2弾はどうでしたでしょうか?ビジュアルが、が、何より性格が神がかっているマヤちゃんは本当に最高の推しです。Koi先生、このような素晴らしいキャラクターを生み出してくれて本当にありがとうございます。そして徳井青空さんも、素晴らしい声をボクたち難民に届けてくれてありがとうございます。

かわいい、とにかくかわいいです、マヤちゃんは!(テッテレ~)


おまけ

 この文章を書き上げるのに、まるまる3日かかりました。ん?3日?何かとても大事なことを忘れているような……。そう、何か大切なノルマを……。


 はっ!ゆるキャン△まだ見終わってない!最初に「あと3日」って言っておいたのに!……よぉし、今日は徹夜だぁ(泣)!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?